21億5500万円横領のグローリー子会社元従業員はギャンブル依存症の可能性が高い

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2022年9月7日、世界最大の貨幣処理機メーカー「グローリー株式会社」の子会社「グローリーサービス」の元経理担当社員多田兼司容疑者(49)が3億9000万円の横領容疑で逮捕された。

容疑者は「間違いない」と認めているとのこと。

逮捕容疑は、2021年12月下旬~2022年2月上旬、約30回にわたり、同社の口座から計約3億9000万円を個人口座に送金、横領した疑い。

その他にも余罪があり、多田容疑者は2009年ごろから2022年2月までの間、グローリーサービスの資金を個人口座に送金したほか、売上金を金庫から抜き取るなどして計約21億5500万円を着服。このうち、17億6000万円を馬券の購入にあてていた事も明らかとなった。同容疑者は2022年3月に懲戒解雇された。

グローリー株式会社といえば、パチンコ業界とも繋がりがある。グループ企業の「グローリーナスカ株式会社」は「紙幣搬送システム」「賞品保管機」「ICカードシステム」などの製品をパチンコホールに販売している。

今回の事件で逮捕された多田容疑者の横領金額には驚愕するものだが、そのギャンブル思考の心理は痛い程分かる。

多田容疑者は高い確率で重度のギャンブル依存症者であり、「ギャンブルで取り返して返金すれば良い…」という思考が働いていてたと推察する。

これまでも、世間を驚かせた横領事件などは過去にも多くあるが、横領した金の使い道はそれぞれで、男女に貢いだり、ブランド品を買いあさったり、海外旅行費に充てていたり、などがある。

この使い道が「ギャンブル」であった場合、その人間は高い確率でギャンブル依存症者である。

これは、個人の感想として言っている訳ではなく、ギャンブル依存症が深刻化すると、「ギャンブルをするために社会的犯罪を犯す」という医学的根拠があるのだ。

私は、横領をすることはなかったが、そんな機会があったとしてら自制心で抑えることは困難であったと自覚している。

だからこそ、いまでも他人のお金を扱う仕事などからは距離を置く選択をしている。

ギャンブル依存症は病気であり、理性で制御することはかなりの困難を要することを学んだからだ。

ギャンブル依存症の仲間で、店の売上金を持ち逃げして最後は自らの命を断とうとした人と出逢えたことも気づきとなった。

つまり、今回の横領事件のような事を繰り返さないために、企業なども社会問題である「ギャンブル依存症」に目を向ける機会だと思う。ギャンブル依存症対策基本法にも社会の関りが明記されている。

  • 経理部門など金銭を扱う担当者にギャンブルをする人間を配置しない

    →公営ギャンブルやパチンコなどをする全ての人間がギャンブル依存症に罹患しているわけではないが、誰がいつ罹患してもおかしくない病気であるから、あえて配置する必要はない。
  • 有給休暇を取る従業員の末尾に着目する

    →パチンコ・パチスロ依存症者の場合、パチンコホールが出玉に力を入れる「得日」に休暇を取る傾向がある。例えば、7日・17日・27日など。休暇取得日に規則性がある場合は注意。
  • 営業など外出が多い従業員には抜き打ちで定期的に電話を入れる

    →パチンコホールでは「サボリーマン」と呼ばれる強者従業員が滞在する。彼らは会社からの電話に今まで見たことも無い表情で携帯電話片手に店外に走っていく。9割以上の確率で電話に出なかったり、電話に出るタイミングが遅かったりした場合は要注意である。

    電話の向こうから、電子音が聴こえて騒がしかった場合は黄色点滅といっても過言ではない。

今回の横領事件の容疑者は、いつかはバレルことを知りながら、生きた心地もしない日々を過ごしていたであろう。罪を償うと同時に、しかるべき場所を見つけギャンブル依存症かどうかを調べ、そうであれば回復に努めることを願ってやまない。

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