ギャンブル依存症者は打たないという選択が出来ないから病気認定されている【ギャンブル依存症体験記 第32話】

https://ganbulingaddiction.com/2021/11/01/story32/依存症体験記

当サイトのコンテンツにはプロモーション(広告)が含まれています

【前回の内容はこちら↓】

パチンコ・パチスロ依存症の私が、専門医で「ギャンブル依存症回復プログラム」を受ける以前、何とか依存症から抜け出せないものかと試みたのが5スロ、1パチのみを打つことだった。

結論から言うと、多少の効果はある。

しかし、1パチは恐ろしく釘が悪く回らない。

5スロは設定1しかない。

という状況で、勝つことは難しい。

ある程度満足いくまで、即ち、脳内でドーパミンが浸透するまで遊んでも、大金は使わないから致命的な打撃は受けないという所だけが利点ではある。

だが、稀に勝つことが出来てしまい、その資金をもとでに20スロや4パチでさらに儲けようという欲望がふつふつと湧いてくる所が厄介でもある。

そして、その欲望に負けると、大方、その資金はあっという間になくなってしまう。

20スロや4パチに手を出さなければ、5スロや1パチで4倍遊べたであろう資金が4倍速でなくなってしまうのだ。

そもそも、ギャンブル依存症という病気に罹患してしまえば、セルフコントロールは不可能な精神状態にいて、プロと呼ばれる人たちのような、「勝ちに徹する」立ち回りは不可能なのだ。

正常な感覚の人やプロと呼ばれる人たちから、

「負けるの分かっているなら打たなければいいじゃないか」

「正しい知識を得ないと勝てないよ」

など助言を貰うこともあったが、その「打たない」という選択肢を選ぶこと自体が困難故に病気なのだ。

WHO(世界保健機構)や日本国でもギャンブル依存症がれっきとした病気と認定しているという事は、「打たない」という事が選択できない精神疾患であると医学的に証明できたからであろう。

私も何度も「自分自身が弱い人間だからだ」と自己嫌悪に陥り、自分自身を責めてきたし、迷惑をかけた大勢の人から浴びせられた言葉でもある。

果たして、「ギャンブルを止められない精神的に弱い人たち」というだけで、世界や国が病気認定するかどうかであるが、少なくとも、私が出会ったギャンブル依存症の人たちは、決して他人のせいにだけはせず、自分自身への反省や後悔を重く背負って生きている事は間違いない。

いつの頃からかアナウンスされるようになったパチンコ・パチスロが適度に楽しむ遊びというなら、換金禁止を法律で制定するか、5スロ・1パチ以下の低貸しのみのルールに変更することが望ましいのではないかと考える。

依存症体験記
スポンサーリンク
面白かったらシェアおねがいします!
versusをフォローする
ギャンブル依存症体験記と動画紹介ブログ

コメント

タイトルとURLをコピーしました