パチンコホールにあるホールコンが開発されたのはいつ?ホールコンの発明者は?

https://ganbulingaddiction.com/2022/01/10/information-18/(新しいタブで開く)ギャンブル依存症情報

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こんにちは。バーサスです。

今回は、パチンコ関連団体シリーズで遊技場自動補給装置工業組合(補給組合)について調べてみました。

私も初めて目にする組織でしたので、パチンコ・パチスロユーザーでこの組織を知っている人は多くはないはずです。

遊技場自動補給装置工業組合(補給組合)は簡潔に言うと、パチンコホールの設備機器を製造・販売する会社の組合です。

正確には「パチンコ遊技場における遊技球の自動補給装置の製造を営む者、またはパチンコ遊技場用のホールコンピューターの製造を営むものを組合員としている。」とのことです。

パチンコホールにある、自動補給装置やプリペード発行機器、ホールコンピューター、パチンコホールの設備設計、建築、不動産などを扱う企業が集まっています。

前進の組織は、昭和46年5月に設立された全国遊技場オートメーション工業会ですから、50年の歴史があります。

事務局は愛知県名古屋市中村区畑江通2-17 遊技機会館4Fにありますので、パチンコメーカーのメッカと言われる地域です。

組合の理念として、「遊技場自動補給装置工業組合(補給組合)はあらゆる時代の変化に対応できる、設備機器の研究開発で業界と一般社会に貢献する組織」と謳っており、歴史を見ると、昭和30年代にパチンコホールで必要とされる設備機器を多く開発しています。

また、昭和40年代にはパチンコ業界最初の本格的なホールコンピューター発明したとされています。

しかしながら、それ以降は主だった発明や開発の史実が残されていません。

昭和30年代、40年代にパチンコホールにとって必要な設備開発は整ったのかもしれません。それ以降は、そういった設備のクオリティを上げるに留まっているという見方もできます。

あるいは、パチンコホールもそれ以上の設備を求めていないという事なのかもしれません。

組合の事業内容は、組合員への技術指導、教育、情報共有、調査研究などです。パチンコ・パチスロ遊技機の製造技術を共有するように、遊技場自動補給装置工業組合(補給組合)でもそういった事が行われているようです。

現在の組合理事長は、株式会社三和商会代表取締役社長の入江良一氏です。株式会社三和商会は京都に本社を置く企業で1959年の設立です。

事業内容は遊技場向け各種システム・部備品販売・施工、フレグランス製品販売となっています。パチンコホールの中で記憶に残るような香りを出しているパチンコホールがありますが、これがフレグランス製品の効能効果のようです。

遊技場自動補給装置工業組合(補給組合)のホームページで入江良一理事長もギャンブル依存症問題について触れています。設備機器が直接的にパチンコ・パチスロ依存症への関りが甚大であるとは思いませんが、例えば、フレグランス製品の香りが依存症との結びつきがあると証明された場合、それは対策をしなければならないとは思います。

これは、あくまで個人の感想ですが、私はこれまで全国様々なパチンコホールに行きましたが、香りを放っているパチンコホールは確かに記憶に残っています。

入店した際に「気持ちいいな」という印象が残っているのです。だからといって、そのパチンコホールに行き続けたかというと、そうではないので、必ずしもフレグランス製品と依存症との因果関係があるかは微妙だとは思っています。

ただし、パチンコ業界全体でギャンブル依存症対策に取り組むならば、こういった製品にまで、科学的根拠を用いながら「依存症との因果関係はない」という保障のもと運用されるべきだと考えます。

令和4年現在の組合員は23社です。加盟している企業には、大手メーカーや資本金1億円の企業などが名を連ねています。

近況のニュースでは、令和4年1月の旧基準機の撤去に伴い、老舗パチンコ店などが続々と閉店をしており、今後も全国の中小のパチンコ店が閉店していくと予測されています。パチンコホールの設備機器を扱う企業にとっても、これから大変な時期を迎えるのではないでしょうか。

最後になりますが、遊技場自動補給装置工業組合が昭和30年代、40年代に発明・開発した技術は日本人としての技術力を物語っていると思います。

個人的には企業理念としてある、「一般社会に貢献する」という事に重きを置き、パチンコ業界とは違う分野で、その継承された技術を生かしてもらいたいと思う所存です。

遊技場自動補給装置工業組合(補給組合)とは

遊技場自動補給装置工業組合(補給組合)はあらゆる時代の変化に対応できる、設備機器の研究開発で業界と一般社会に貢献する組織。

パチンコ遊技場における遊技球の自動補給装置の製造を営む者、またはパチンコ遊技場用のホールコンピューターの製造を営むものを組合員としている。

事業内容

事業の内容は、組合員の自動補給装置の製造またはパチンコ遊技場用のホールコンピューターの製造に関する指導及び教育、情報又は資料の収集及び提供、調査研究、組合員の産業財産権の保護育成、関係諸団体との連絡、組合員の福利厚生に関する事業を主に行っている。

所在地

〒453-0851 愛知県名古屋市中村区畑江通2-17 遊技機会館4F
TEL:052-482-6131 FAX:052-482-6129

理事長

入江良一(株式会社三和商会 代表取締役社長)

補給組合の前身、全国遊技場オートメーション工業会が結成されてから半世紀が経過し、ここまでに至るには各社の開発努力や幾多の特許紛争を乗り越えてきた歴史が存在します。
昨今の業界は遊技人口の減少、依存問題への取り組みなど取り巻く環境は大変厳しい状況に置かれておりますが、組合員一同精進し、諸先輩方々の半世紀に渡る偉大な功績を後世に引き継ぎ、業界発展のために努力して参ります。

組合員 23社

組合の歴史

  • 昭和34年9月 初めて補給装置が発明される
  • 昭和36年6月 パイプ方式補給装置が考案される
  • 昭和36年9月 ベルト玉磨玉還元装置が考案される
  • 昭和38年3月 全店還元方式補給装置が考案される
  • 昭和38年6月 定数切り補給カウンター発明される
  • 昭和46年3月 パチンコ業界最初の本格的なホールコンピューター発明される
  • 昭和46年5月 全国遊技場オートメーション工業会設立される(13社)会長竹内幸平氏
  • 昭和50年1月 補給機工業株式会社設立される
  • 昭和51年8月 全国遊技場オートメーション工業会を発展的に解散し、遊技場自動補給装置工業組合(現組合)を設立する(34社) 理事長 榎本宏 氏
  • 昭和51年9月 当組合と補給機工業(株)の事務所を現在の名古屋市中村区畑江通2丁目17番地遊技機会館内に移転する
  • 昭和52年1月 補給機工業株式会社の称号を補給機特許株式会社に称号変更をする
  • 昭和57年6月 補給機特許(株)の審査委員制度始まる
  • 平成15年2月 法律改正に伴う当組合の定款全面変更
  • 平成17年9月 補給機特許(株)が解散決議
  • 平成17年10月 産業財産権保有各社と当組合との業務委託契約開始
  • 平成21年8月 定款変更、中部経済産業局より認可
  • 令和3年5月 入江良一 氏 当組合の第五代理事長に就任する

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