【前回の内容はこちら↓】
毎日のようにパチンコ屋にいると、店員とも話をするようになり、時折、プライベートな話にも発展して人間関係もできたりする。
私も店員の女の子と仲良くなった。
彼女はシングルマザーであったが、大変な姿を微塵も出さず、明るく前向きで親しみが持てる接客で好感が持てた。
毎日、懸命に子供のために働いてる姿に慮る気持ちも抱き、出玉で景品をとって彼女にプレゼントしたことも度々あった。
仲良くなると良いこともあり、その日のおすすめ台だったり、示唆を教えてくれることもあった。
ある日のイベント的な日に、全体的に朝から出てる台も島もなく、その女の子に、
「上乗せが少ない…。」
と呟くと、彼女は店長のところに向かっていった。
彼女は戻ってくると、
「もうちょっと様子みて…。」
と。
しばらくすると、自分の台も回りの台も上乗せがしまくり状態になった。
「…。」
今でこそ、遠隔操作や出玉操作の否定論者になったが、当時は、
「そんな事までできるのか…!?」
という恐ろしい気持ちを抱き、その後は出来るだけ店内では紳士的に振る舞うようになった。
台パンなどは決してせず、店員へも謙虚な振る舞いをするようになり、決して防犯カメラを睨みつけるような行為は慎むようになったのだ。
その時の光景は今でも脳裏に焼き付いているが、きっと偶然だったのだろう。
しかし、その日の台は低設定の挙動のまま、大量の出玉を放出した事は事実だ。
パチンコ屋でよく目にする光景は、店員がインカムで何やらやり取りをしていることだ。
人によっては、このやり取りを「遠隔」「出玉操作」と思う人もいる。
私もそう思っていた時期があった。
一つ事実を言えば、私が通っていた店では、店員が常連客にあだ名をつけてバカにしていたという事だ。
『○○が来店しました。』とか、
『○○が当たりました。』とか、
『○○が移動しました。』など。
店員も人間であるから、店や自分たち店員に不遜な態度を取る客に対してはストレスを感じる事だろうとは思う。
あるいは、常連客にあだ名をつける事で共通認識が行い易く、運営的に管理しやすいという事も分かる。
だが、接客業、サービス業としては最低だ。
私も営業職を経験したことがあり、不快に思うお客さんと接しなければならない事もあったが、辛辣なあだ名を付けるなど、ただの一度もなかった。
結局は自分自身の態度が相手に反映されているのだから、自分自身を律していく事が仕事での成長、人間としての成長なのではないかと思う。
常連客にあだ名を付けている件は 、仲良くなった店員から聞いた話で間違いないし、常連客のあだ名まで教えてもらった。
その事を知ってから、店員がインカムで話す時の口元を見ると、あだ名を言ってることがよくわかった。
大金を失い、あだ名までつけられるとは実に皮肉なものだ。
辛辣なあだ名が付けられていた常連は、お気に入りの女性店員がいて、頻繁に来店していたが、いつしか、20スロから5スロをやるようなり、ついには、台の挙動がおかしいと店員にクレームを言うようになった。
最終的にはその客は店に姿を現さなくなった。
パチンコ店にも「出入禁止」というルールがある以上、店も客を選ぶ権利があるという訳であり、「辛辣なあだ名」を付けらるという事は、ある意味でイエローカード、即ち警告に近いのかもしれない。
そう考えると、私も辛辣なあだ名を付けられていた可能性は高いのだろう。
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