【現代ビジネス】脳の報酬系に異常…本人の行動パターンや考え方…脳の異常な状態から回復…ギャンブル依存症から抜け出すために

https://ganbulingaddiction.com/2024/07/21/information-1133/ギャンブル依存症情報

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ギャンブルに夢中になる人は大勢います。生活に重大な問題が起きているにもかかわらず、勝利や賞金を深追いし、嘘や借金が常態化してしまっている人もいます。「ギャンブル依存症」です。かつてはそういう人の問題を、本人の意志の弱さから起きることだと考えるのがふつうでした。しかし近年は、病気だと考えることが一般的になっています。脳の報酬系に異常が起きていて、本人の意志の力だけではやめられない状態になっているのです。

こういう場合は、医療機関を受診したほうがよいでしょう。そして、カウンセリングや認知行動療法などの治療を受けるようにしましょう。そうすれば、本人の行動パターンや考え方が変わり、脳も異常な状態から回復していきます。

この連載では、『ギャンブル依存症から抜け出す本』(樋口進監修、講談社刊)から、依存症の特徴から治療法、生活上の注意までを、全8回にわたって解説します。今回は、ギャンブル依存症の実際の症状についてご説明します。依存症に悩む本人や家族が悪循環から抜け出すためのヒントを見つけてください。

ギャンブル依存症から抜け出す 第3回

第2回はこちら〈ギャンブル依存症になりやすいのはどんな人? なぜ、ギャンブルをやめられなくなるのか、その“脳の異常”とは〉

負けたら勝つまで勝負をしようと深追いをしてしまう

依存症の人は、一定の時間や金額でギャンブルを切り上げることが、なかなかできません。ギャンブルでは損をすることのほうが多いわけですが、依存症の人には、負けても負けても、勝つまで勝負を続け、負けをとり返そうとする傾向があります。「深追い」をしてしまうのです。

ギャンブルの負けをギャンブルでとり戻すのは、まず不可能でしょう。しかし依存症の人は、本当に勝てると思っています。冷静な判断ができなくなっているのです。

また、運よく勝ったときにも、「もう少し勝てる」と考え、勝負を続けてしまい、結局負けはじめるということがあります。結果として、負けているときも勝っているときも、やめるタイミングがつかめず、延々と賭け続けてしまうのです。

ギャンブルを続けるために嘘をついたり隠し事をしたりする

ギャンブル依存症の人は多くの場合、家族など身近な人に、ギャンブルのことを隠します。ギャンブルにのめりこむのは問題だと、本人もわかっています。わかっているから、隠そうとするのです。また、隠し通せているうちは、ギャンブルを続けることができるという意識もあります。

家族やまわりの人は、本人が嘘をついてでもギャンブルを続けようとする姿をみると、失望するかもしれません。しかし、これは病気の症状のひとつです。病気を治療すれば解消します。本人が人として変わってしまったわけではないのだと、理解してください。

賭け金が増えて借金をくり返すようになる

依存症になると、賭け方が過激になっていきます。最初は一日数千円でも楽しめていたことに興奮できなくなり、数万円、数十万円を使うようになっていくのです。これは、脳がギャンブルの刺激に慣れ、より強い刺激を求めるためです。

やがて資金が不足し、借金をします。借金も最初は少額ですが、そのうち数十万円単位が当たり前のようになっていきます。本人は、借金を清算するためにはギャンブルに勝つしかないと考えています。それ以外の手段は考えられなくなっていて、そのため、借金の額がさらに増えていくのです。

その頃にはもはや本人に返済能力がないため、家族などが肩代わりをします。しかし依存症という根本的な問題が解決していなければ、借金はいずれまた繰り返されてしまいます。

何度誓っても賭け事がやめられないAさんのケース

Aさんがギャンブルをはじめたのは大学時代です。先輩に誘われてパチンコ店へ行き、ビギナーズラックで数万円を獲得。それ以来、パチンコを趣味にしてきました。

1)若い頃はお金がなく、パチンコをするのは月に数回でした。しかし30代になって金銭的に余裕ができると、毎日のようにパチンコ店へ通うようになりました。パチンコだけでなく、パチスロにもはまっていました。

2)やがてパチンコ・パチスロに使う金額が増え、自分の小遣いだけではギャンブル資金が足りなくなり、預金に手をつけてしまいます。家庭内で問題になり、妻に厳しく追及されて「もう二度とやらない」と誓いました。

3)しかし、約束から数ヵ月後、同僚に誘われてパチンコ店へ行き、それからまた使いこみがはじまりました。今度は預金だけでは足りず、消費者金融から借金もしました。妻の両親にも知られ、大問題に。借金を隠していたことも明るみに出てしまいました。

ギャンブルのために借金をして、それを家族に隠そうとしているということは、依存症が疑われます。この段階になると、家族と約束をしても、ギャンブルをやめることはなかなかできません。治療が必要です。

連載第4回〈ギャンブル依存症のヤバすぎる末路とは。嘘や借金を繰り返し、最終的には違法行為に手を染める……〉に続く

樋口 進(独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター名誉院長・顧問・精神科医)

現代ビジネス(2024年7月21日)
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