2023年7月27日、RSK山陽放送の報道です。
岡山市内の店舗で、荷物用かごに入れていたバッグから現金2万8500円が入った財布を盗んだとして、大阪市の28歳の男が逮捕されました。
窃盗の容疑で逮捕されたのは、大阪市港区の会社員の男(28)です。
警察によりますと、男は今年4月17日午後11時半ごろ、岡山市北区青江のゲームセンターで、26歳の会社員の男性が荷物用かごに置いていたバッグから現金2万8500円と財布など8点(時価3万円相当)を抜き取って盗んだ疑いです。
警察は男性から被害届を受け、防犯カメラの映像などから容疑を特定し男を逮捕したものです。
調べに対して、男は「盗んだことに間違いない」と容疑を認めていて、「生活費とパチンコ代が欲しかった」と話しているということです。
RSK山陽放送
パチンコ代欲しさに窃盗を犯してしまう…。
たかがパチンコの為に人生を棒に振るなんてと多くの人は思われるかもしれません。
しかしながら、パチンコ・パチスロには、それほど「のめり込みやすい」要素が含んでいるのです。
遊技人口720万人の内、3人に1人以上はパチンコ・パチスロ依存症という推計データもあり、パチンコ業界はアミューズメント事業ではなく、依存症ビジネスだと指摘されるほどなのです。
2018年からはギャンブル依存症対策基本法が施行され、2020年からはギャンブル依存症が公的保険適用となりました。
法律には「パチンコ事業者の責務」が明記されていますが、今現在パチンコ業界は、決して責務を果たしているとは言えない状況下で、規制をかいくぐり、昔のような荒々しい出玉の機械を続々と作り続けているようです。
パチンコ業界側が「適度に楽しむ遊び」と謳いながら、ギャンブル性が高い機種を作り続けているのは矛盾を感じるものであり、社会問題であるギャンブル依存症へ真摯に向き合わず、そのギャンブル依存症者がその後、どういった人生を送るのかを痛みも感じずに「自己責任」と切り捨てているようにさえ思えます。
自己責任では片づけられないと国家が判断したからこそ、法律制定と社会保障の対象となったわけです。
社会全体として、パチンコ・パチスロに対する厳しい意見を突きつけなければ、今回のような犯罪、連日報道されるパチンコ関連事件は決してなくならないのではないでしょうか。
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