通勤定期券を解約してまでパチンコとパチスロ【ギャンブル依存症体験記 第29話】

https://ganbulingaddiction.com/2021/09/21/story29/(新しいタブで開く)依存症体験記

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【前回の内容は↓】

この頃に設置されていたパチスロは1ゾーン回すのに7千円はかかっていた。

人の価値観はそれぞれ違うのは分かっているが、果たしてこのゲーム制は遊技の範疇だったのだろうか?

この7千円を使っている間、ほぼ何も起こらないゲームを消化しなければならない。出玉性能を強くさせる為の処置という理屈だろうが、学生さんが一日働く給与、社会人が半日働いて得る給与分が僅か数十分、何も起こらないで消えていくのだ。

番長2はパチンコ屋からすれば、「貯金箱」という話を聞いたことがあった。

確かに打ち始めたらゾーンが終わるまでは必ず回す。

その頃、年々遊技人口が減って、パチンコ屋に足を向ける人間も減少しているのに、

「この人らは何を言ってるんだろ?」

と思っていたが、案の定、業界は衰退の一途をたどり、国の規制が緩くならない限り、やがては消滅する産業であることは間違いないと思われる。

国の規制も出玉性能や射幸心を煽る広告規制だけではなく、ギャンブル依存症対策を本気でやるらなば、パチンコ・パチスロの音、光、振動にまで規制をかけてもらいたいと願って止まない。

パチンコ・パチスロは脳にダメージを与える要素が山ほどあると感じるからだ。科学者がパチンコ・パチスロの音、光、振動を分析したら、その要素は解明されてると思っている。

年々、パチンコ・パチスロへの規制が強くなるが、一人あたりが使う金額は今も昔もさほど変わっていないのではないだろうか。

私は、4号機時代から5号機時代も経験しているが、使う金額はほとんど変わらなかった。つまり、ギャンブル依存症者にとっては、規制によって出玉が減り、ライトユーザーが引退していく中でパチンコ店の売上は落ちて、益々、ギャンブル依存症者が負け続け、取り残されていくという構図である。

今からでも決して遅くなく、早く抜け出さなければドロ船と沈むしかなくなる。

YouTubeや雑誌で見かけたスロパチ演者が次々と業種を移行させている事を直視し、ギャンブル依存症者はこの機を逃してはならないとさえ思える。

当時、「番長2の島に設定6が毎日ある」と客の間で真しやかに囁かれていた。

丸一年、同じ店に通い、毎日データを見たり、挙動を見たり…。

多分なかった。

イベント規制の中、禁じ手破りで開店前に番長2推しを店側が叫んでいた日があったのだが、最高設定は5だったようだ。

その時は、本当に心底本当に店側が一年で一番力を入れてる日だと思った。

その結果が6なし。

つまり、平常営業日に6なんて使わないのだろうと。

そして、まぎれもなく、平常営業日に店に設置されているパチスロの9割は設定1なんだと…。

多くの人が設定1で事故を起こしてるだけ。

私も毎日のように番長2の設定1で一喜一憂し、脳からのドーパミンに支配され、パチンコ・パチスロ依存症に深く陥っていたのだ。


ギャンブル依存症体験記の時系列から逸れてしまうが、仕事を休職する前、パチンコ・パチスロやりたさに資金調達の悪事を働いてしまうことがあった。

それは、通勤定期券の解約。

会社から支給された通勤定期券を直後に解約し、確か6~7万を元手にパチンコ・パチスロに勝負に出たことが幾度とあった。

尋常じゃない行動だと今でも思う。

会社に通わなければ、それ以上の金を手に出来ないのに、歯止めがかからないのだ。

重度のパチンコ・パチスロ依存症。

思考停止。

愚行。

そんなときに限って初めは勝ってしまう。

ギャンブルの魔王は容赦ない。

そして、何度も同じ行為を繰り返し、その愚行が定着した時、一気に地獄に落とされる。

依存症体験記
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