【前回の内容は↓】
ギャンブル依存症者の数は、厚労省の推計で320万人と言われている。
その内訳として、パチンコ・パチスロ依存症者はどのくらいなのだろうか。
9割とも言われているが、低く見積もって7割としても224万人。8割としても256万人である。
一方、パチンコ・パチスロの遊技人口は、エンタテインメントビジネス総合研究所およびアミューズメントプレスジャパンと共同で調査した「パチンコ・パチスロプレイヤー調査2021」によると、2021年で約813万人という数字である。
つまり、ギャンブル依存症者が仮に256万人いるとすると、遊技人口の31%がギャンブル依存症者という事になる。パチンコ店にいる3人に1人のユーザーがギャンブル依存症という病気に罹患しているということが分かる。
今に始まった事では無いこの現実に対して、国の対応は決して早かったとは思えない。
お隣の韓国は、2000年頃に日本から輸入されたパチンコ・パチスロを2006年には法律で全廃した。
韓国がパチンコ・パチスロを法律で全廃できたのは、国内の産業が2兆円と規模が小さかったこともその理由の一つと考えられる。
韓国はいち早く、パチンコ・パチスロの危険性を察知し対応したことは評価できるが、その韓国人が日本において、この産業の片棒を担いでいる事は甚だ疑問に思う。
日本国内のパチンコ経営者の8割~9割が韓国人である。
母国で法律によって廃止された産業なのであるから、それなりの理由を理解している訳であり、他国でそのいわくつきの産業を展開する事に道徳的にどう考えるのかという疑問を抱いてしまうのだ。
パチンコ・パチスロの遊技者にとって、7月7日という日は特別な日である。
毎年、この日に多くの客が朝から並ぶ。
1,000人並ぶことも珍しくなく、過去に東京都内のある店舗では大物ユーチューバー・シバターの影響で3,000人が並ぶという事もあった。
私も過去に何度か7月7日に朝からパチンコ店に足を運んだことがある。
結果としては、昼頃から遊技者の顔色が変わり、夕方には店内で怒号が飛んでいた。
店側にとっては、黙っていても客が来る日なので、あえて出す必要はないとの考えらしい。
一年に一回のパチンコ・パチスロ遊技者にとってのお祭りの日なのに、店側は搾れるだけ搾り取るという考えとも受け止める事ができる。
正月とお盆にはパチンコ店に行ってはいけないというのは常識であるが、ここに7月7日も加えることも提案したい。それと同時に、ギャンブル依存症者はどんな日であろうと、その衝動を抑えることは極めて困難と明記させて頂きたい。
ART機からAT機に主流が変わる頃、パチスロ「秘法伝」は第2天井という、大きな恩恵をかね揃えていた。
多くの若者やスロ専が宵越しなどで、この第2天井を目指し打ち込んでいた。
私もこの恩恵を授かろうと、何度も挑戦した。
第2天井である1500ゲーム手前で殺されることも多々あったが、到達したときに味わえる超秘法ラッシュの刺激がたまらなかったのだ。
しかし、その一時的な刺激を求める代わりに失ったお金は、そのパチスロ台を数台購入できる程のものであり、善い経験としても色鮮やかに残るものでもない。
重度のパチンコ・パチスロ依存症になると、平気で嘘をつくようになる。
パチンコ・パチスロを打つための資金調達のためや、パチンコ・パチスロを打ちに行く時間確保の嘘などである。
嘘は次第に巧みになっていき、家族や親族をも惑わしていく。
ギャンブル依存症を「自己責任」と片付ける人が多数いが、自己責任では片付けられない側面が多すぎるという考えにも至った。
結局、薬物と同じように、家族や親族など、周りの人を不幸に落とし込む要素が多いのだから、自己責任で片付けず、法律で縛らないといけないと思うのだ。
「パチンコ・パチスロを適度に遊んでいる人もいるのだから」という意見を聞いたこともあるが、先に述べたように、パチンコ・パチスロの遊技者の3人に1人、256万人というパチンコ・パチスロ依存症者がいるのだ。
これが適度に遊べるシロモノなのかどうか。
科学的にみても、パチンコ・パチスロの音、光、振動は人間の脳に異常をきたすと解析されている。
あえて、パチンコメーカーやパチスロメーカーは科学的に研究して依存になる物を開発しているのではないかとも思える。
人間が生物学的に自己を抑制できない要素がパチンコ・パチスロにあるのだ。
そして、このパチンコ・パチスロで負け癖がついた人間は人生においても、負け癖がついてくる。
パチンコ・パチスロ依存症の人で自分を責めている人は、自己責任ではないので、自分を責めないでほしいと切に願う。
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