大都技研のパチスロ「秘宝伝~太陽を求める者達~」と大人の事情【ギャンブル依存症体験記 第27話】

https://ganbulingaddiction.com/2021/09/15/story27/依存症体験記

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【前回の内容はこちら】

この頃、満を持して導入されたのが、大都技研のパチスロ「秘宝伝~太陽を求める者達~」。

人気シリーズとあって、パチンコ店に大量導入されたのだが、あまりの導入台数に違和感を感じた。素人の私でも、

「え!?何でこんなに導入されているの?」

と感じたのだから、多くのユーザーがこの違和感に気付いていたのかもしれない。

新台導入初日に入場抽選が悪くても座れる有り様だった。

店員にその疑問を投げかけると、

大人の事情で必要以上に導入したようです…』

と苦笑いをしていたのが印象的だった。

一般客の知りえない所で何があったかは知らないが、導入後しばらくのあいだ回収が続き、また、純増枚数が多いAT機とあって、午前中に5万円が平気で消える印象を植え付け、この機種の面白い所であるATに入れるまで、とんでもないストレスを抱えることから、ユーザーは次々に戦線離脱していった。

私は何度目かの挑戦で面白い所を味わえたので、その後もこの「秘宝伝~太陽を求める者達~」を打つことがあったが、はっきり言って打つ前から「恐い」「出さる気がしない」という気持ちが強かった。


ある時、近くに寄ってきた店員が、「今日は秘宝伝角台が全部6です」と耳元でつぶやいた。

私が常連だったから良心で教えてくれたのか、あるいは無知な養分として認定してくれて回収要員として教えてくれたのか、その答えを今となっては知る事は出来ないが、事実を述べるならば、その時 「秘宝伝~太陽を求める者達~」 の角台はどこも出ていなかった。

私は騙されたと思って空き台になっている台に座ったが、ネットで調べた設定6の解析情報と明らかに挙動が違う。

流石に頭にきて店員にクレームを入れたが、

「いや…上の人間がそう言っていたので…」

の一点張り。

設定6で100%客が勝つ訳ではないのは知っている。だが、大量導入されている複数の島の角台が閉店まで1台も客のプラスにならなかった事実から、恐らくガセ情報だった可能性が高い。

東日本大震災以前の広告自粛がなかった頃は、毎日ガセイベントを行っていたパチンコ店も知っているし、マイクパフォーマンスでガセ設定告知を行っていたパチンコ店も知っている。

だが、個人に向けた耳打ち告知でガセ情報は初めてだった。

「パチンコ・パチスロはアミューズメント」という大人の事情から生まれた言葉。

同じアミューズメントであるディズニーランドが

「今日はミッキーマウスがいつもより2倍います!」

とかガセ告知するだろうか。賭博だからこそ、そんな事にお咎めがないと思ってならない。

「慈善事業じゃないんだ」「商売なんだから」

という言葉も何度も聞いたが、嘘がまかり通っている世界に長く身を置けば、心を荒んでいくに決まっている。

私に耳打ちガセ情報を流した店員は、その後一年も経たない内に仕事を辞めていった…。

欺瞞に満ち溢れたギャンブルの世界でギャンブル依存症になれば悲惨でしかない。

現代の日本において、食べ物欲しさに人を殺すことはないが、パチンコ・パチスロを打つ資金のために殺人事件が起きる事は度々ある。

パチンコ・パチスロ依存症はそれほど深刻な問題なのだ。

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依存症体験記
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