パチンコ攻略軍団梁山泊と詐欺攻略法販売【ギャンブル依存症体験記 第54話】

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【前回の内容はこちら↓】

数年前、YouTubeで動画サーフィンしてると、パチンコ攻略軍団「梁山泊りょうざんぱくの動画が出て来た。

1990年代、パチンコの「春一番」や「CR黄門ちゃま」などの攻略法で注目された軍団である。

テレビ番組などでも密着取材され放送されたことから、梁山泊の存在を知る人も多い。

当時の彼らは、一日で一人10万を稼ぎ、パチンコ屋を渡り歩いて荒稼ぎをしていた。

詳しくは下記の動画を視聴した方が早いが、その動画を観て、確かに人間の作った機械ならその穴は何処かにあるのだろうと納得してしまう。

【梁山泊】パチプロ攻略集団初期の貴重映像【ドキュメンタリー】

しかし、「言うは易く行うは難し」で攻略法を発見し、その技術を体得するのだから、素人がマネできるものでもないのだろう。

梁山泊は、不正をはたらいてパチンコ店から出玉を抜くゴト師ではなく、所謂、正攻法の攻略でパチンコの出玉を出すスタイルだったので、パチンコ店側も強制的に止めさせたり、警察を呼んで法的手段を取ることが難しかったようだ。

ただし、パチンコ店側もただ黙って見過ごす訳にもいかなかったのか、梁山泊と交渉をしている映像も残っている。

梁山泊側もパチンコ店と交渉になった場合は、「この店には二度と来ないので夕方まで打たせろ」といったような折衝をしている。

全国各地を渡り歩いていたのには、そういった理由があったのだ。

一方で梁山泊が消えていく過程には、パチンコ機を開発・製造するメーカーの技術革新もあったのだろう。

今現在では、ゴト行為以外で正攻法の攻略法などは耳にもしない。

その後、梁山泊は解散したようだが、どういったプロセスを経て解散にまで至ったかまでは明らかではない。

一時期、攻略法販売で世間を騒がせた会社名が梁山泊であったが、あれは勝手に名前を使われただけで、攻略集団の梁山泊とは関係がない。

攻略販売の梁山泊は、2007年に家宅捜索が入り、相場操縦、風説の流布、脱税等の刑事事件に発展。12人が逮捕、5人・2法人が起訴され、有罪判決が下されている。

販売していた攻略法はガセネタが多く、消費者から訴えられていたようだ。

確かに、当時は雑誌などにも攻略法の販売広告がよく掲載されており、ギャンブル依存症で借金を抱えていた私も、藁をも掴む思いで、その攻略法を購入しようか迷った一人でもある。

ただ、攻略法の購入にまで至らずに済んだのは、学生時代に似たような攻略法を購入した友人を知っていたからだ。

その友人は10万円を支払い、あるパチスロ機の攻略法を購入した。

意気消沈した姿で私の目の前に現れた彼は、販売元から脅されていたのか、あるいは自分の愚かさに言葉が出て来なかったのか、多くを語ることはなかった。

口止めをされていたのなら、身分証などを控えられていたのかもしれない。

ただ、彼は「もっと良い攻略法を購入するには追加で30万円払わないといけない…」とだけ消え入るような声でつぶやいていた。

恐らくは、販売元も巧妙な手口であったのだろう。

友人は何度か10万円で購入した攻略法を試していたが、しばらくして諦めていた。

その後、追加の30万円での購入は、私も止めた方が良いと引き留めたので購入することはなかったが、当時、その言葉によって追加料金を支払った人間も多くいたのだろう。

そして、30万円の攻略法を購入するとどうなるかは想像に難くない。

即ち、負のループタイプ仕様といったところではないだろうか。

冷静に考えて、何が恐ろしいかと言えば、その詐欺商法の広告をパチンコ雑誌やパチスロ雑誌が堂々と掲載していたことであろう。

100歩譲って、他の業界の雑誌や週刊誌などに広告掲載していたのならまだ理解できる。

だが、パチンコ・パチスロ業界の雑誌に広告掲載していのが信じなれないのだ。

言うなれば、その世界に精通する人たちが集まっている媒体な訳であり、「攻略法販売」という文言や広告を見て危険だとは思わなかったのだろうか。

パチンコライター、パチスロライターの人たちも、自分が書いた記事が載る雑誌を目にしない訳はない。

きっと、その詐欺攻略販売の広告も目にしていたことだろう。

多くの読者は、長年親しんだ雑誌に掲載している広告だからと信じて購入した人もいたかもしれない。

パチンコ・パチスロ雑誌の出版社は、広告収入ほしさに怪しげな会社とわかっていても契約していたのは手に取るように分かるが、せめて読者への謝罪であったり、業界に精通する立場としての説明責任はあってしかるべきと思えてならない。

少なくとも、私が過去にパチンコ・パチスロ雑誌を目にする中であったり、パチンコ・パチスロライターの人らが動画などで、詐欺攻略販売の広告掲載について触れるところは一度も見たことがない。

その部分だけを切り取っても、結局はグレーゾーンの業界という域を出ることはない。

依存症体験記
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