2024年6月も数々のパチンコ関連事件が勃発しています…。報道されるパチンコ関連事件は氷山の一角であり、報道されてない事件や未遂事件なども含めれば大変な数になるでしょう…。最近では「パチンコ店とその周辺地域の犯罪率」という趣旨の研究データが研究機関からも公表されました。
衰退したパチンコ業界といっても、まだまだ大きなマネーを動かす業界であり、報道機関への広告出稿であったり、各遊技団体への警察官僚天下りはなくならないでしょう…。
そういったことで圧力や忖度がうまれ、パチンコ関連事件が明るみにならない事を危惧するとともに、マスメディアの良心を信じたいと思います…。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
2023 | 10 | 12 | 25 | 20 | 17 | 18 | 11 | 26 | 18 | 14 | 21 | 10 |
2024 | 21 | 16 | 11 | 16 | 25 | 17 |
- 【東海テレビ】パチンコ店に行くために同僚の許可証を借りて外出した自衛隊員を減給処分
- 【事件】ひき逃げした車が津市のパチンコ店駐車場で発見され29歳の男が逮捕される
- 【打ち子詐欺事件】パチンコの打ち方を教える代金などの名目で女性から128万円をだまし取った男が逮捕される
- 【事件】500万円を横領した疑いで兵庫県姫路市に住む会社員の男を逮捕「ギャンブルに使いこんだ」
- 【サッカー部解散】消防署職員が部費を私的流用して停職処分「パチンコなどのギャンブルで金に困り…」
- 【事件】北海道函館市のパチンコ店『ベガスベガス函館昭和店』で男性客のメダル1134枚を盗んだ17歳少年が逮捕される
- 【事件】神奈川県藤沢市のパチンコ店『トワーズ藤沢店』近くの景品交換所を襲った男が逮捕される
- 【事件】「パチンコに負けて金が欲しかった」鉄板約1トン分を盗んだ31歳の男を逮捕
- 【詐欺事件】6493万円をだまし取る「パチンコ代や生活費などに全て使った」
- 【ゴト容疑で逮捕】長崎県島原市の『フェスタ島原店』で糸をパチンコ台に…
- 【酒気帯び運転逮捕】動機は「パチンコで大勝して気分が大きくなり、飲酒運転をしてしまった」
- 【新潟県長岡市】パチンコ店駐車場に止めてあった軽自動車に30センチの傷をつけた男が逮捕される
- 【事件】北海道函館市のパチンコ店『マルハン函館港店』でスロットメダルをごっそり盗んだ男が逮捕される
- 【傷害事件】岐阜県大垣市のパチンコ店で男性客の髪を掴み引きずり回した無職の男が逮捕される
- 【事件】福岡県八女市のパチンコ店『スタジアム2001八女店』駐車場で車の窓ガラスを割り現金などを盗んだ自称調理師が逮捕される
- NBC長崎放送が『松浦市コンビニ強盗殺人未遂事件』の裁判を報道「ギャンブルによる借金」が犯行動機
- 【事件】福島市のパチンコ店駐輪場から他人の自転車に乗って帰った男が逮捕される
【東海テレビ】パチンコ店に行くために同僚の許可証を借りて外出した自衛隊員を減給処分
航空自衛隊岐阜基地の自衛隊員が、パチンコ店に行くために同僚の許可証を借りて外出し、減給処分を受けました。
航空自衛隊岐阜基地によりますと、第2補給処保管部に所属する21歳の男性空士長は、2023年3月5日の午前9時半から午後9時半ごろまで、保管部の同僚隊員が取得していた外出許可証を借りて基地から不正に外出していました。
同僚隊員が上司に相談して発覚し、男性空士長(21)は減給30分の1を1カ月、同僚は不正な外出の手助けをしたとして戒告と、それぞれ懲戒処分を受けました。
男性空士長はこの日の正午からの外出許可を取っていましたが、別の隊員からパチンコに誘われたということで、調査に対し「基地を早く出てパチンコ店に行きたかった」と話しています。
東海テレビ(2024年7月3日)
不正外出した時間が「午前9時半から午後9時半ごろまで」とされているので、恐らくはパチンコ店の入場抽選には間に合わなかったと思われます。
6月に50店舗以上のパチンコ店が閉店・休業したパチンコ業界は衰退の一途をたどっており、入場抽選を受けずに「勝てる台」が取れるほど、今のパチンコ店は甘くはないでしょう…
好きな時間にパチンコ店に行き、好きな台が座れるならば、それ即ち超絶最恐最悪のボッタクリ店舗の可能性が極めて高く、「最低5万円なければ遊びにすらならない」という仕様の今のパチンコ・パチスロ台であれば痛い火傷を負ってしまいます。
パチンコ・パチスロはマイノリティの人たちであったり、人と群れるのが嫌いなタイプであったり、ストレスを内にため込んでしまうタイプの人がのめり込む傾向にあるとも云われています。
自衛隊員という国防の大事な任務であるが故に、守秘義務や緊張感を常に抱え、そのストレスは甚大であると思います。ですが、ストレス発散や軽い気持ちでパチンコ・パチスロをやることはオススメできません。
なぜならば、パチンコ・パチスロが「国力を削いできた」「ユーザーの3人に1人はギャンブル依存症の疑い」「ギャンブル依存症対策が脆弱」という3点の理由があるからです。大袈裟に聴こえるかもしれませんが、規律に厳しい自衛隊の規則を破ってまで、なぜパチンコ店に行こうと思ったのか…それが答えなのだと思います。
【事件】ひき逃げした車が津市のパチンコ店駐車場で発見され29歳の男が逮捕される
津市で27日、自転車の男性が車にひき逃げされた事件でアルバイトの男が逮捕されました。
警察によりますと過失運転致傷などの疑いで逮捕されたのは津市のアルバイト、I容疑者(29)です。
27日午前1時ごろ、津市高茶屋の県道で自転車の男性(55)に追突してけがをさせたにもかかわらずその場から逃げた疑いがもたれています。
男性は太ももなどを強く打ち、重傷です。
警察は津市内のパチンコ店の駐車場で、犯行に使われたとみられる軽乗用車を発見しI容疑者の身柄を確保しました。
警察の調べに対しI容疑者は「固いものにぶつかったと思った」と容疑を否認しています。
メ~テレ名古屋テレビ(2024年6月28)
※報道では実名表記ですが当サイトではイニシャルに変更しています。
三重県津市内には13店舗のパチンコホールが存在しますが、どのパチンコ店駐車場でひき逃げした車が発見されたかは不明です。
また、容疑者が逮捕された時の状況も詳細には報道されていないので、容疑者が客としてパチンコ店に訪れていたのか、それともパチンコ店従業員として出勤のために駐車場に車をとめていたのか、どちらなのでしょうか。
容疑者は「固いものにぶつかったと思った」と供述しているようですが、普通はそんな状況になれば車を停めて自分の車の心配をする心理が働くのではないでしょうか。また、物損事故でもこちらに過失があれば損害賠償を請求されることもあるわけですから…。
【打ち子詐欺事件】パチンコの打ち方を教える代金などの名目で女性から128万円をだまし取った男が逮捕される
パチンコを代わりに打つ「打ち子」と呼ばれる副業に誘い、秘密の打ち方を教える代金などの名目で仙台市の女性から128万円をだまし取ったとして、会社役員の38歳の男が逮捕されました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは東京都昭島市に住む会社役員の男(38)です。警察によりますと、男は何者かと共謀し2018年2月、架空の会社の社員を名乗り「打ち子副業、最低日給5万円以上を保証」などと記したメールを仙台市青葉区の40代女性に送りました。
メールを見た女性が男に電話をすると「金を払えばパチンコの勝ち方を教える」と言われ、話を信じた女性は男に指定された口座に登録料として3万円を入金しました。その後、共犯の人物が女性に電話をかけ「必ず勝てる、もっといい方法がある」などとうそを言い、4回にわたり合計128万円をだまし取ったということです。
警察の調べに対し、男は「詐欺はやっていません」と容疑を否認しています。女性は4回目に要求された金額が200万円と高額だったことから不審に思い、警察に相談して被害が発覚しました。警察は特殊詐欺事件として、共謀者や余罪の有無など慎重に捜査を進めています。
仙台放送(2024年6月25日)
パチンコ・パチスロユーザーならば、藁をもすがる思いで何かの力に頼りたい時があるものです。そういったユーザーの弱みにつけ込んだ卑劣極まる犯行に憤りを禁じ得ません…。
多くのパチンコ・パチスロユーザーは、メーカーの公表値や謎のヤッテル仕様に翻弄され、そして、パチンコ店のガセイベントに金をかすめ取られているのです。そんな弱者であるユーザーの弱みにつけ込んだ詐欺は決して許されるものではありません。
たとえ、メーカーがパチンコ店に「抱き合わせ販売」「機歴販売」という名目で、最終的にユーザーの負担になるような、世界最強超絶クソ台を売りまくるパチンコ業界であったとしても、たとえ、パチンコ店が国税庁の重要マークの対象となっていたとしても、たとえ、パチンコ業界が沈みゆく船の座席争いをしている死に体だったとしても、
ギャンブル依存症に罹患するリスクを事前に告知されていない、パチンコ・パチスロ台の解析を全て知らされていない、軽い気持ちでパチンコ店に入れば、店内にいる他の客が何度も後ろを往復しては残金を確認するような仕草を繰り返すうっとおしい連中に張り付かれる、劣悪な環境に身を置いてしまうパチンコ・パチスロユーザーに何ら落ち度はないのです。
来る7月3日から発行開始となる新紙幣…
新紙幣に対応する設備機器を設置できないパチンコ店が続々と閉店・撤退をしていますが、7月も多くのパチンコ店が閉店すると予測されていることから、総合的にユーザーにとっては不利な条件が続くと思われます。
これを機にパチンコ・パチスロから離れてみるのも「英断」になるのではないでしょうか…。
【事件】500万円を横領した疑いで兵庫県姫路市に住む会社員の男を逮捕「ギャンブルに使いこんだ」
2024年6月20日、当時勤めていた会社で、会社から預かっていた海外渡航費用500万円を横領したとして、兵庫県姫路市に住む男が逮捕されました。
業務上横領の疑いで逮捕されたのは、兵庫県姫路市に住む会社員の男(31)です。警察によりますと、男は、2023年5月中旬、当時勤めていた、東京に本社を置く会社の御殿場営業所に勤めていた際、約半年間に渡る、中国への海外渡航費用の現金500万円を横領した疑いが持たれています。男は、500万円をギャンブルで使い込んだとみられています。
事件は、勤めていた会社が横領を確認し、2023年7月に警察に相談したことで発覚しました。男は勤めていた会社を解雇され、現在は、別の会社で働いていたということです。男は容疑を認めていて、警察は余罪もあるとみて、捜査を進めています。
SBS静岡放送(2024年6月20日)
横領が発覚してから逮捕に至るまで約1年が経過しています。これは当初、会社側と容疑者が話し合い、500万円を返済する約束を交わした為ではないでしょうか…
しかし、容疑者が返済不可能になり刑事事件になったと推察します。会社側としては、容疑者が刑事罰に科せられるよりも500万円を返済してもらった方が良いにきまっています。
ですが、本件の盲点は容疑者がギャンブル依存症に罹患している可能性が極めて高いということです。容疑者がギャンブル依存症者であれば、500万円もの返済は困難でしょう。
ギャンブルがやりたいが為に横領をしてしまう時点で、ギャンブル依存症者の最終段階に陥ってるからです。この状態になれば、もはやセルフコントロール不可能です。
横領に手を染めてしまった段階で、既に多重債務に苦しめられていた状態も想像でき、そして会社を解雇されて転職ともなれば収入も減っていた可能性も考えられます。
そして、何よりも容疑者は解雇された後もギャンブルをやめることができなかったのではないでしょうか…。あくまで推測に過ぎませんが、容疑者がギャンブル依存症であり、その状態であれば「返済よりもギャンブル」を取り、例え刑事罰に科せられることを理解していたとしても、自身で制御することは難しかったと思います。
国内のギャンブル依存症数は推定320万人といわれており、自分が働く会社に一人いても何ら不思議ではありません。そして、「この病気は誰がなってもおかしくない」というのが専門医の見解でもあるのです。
世界で最もギャンブル依存症者が多く、パチンコをはじめとする多種多様なギャンブルがある日本においては、組織防衛の観点からいっても、組織内においてギャンブル依存症を理解する啓発セミナーを定期的に実施したり、ギャンブルをする社員には金銭を扱う業務を任せないなどの対策をする他ないと考えます。
【サッカー部解散】消防署職員が部費を私的流用して停職処分「パチンコなどのギャンブルで金に困り…」
佐賀県の神埼消防署の職員が、所属するサッカー部の予算を私的に流用したとして6カ月の停職処分を受けました。今回処分されたのは、神埼消防署に勤務する消防副士長の男性(35)です。
佐賀広域消防局によりますと男性は2016年から7年間にわたり所属する佐賀広域消防局サッカー部の部費およそ59万円を私的に流用したということです。
消防副士長は2016年度から部の会計を4年間担当し、その後も部のキャッシュカードを去年11月まで所持し続け複数回にわたり現金を引き出していました。
パチンコなどのギャンブルで金に困り、生活費などに充てたということです。
新しい会計担当者がパソコンで作成した会計資料と口座残高がずれていることに気づき発覚しました。会計処理等の管理などが不十分だったとしてサッカー部の部長と現監督も注意処分をうけました。
今回の事態をうけ消防局長は「公務員としての職の信用を著しく傷つけたことにつきまして、深くお詫びいたします」とコメントしています。
消防副士長は全額を一括返金しましたが、責任を取ってサッカー部は来月中に解散するということです。
KBC九州朝日放送(2024年6月20日)
サッカー部を解散する判断は賢明だと思います。高校生や大学生のスポーツ部が不祥事を起こして廃部になるケースもあるわけですから、大人だけが不祥事を起こしても許されるという道理はありません。その後も笑ってサッカーボールを蹴っていたら、子供たちの笑い者になるでしょう。
部費を私的流用した職員は、6カ月の停職処分を受けたわけですが、彼の再起と更生を願うのであれば、しっかりと聞き取り調査を行うことが本人のためになると思います。彼はきっと「パチンコ」のことで悩んでいたのではないでしょうか…
過去から現在に至るまで、「パチンコ代が欲しかった」「パチンコで借金を作り困っていた」などの動機で犯罪に手を染めてしまう事件は枚挙に暇がありません。
パチンコ・パチスロが起因となり、パチンコ・パチスロがやめられずに悩み、多重債務や貧困に陥り、終には犯罪に及んでしまうのです。連帯責任を感じるのであれば、親身になって話を聞き、病気であるギャンブル依存症の可能性も考えて相談機関や専門医のところに連れてってあげる事が必要だと思います。
また、組織として再発防止の対策するならば、ギャンブル依存症の理解を深めるセミナーなどを定期的に実施し、誰にでも起こり得る身近な問題であり、社会問題であることを共通認識としてもつことが肝要であると考えます。
【事件】北海道函館市のパチンコ店『ベガスベガス函館昭和店』で男性客のメダル1134枚を盗んだ17歳少年が逮捕される
パチンコ店で男性客のスロットのメダルを盗んだとして17歳の少年が逮捕されました。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、北海道函館市の自称・建築作業員の17歳の少年です。
少年は、2月26日午前11時30分ごろ函館市昭和3丁目のパチンコ店で、52歳の会社員の男性が使用していたスロットのメダル1134枚(貸出価格2万2680円相当)を盗んだ疑いが持たれています。
警察によりますと、少年は店内のメダル計数機を使用して景品をもらい、店外の古物商で換金したということです。
被害に気づいた男性が110番通報し、警察が防犯カメラなどを捜査。
4か月後の6月19日に逮捕されました。調べに少年は「金が欲しかった」などと容疑認めています。警察は、余罪があるか調べています。
UHB 北海道文化放送(2024年6月19日)
北海道函館市昭和3丁目にあるパチンコ店は『ベガスベガス 函館昭和店』(北海道函館市昭和3丁目18−8)ですので、事件があった場所はこの店舗だと思われます。
同店は総設置台数1300台の超大型店舗ですので、従業員スタッフの目が行き届かない可能性も考えられ、少年はそういった隙をついて犯行に及んだのではないでしょうか…。
ただし、パチンコ店の防犯カメラは高性能であり、店内での窃盗や盗撮などは、殆どのケースで防犯カメラの映像がきっかけで容疑者が特定するようです。
17歳の少年は「自称・建築作業員」とのことですから、様々な理由で高校には行かず社会に出たのだと思われます。まだ、人生のやり直せる年齢ですから、罪を償い、これを機にパチンコ店には出入しない方がよいでしょう…
何よりも、他人のメダル1134枚を箱ごと堂々と交換できる度胸があるのですから、法に触れない正しいことも腹を据えて必ず出来るはずです。仮に今後一生ギャンブルをしなかったら、「あ、あの時捕まってよかった」と思う時が必ず来ることは間違いありません。
【事件】神奈川県藤沢市のパチンコ店『トワーズ藤沢店』近くの景品交換所を襲った男が逮捕される
藤沢北警察署は6日、強盗未遂の疑いで自称海老名市在住でタイル工の男(33)を逮捕した。
逮捕容疑は5日午後9時20分ごろ、葛原のパチンコ景品交換所で自営業の男性に対して「金を出せ」と書かれた紙片を示し、金品を強奪しようとしたもの。同署によると容疑を認めている。
タウンニュース(2024年6月14日)
神奈川県藤沢市葛原にあるパチンコ店は『トワーズ藤沢店』(神奈川県藤沢市葛原1806-6)ですので、事件があったは、この店舗の近くに天文学的確率で偶然あるパチンコ店景品交換所だと思われます。
事件現場は用田バイパスの大通りに面し『トワーズ藤沢店』に隣接した形で存在するため、人目につきやすい場所でもあります。しかも、犯行時間が午後9時20分頃とされてますので、超絶最恐最悪のぼったくりパチンコ店でもない限り、パチンコ店から景品交換所に人も行きかうでしょう。
逮捕された男は切羽詰まった状況だったのでしょうか…仮に金品を強奪できたとして、その金を持ってそのまま『トワーズ藤沢店』に行こうと考えていたのであれば、錯乱状態だった可能性も考えられます。
「パチスロの天井間際だった」「遊タイム手前であった」「チャンスゾーン中であった」「チャンスゾーン前のチャンスゾーンであった」などの供述があれば、その可能性が高まりますが、例えそれを供述したところで、公表されることもなければ理解されることもないでしょう。
「金を出せ」と書かれた紙片を示し…とあるように、決して上手くいくような計画的犯行にも思えず、パチンコに負け過ぎて突発的に起こしてしまった事件のように感じます。
いずれにしても、逮捕された男が多重債務など、ギャンブルのことで悩んでいるのであれば、罪を償い、ギャンブル依存症相談機関へ足を運ぶことから再起することが望ましいと考えます。まだ人生はやり直せる年齢ですから、諦めず、腐らず、同じように悩んでいる人のために生きてもらいたいと願っています。
【事件】「パチンコに負けて金が欲しかった」鉄板約1トン分を盗んだ31歳の男を逮捕
資材置き場から、ユニック車を使って鉄板約1トン分を盗んだとして、自営業の男が逮捕されました。
窃盗容疑で逮捕されたのは、岡山県倉敷市真備町箭田の自営業の男(31)です。
警察によりますと、男はきのう(14日)午後9時50分ごろ、倉敷市の配管業の会社の資材置き場に置かれていた、約180cm×約90cmの鉄板6枚(1トン分・4万8000円相当)を、ユニック車を使って盗んだ疑いです。
会社からの通報を受けた警察が所要の捜査を行って男の犯行を特定し、きょう(15日)午後逮捕しました。
調べに対して男は「無断で資材置き場に侵入し、鉄板を盗んだことに間違いありません」と容疑を認めているということで、パチンコに負けて金が欲しかった、という旨の供述をしているということです。
RSK山陽放送(2024年6月15日)
1トン分もの鉄板を盗む労力は大変なものでしょう。しかも、犯罪として捕まるリスクもあるわけです。そして、その対価が4万8000円なわけですから、正常な感覚ならば割にあわない事だと理解できるはずです。
ですが、逮捕された男は「パチンコに負けて金が欲しかった」という動機で事を起こしてしまいました…。
まず、金に困るまでパチンコにハマる状態はギャンブル依存症の疑いが強まります。次に1トン分の鉄板を換金していたのであれば、その金を何に使ったかで深刻度は変わってくると思います。
仮に、換金した金をまたしてもパチンコに使ったのであれば…ギャンブル依存症の深さは相当なものであり、その深刻さは尋常じゃないでしょう。「パチンコに負けて金が欲しかった」というよりも、金欠の状態が通常運転であり「パチンコをする金欲しさ」に犯罪に手を染めてしまった、ということなのだと思います。
逮捕された男の経済状況を調べればわかることですが、多重債務などにより経済的困窮に陥っていたのではないでしょうか。あるいは、過去に債務整理や破産などをしており、借金できる状態ではなかった可能性も考えられます。
そもそも、金に困ってリスクが高い犯罪をするよりも、借金ができるのであれば普通はそうするでしょう…。逮捕された男の罪を罰するのみならず、更生を願うのであれば、ギャンブル依存症に向き合わせることが肝要だと思います。
【詐欺事件】6493万円をだまし取る「パチンコ代や生活費などに全て使った」
埼玉県の秩父署は7日、詐欺の疑いで、相模原市緑区東橋本の無職の女(68)=詐欺罪で起訴=をさいたま地検熊谷支部に追送検し、捜査を終結した。
追送検容疑は2019年2月1日ごろから23年7月28日までの期間、秩父市の80代女性に対して、複数の架空人物に成り済まし、電子メールなどで病院や葬儀、金融会社への借金返済などを要求するメッセージを送信し、計210回にわたり女名義の預金口座に現金計6493万円を振込入金させ、だまし取った疑い。
秩父署は昨年9月ごろに被害女性から相談を受けて捜査を開始。今年3月に相模原市内にいた女を同署に任意同行し、詐欺の疑いで通常逮捕していた。逮捕時の現金被害額は70万円。追送検で発覚した被害と併せ、被害額は6563万円に上る。
女は容疑を認め、「だまし取った金はパチンコ代や生活費などのために全て使った」と供述しているという。
埼玉新聞(2024年6月8日)
頂きりりちゃんのマニュアルでも買ったんかいな??
大金溶かしたのはパチンコ、スマスロどっちかしら?
「頂き」関連だったら草生えるわいな
【ゴト容疑で逮捕】長崎県島原市の『フェスタ島原店』で糸をパチンコ台に…
9日夜、島原市内のパチンコ店で糸をパチンコ台の中に突っ込み、パチンコ玉を盗もうとしたとして、40代くらいの男が窃盗未遂の疑いで現行犯逮捕されました。男は名前や住所などについて「言わない」と話しているということです。
逮捕されたのは、住所、職業、氏名、年齢いずれも不詳の男です。
警察によりますと、男は9日午後6時45分ごろ、島原市前浜町のパチンコ店で釣り糸のようなものをパチンコ台の中に突っ込み、パチンコ玉を盗もうとした疑いが持たれています。
不審な動きをする男を店の従業員が見つけ、110番通報しました。
警察官が駆け付けたところ、犯行現場を目撃したことから男を窃盗未遂の疑いで現行犯逮捕しました。
取り調べに対し、男は「私はそのようなことはしていません」と容疑を否認しています。
男は身分を証明する物を持っておらず、住所、職業、氏名、年齢について「言わない」と話しているということです。
NBC長崎放送(2024年6月10日)
長崎県島原市前浜町にあるパチンコ店は『フェスタ島原店』(長崎県島原市前浜町丙160)ですので、事件があったのはこの店舗だと思われます。
『フェスタ島原店』は国道251号線沿いにあり、島原鉄道島原鉄道線三会駅から徒歩8分の場所にあります。
容疑者は警察の取り調べに対して頑なに口を閉ざしているようですが、背景には絶対に口を割ってはいけない鉄の掟でもあるのでしょうか…どの機種を狙っていたのかは少し気になります。
【酒気帯び運転逮捕】動機は「パチンコで大勝して気分が大きくなり、飲酒運転をしてしまった」
市原署は、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで市原市、会社員の男(49)を逮捕した。
逮捕容疑は5月11日午後10時20分ごろ、同市更級1の市道で、酒気を帯びた状態で軽乗用車を運転した疑い。
同署によると、近くのコンビニの従業員から「駐車区画ではない場所に車が駐車している」と通報があり、車内の男の呼気からアルコールを検出。その後、防犯カメラの映像などから運転を確認した。「パチンコで大勝して気分が大きくなり、飲酒運転をしてしまった」と容疑を認めている。(本紙・千葉日報オンラインでは実名)
千葉日報(2024年6月8日)
酒気帯び運転は絶対に許されるものではありません。なぜなら、少なくとも二つの命を奪う可能性があるからです。それは他人の命と自分自身の命です。
飲酒運転をしてしまった動機が「パチンコで大勝して気分が大きくなった」のであれば、もう二度とパチンコ店に行かない決意が必要でしょう。
正常な判断ができなくなっていることも考えられ、脳機能障害であるギャンブル依存症を患っているかもしれません。
【新潟県長岡市】パチンコ店駐車場に止めてあった軽自動車に30センチの傷をつけた男が逮捕される
長岡市で7日、器物損壊の容疑で市内に住む77歳の男が現行犯逮捕されました。警察によりますと男は7日午後3時前、長岡市内のパチンコ店駐車場でパチンコ店の客が止めていた軽自動車の左側面に20~30センチほどのひっかいたような傷をつけた疑いがもたれています。
「事件があったから来てください」と関係者に依頼された人が警察へ通報し、駆け付けた警察が現場にいた男を現行犯逮捕しました。男は警察の調べに対し「傷をつけたことは間違いありません」と容疑を認めています。
男は客としてパチンコ店に来ていて、軽自動車を所有する客との関係は、わかっていません。
警察が事件の経緯を詳しく調べています。
テレビ新潟(2024年6月7日)
男がパチンコ客でなければ、過去にあったような「パチンコをする人への嫌悪感」という動機も考えられるでしょうが、本件は男もパチンコ客ということから、「負けた腹いせ」という動機が濃厚なのではないでしょうか…。
パチンコ・パチスロで負けた怒りの矛先は、各々によって違いはあるのでしょうが、客同士で争う事ほど不毛な戦いはないと思います。
かつて、私が通っていたパチンコ店では毎年七夕にイベントを行っていて、パチンコ店が用意した短冊に客が思い思いの願い事を書いては木に飾り付けるというものでした。私は短冊に願い事を書くようなことはしませんでしたが、どんなものが書かれているのか興味本位で眺めていると、そこには「万枚出したい!」「今年は勝ちますように」など、ユーザーの心からの願いが綴られていたわけですが、それと同時に、
「殺すぞ」「潰れろ」「遠隔やめろや」という鮮やかな太字で綴られた短冊もそこには確かに存在し、これもまたユーザーの本音であることは間違いないなと思ったものです。
男は容疑を認めているということですが、詳しい動機などは現在調査中とのことです。いずれにしても、器物損壊をしたわけですから罪を償い、これを機にパチンコの引退をおすすめします。
【事件】北海道函館市のパチンコ店『マルハン函館港店』でスロットメダルをごっそり盗んだ男が逮捕される
4月、北海道函館市のパチンコ店で、48歳の女性客のスロットメダルを盗んだとして、19歳の男が逮捕されました。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、函館市に住む19歳の会社員の男です。男は4月4日午後3時半ごろ、函館市港町2丁目のパチンコ店で48歳の女性客が使用していたスロットメダル(貸出価格合計1万4391円相当)を盗んだ疑いが持たれています。
警察は、スロットメダルをどこに置いていたかなど、盗まれた詳しい状況は明らかにしていません。被害に気づいた女性客からの通報を受けて、警察は防犯カメラなどの捜査から男を割り出し、事件からおよそ2か月後の5日、容疑が固まったとして男を逮捕しました。
取り調べに対し、男は「遊ぶ金が欲しかった」と話し、容疑を認めているということです。警察は、男の動機や余罪の有無について調べています。
HBC北海道放送(2024年6月6日)
函館市港町2丁目にあるパチンコ店は『マルハン函館港店』(北海道函館市港町2丁目12−22)ですので、事件があったパチンコ店はこの店舗だと思われます。
盗んだメダルが「貸出価格合計1万4391円相当」とのことですので、700枚以上のメダルをごっそり盗んだことになります。疑問は、この盗んだメダルを換金できたのか?ですが、仮に換金できたのであれば、計数機に持って行った段階、あるいは自動計数機であれば、男が計数機に入れた段階で異常に気づくはずです。
最大手のパチンコチェーンですから、設備機器も整っていると思われますし、計数機に台番号を入力しホールコンを通して出玉の誤差がないかを確認できるタイプではないでしょうか。本来は盗んだ700枚近くのメダルがどこの台から出たものかを確認できなければ交換できないはずです。
仮に、被害にあった女性の台から箱ごと盗み、計数機に持って行ったとすれば交換できるでしょうが、そうなると従業員はホール内の顧客管理を怠っていたことになります。もちろん、犯罪をする人間が悪いのですが、パチンコホール内では盗難や盗撮は日常茶飯事ですので、少々警戒が甘いのではないでしょうか…。
さらにいえば、マルハングループは「顔認証システムを導入してお客様をお名前でお呼びしたい」というビジョンを掲げています。
しかしながら、本件のような犯罪を未然に防ぐ設備投資の方がよっぽど顧客の為になるのではないでしょうか。
いずれにしても、容疑者は19歳という再起できる年齢ですから、罪を償った上で今後は二度とギャンブルに関わらないことを切に願うものです。ギャンブルで金を掴んだ人はいても、幸せになった人はいない、これが極めたプロとどん底のギャンブル依存症者の共通して口にする言葉です。
【傷害事件】岐阜県大垣市のパチンコ店で男性客の髪を掴み引きずり回した無職の男が逮捕される
岐阜県警大垣署は3日、傷害の疑いで、大垣市築捨町、無職の容疑者(62)を逮捕した。
逮捕容疑は4月3日午後9時50分ごろ、大垣市内のパチンコ店の出入り口付近で、面識のない男性客=当時(31)=の首や胸ぐらをつかみ、髪の毛を引っ張るなどの暴行を加え、首と喉に全治10日間のけがを負わせた疑い。
署によると、男性客が「知らない男から突き飛ばされた」と署に通報。容疑者は「細かくは覚えていない」と一部を否認している。
岐阜新聞WEB(2024年6月4日)
事件があったパチンコ店は常連客の目撃情報によると『プレイランドキャッスル大垣店』(岐阜県大垣市外野2-28)のようです。
決して遊技の範疇で収まらないパチンコ店では、負けた客がイライラしていることなど日常茶飯事です。パチンコ台やパチスロ台に当たっている内はまだ良いですが、これが赤の他人に矛先が向けられたらたまったものではございません。
私は過去に客同士が血しぶきを上げながら殴り合いをしているのを目撃し、「どんな理由でそんなことになったんだ!?」と、しばらくその様子を見ていたのですが、殴り合いの途中に「てめえ笑いやがったな!」「笑ってねえよ!」という言い合いもしていたので、とんでもねえ些細な理由なんだな…と思ったものです。
きっと日常であれば、そんな些細な理由で血しぶきを上げる程の殴り合いになど発展しないのでしょうが、そこにギャンブルが絡むことによって理解不能な激寒演出に発展するのではないでしょうか。例えば、パチンコ台で剣を渾身の力で差し込んでいる客を笑っていたら、殴り合いの喧嘩になることは火を見るよりも明らかです…。
いずれにしても、今のパチンコ・パチスロは「挨拶代わりに5万円を入れる」ギャンブルとのことですので、庶民の娯楽とは到底かけ離れたシロモノであり、のめり込んでしまえば想像を絶するトラブルに巻き込まれることは言うまでもありません。
【事件】福岡県八女市のパチンコ店『スタジアム2001八女店』駐車場で車の窓ガラスを割り現金などを盗んだ自称調理師が逮捕される
福岡県八女市のパチンコ店の駐車場で、車の窓ガラスを割り現金などを盗んだとして、自称調理師の男が3日、逮捕されました。八女警察署管内では4月以降、同様の被害が相次いでいて警察は関連を調べる方針です。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、福岡県八女市の自称調理師、N容疑者(55)です。
N容疑者はことし4月27日午後5時50分ごろから午後8時半ごろにかけて、福岡県八女市室岡のパチンコ店で、駐車場に止めてあった軽乗用車の窓ガラスを何らかの道具を使って割り、現金約1万4500円入りのトートバッグを盗んだ疑いです。
防犯カメラの捜査などから関与が浮上しました。
警察の調べに対し「4月の頭に前の職がなくなってから、生活費が足りなくなった」と話し、容疑を認めているということです。
八女警察署管内では4月下旬から5月にかけて、商業施設などの大型駐車場で、車の窓ガラスを割る手口の車上荒らしが複数件確認されていて、警察は関連を調べる方針です。
FBS福岡放送(2024年6月3日)
※報道では実名表記ですが当サイトではイニシャルに変更しています。
福岡県八女市室岡にあるパチンコ店は『スタジアム2001八女店』(福岡県八女市室岡779番地1)ですので、事件があった場所はこのパチンコ店駐車場だと思われます。
事件があった日付が「27日」ということで、容疑者はラッキーセブンの7の日だから全ツッパして有り金を失い犯行に及んでしまったのでしょうか…否、窓ガラスを割る道具をあらかじめ持っていた事や同様の被害が相次いで起こっていることから、初めから窃盗目的でパチンコ店に訪れていたものだと思われます。
容疑者がパチンコ・パチスロユーザーかは不明ですが、パチンコ店駐車場では過去に様々な事件が起こっていますのでユーザーの方々はくれぐれも注意が必要です。
NBC長崎放送が『松浦市コンビニ強盗殺人未遂事件』の裁判を報道「ギャンブルによる借金」が犯行動機
2023年6月、長崎県松浦市のコンビニエンスストアで店員らをバールで殴り、店の現金などを奪ったとして強盗殺人未遂などの罪に問われている男(30)の裁判員裁判が5月30日、結審した。
男は強盗目的でコンビニに行き、店員だけでなく、たまたま来店した客も襲い、重傷を負わせて金を奪った。その動機は《ギャンブルによる借金》だったという。法廷では、一命を取り留めたものの左目の視力を奪われるなど後遺症を負った元店員の男性(当時48)が被告に対し「一生お客様への謝罪を続けろ」と峻烈な処罰感情を述べた。
■被告は起訴内容を認める
強盗殺人未遂などの罪に問われているのは、住所不定・無職の川端健太郎被告30歳。起訴状によると、川端被告は2023年6月、長崎県松浦市御厨町のコンビニに押し入り、男性店員と男性客を全長約54㎝の鶴首バールや拳で複数回殴打して重傷を負わせたうえ、現金およそ5万円が入った店のマネーケースと1万円あまりが入った男性客の財布を奪ったとして強盗殺人未遂と窃盗の罪に問われている。
この裁判は裁判員裁判で行われており、5月28日に長崎地方裁判所で開かれた初公判で、被告は起訴内容を認めた。
■「最後の千円が10万、20万円になった経験から期待してしまった」
被告(30)は丸刈りで、黒の長そでシャツ、長ズボン姿で入廷。弁護人によると、被告は内気でおとなしい性格で飼い猫と暮らしていた。仕事は幼馴染が経営する配達業と日雇いの建設業を掛け持ちしていたという。
検察は「被告は《借金をしてギャンブルをする》ほどのめり込んでいた。事件当時、公共料金の滞納や消費者金融、複数の知人などから少なくとも約280万の借金があった」と指摘した。
弁護人:ギャンブルを始めたのは?
被告:19歳のとき。21歳ごろには毎日パチンコ・スロットをしていた。
──ボート(競艇)にも手を付けていたようだが?
2022年12月ごろから始めた。パチンコとは違い、1時間で数十万円つぎ込める。頻度はパチンコと半々くらい。
──事件直前、ギャンブルをしていた時の気持ちは?
楽しくなかったが、お金を増やさないといけないと思った。他に増やす方法が分からなかった。
犯行前日の2023年6月21日、被告は受け取った給料28万円から前借分の4万円を返済し、残りの24万円をその日のうちにギャンブルや食費等で使い果たした。その夜、パチンコ店から自宅に帰る車の中でコンビニ強盗を決意したという。
──24万円をどうしたのか?
すべてギャンブルで使った。パチンコをしながらスマホアプリでボート(競艇)に賭け、使い切った。
──どうして(ギャンブルを)止めないのか?
《最後の千円で10万、20万になった経験》から期待してしまった。
──使い果たした時の気持ちは?
次の給料日までどう生活しようかと絶望した。帰りの車内で、まとまった金のためには強盗するしかないと考えた。
裁判の中で、被告を診断した精神科の医師は「どの精神科医が見ても《ギャンブル障がい》の診断がつく」と証言。「追い込まれた状況になると心理的視野狭窄となり『金をどうにか手に入れてギャンブルするしかない』となる。常識で考えられない行動を取ることは心理学的にあり得る」と述べた。
太田寅彦裁判長は医師に対し「ギャンブル障がいの人が犯罪行為にまで至ってしまうのは仕方ないことだと考えるか?」と尋ねると、医師は「金を得るためには手段を選ばないケースもある。ただ『病気だから罪を犯してOK』ではない」と述べた。
■短絡的で極めて危険・悪質な犯行
冒頭陳述によると、川端被告は午後11時過ぎ、自宅で強盗の準備をし、22日の午前0時ごろ自宅を出て、歩いてコンビニへ向かった。
ストア近くの重機置き場内のプレハブ小屋に押し入り、中にあったヤッケを羽織り、バールを奪った上でコンビニの裏に移動し、建物の陰に隠れた。
被告は、店員が店外に出て戻ろうとしたとき、頭をバールで一撃した。気絶し痙攣(けいれん)している店員の足を引きずり、店の陰に隠した。血痕は約13メートルあったという。その後、駐車場に車を停めた客が、財布を手に店中に入って行ったため、後を追って被告も店の中へ入る。後ろから近寄っていた際、被告が滑って転んだことで客に気づかれ、取っ組み合いとなった。
被告はバールや拳で客の頭や顔などを複数回殴り、客が出入り口から逃げ出した後、客が落とした財布を拾い、コンビニのバックヤードへ。金庫などを探った後、机の上にあったマネーケースを奪い、逃走したとされている。■被害者2人は重傷 左目に後遺症
弁護士:
コンビニ(※別店舗)でのバイト経験からどこに金が保管されているか知っていたのか?被告:
事務所の金庫にあると思った。鍵かパスワードで開ける(と思っていた)。──店裏に待機した後の状況は?
店員がすぐそばまで来て止まり、また遠ざかっていった。その後ろ姿を見て何も考えられなくなった。そのあとは記憶がなく、気付いた時には店員が倒れ、痙攣していた
──倒れたことに気づいてからは?
(店員を)隠そうとしたところ、駐車場に車が入ってきた。まずいと思い、頭が真っ白になった。(客が)店内へ入ったのを追いかけていった。場面ごとの記憶しかないが、客とバールの取り合いになった。素手で殴り、逃げていく背中を見た。
──客が逃げるのを止めなかったのはなぜか?通報されるとは考えなかったのか?
考えが至らず、お金を取るため、バックヤードへ金庫を目指して向かった。金庫から金を盗み、逃げる途中で客の財布を見つけ、それも持って逃げた
元店員の男性(当時48)は頭がい骨骨折・右急性硬膜外血腫・脳挫傷などの大けがをし、視神経が傷ついたことで左目の視力が0.04まで落ちる後遺症が残った。男性客(当時63歳)は左頭頂骨骨折・左下顎骨骨折・左尺骨骨折・左母指伸筋腱断裂等などの大けがをした。
──被害者への思いは?
全く関係ない人を暴行し、事件に巻き込んで一生の傷を負わせて人生までめちゃくちゃにしてしまった。店舗へも何十万円では済まない被害を出した。償っていきたい。
■「わたしはあなたを許さない」
被告にバールで殴られ、左目に後遺症を負った元店員の男性(当時48)の意見陳述では、最初に「私はあなたを許さない」という強い言葉が発せられた。
男性は父が経営していた理容店を続けるため、借金を抱えながら、10年以上前からコンビニで週5日、夜間勤務も行っていた。「被告がギャンブルで借りた金は(私の)事業返済額に遥か及ばない額」被告が起こしたことは「幼稚で浅はか。最大限の刑罰を」と述べた。また、自身の後遺症について「左目(の視野)にはラグビーボールのようなもやがかかっていて回復する術がない。毎朝起きたら何も見えなくなってるんじゃないかと不安になる。涙と嗚咽が止まらなくなったこともあった」と言葉を詰まらせた。
さらに自分の人生を壊されたことに加え「働いていたコンビニのお客様に凶器を向け、大けがをさせたことは極刑に処されるべき」「(被告は)一生お客様への謝罪を続けろ」などと峻烈な処罰感情を表した。男性は意見陳述中、一度も被告に目をやることはなく「加害者であるあなたは私の人生に必要のない人。償いが続く人生をただ生きていけばよい」などと述べた。
■「強盗しようや」「強盗するしかない」量刑のポイントは“計画性”
裁判のポイントは量刑(被告人に科すべき罪の重さ)となっている。検察側は、幼馴染などとのSNSでのやりとりを示し「強盗」という言葉がでていることや、事前に目出し帽などを準備していることなどから「緻密とは言えないが、相応の計画性があったのは明らか」と主張した。
検察官:(幼馴染に)強盗をほのめかしていたのではないか?
旧知の中で、あくまで冗談のつもりだった。
──事件の数か月前からコンビニを狙おうと考えていたのではないか?
考えたのはあくまで前夜。
──やるかは別として考えもしなかった?
ないと思う。
──2022年10月25日、幼馴染との間で「強盗しようや」という連絡記録も残っているが?
記憶がない。
──2023年1月、借金をしていた知人へ「金を貸してもらえないならもうコンビニ強盗するしかない」と言ったという証言を知人がしているが?
1月にも借金をしていたが、言ったのは4月頃だったと思う。切羽詰まって犯罪をほのめかせば金を貸してもらえると思った。
裁判員:冗談のつもりでも、なぜ「強盗」と言った?
2022年に職場の先輩がパチンコで負けたとき「強盗でもしようかな」と言っていた。そこからワードとして残っていた。それ以上の意味はなかった。自分が実際にできるとは思ってなかった。
■判決は4日に言い渡される
論告求刑で検察は、被告が元男性店員や客を殺傷能力の高いバールなどで頭などを殴り大けがをさせたことは、無関係で落ち度のない2人が命を落としてもおかしくない状況で、犯行態様は『極めて危険で悪質』『計画性があった』『地域社会を不安に陥れた』などとして懲役22年を求刑した。
一方、弁護側は、店員にレジや金庫を開けさせないと金が奪えないと分かっていたのに、店員を襲い気絶させたことなどから、強盗は“行き当たりばったり”で『計画性は乏しく、冷静さを失った行動だった』『刃物による犯行ではなく強固な殺意はなかった』などとして懲役14年が相当と主張した。
最後に裁判長から「言うことはないか」との問いに、被告は声を震わせながら「一生かけて罪とギャンブル障がいに向き合って生きていくことを誓う」と口にした。
判決は6月4日に言い渡される。
NBC長崎放送(2024年6月3日)
【事件】福島市のパチンコ店駐輪場から他人の自転車に乗って帰った男が逮捕される
福島市内にあるパチンコ店で自転車1台を盗んだとして、26歳の無職の男が緊急逮捕されました。
窃盗(自転車盗)の疑いで緊急逮捕されたのは、本籍が島根県浜田市で住居不定無職の26歳の男です。男は5月4日ごろ、福島市内のパチンコ店の自転車置き場で、他人の自転車1台(およそ1万円相当)を盗んだ疑いが持たれています。
警察官が2日の朝に、福島市南矢野目地内の路上で盗難自転車に乗っていた男を見つけ、職務質問したことで犯行が明らかになったということです。警察が動機などについて調べています。
福島中央テレビ(2024年6月3日)
報道からはどこのパチンコ店駐輪場かは分かりませんが、自転車を盗んだ男が逮捕された福島市南矢野目周辺には、
- ビックつばめ矢野目店
- マルハン 福島店
- 三ツ星 笹谷店
などのパチンコホールが存在します。しかし、こんな近くで我が物顔で盗んだ自転車を乗り回していたら、持ち主に見つかることもあるでしょうから、もう少し遠くのパチンコホールなのかもしれません…
エリアを広げると、
- ニラク 福島瀬上店
- マックスアリーナ
- ニラク 福島笹木野店
などが存在します。
いずれにしても、パチンコ店で傘を盗まれることは日常茶飯事、嫌がらせで自転車のサドルを盗まれることも度々あります。ショッピングモールなど他の駐輪所では自転車を平気で盗むことは稀でしょうが、パチンコ店では脳が焼かれた状態になるため、何の躊躇もなく自転車を盗んでしまうのかもしれません…。
パチンコ店に自転車を乗って行く方は二重鍵にするなど注意が必要です。
コメント