2023年2月24日、熊本日日新聞の記事です。
親不孝でごめんなさい…熊本県錦町の少年院から長男が綴る悔悟と感謝 待つ母「全力で更生支える」【くまもと発・司法の現在地】(熊本日日新聞) – Yahoo!ニュース
中学入学後は落ち着いていったが、中卒で就職するとパチンコなどのギャンブルを覚えた。母親に土下座してまで金の無心をし、捕まる1カ月ほど前には、「悪い先輩たち」とつるんで過ごすようになった。
熊本日日新聞
発達障害という病気について、私は「欠落した部分もあるが突出した部分もある個性」という認識をしています。
友人や知人にも発達障害の人がいますが、時にこちらが戸惑うことはあっても、総じて友好関係は保つことはできます。
むしろ、人とは違う個性を持っていて教えられる、気づかされる事の方が多いとも思えます。
過去の偉人と呼ばれる人たちにも「発達障害であった」といわれていたり、その突出した部分を伸ばすことによって大きな才能の開花があるのだと考えられます。
しかしながら、日本社会は義務教育の段階から「集団行動」「全体指導」が重んじられており、集団の枠から少しでもはみ出したりすることに煙たがられる風潮が存在します。
それもまた、日本の良さとも悪さとも、人の受け止め方や物差しによって評価が分かれるものですが、少なくとも発達障害の人たちにとっては生きにくい社会なのかもしれません。
つまり、少数派であるマイノリティの人たちは、社会から孤立しがちであり、孤立・孤独の埋め合わせに何を選ぶかによって人生は大きく違ってくるのでしょう。
私もまた、この記事の少年のように、孤独・孤立の埋め合わせとして「パチンコ」というギャンブルを選択してしまった一人です。
そして、借金・経済的破綻・失業などを経験し、医師からも重度のギャンブル依存症と診断されました。
運よく犯罪までには至りませんでしたが、いつ犯罪を犯してもおかしくない位にギャンブル依存症の症状は深刻だったと自覚しており、やめられないパチンコについて少年の気持ちが痛い程わかるのです。
厚生労働省調べでは、日本国内には320万人のギャンブル依存症者がおり、その8割はパチンコ・パチスロ依存症者だともいわれています。
世界にはカジノがある国もありますが、それらの他国よりも圧倒的にギャンブル依存症者の数が多く、世界一ギャンブル依存症者が多い国が日本国なのです。
さらに、毎日のように報道されるパチンコ関連事件。
義務教育でのマネーリテラシーが学習されていない点や、事前にパチンコ・パチスロの危険性やリスクを丁寧に告知していないという消費者保護の観点からみても、日本国内にパチンコ・パチスロが存在することはアンフェアな状態であり、国力を削いでいるといっても過言ではありません。
パチンコ・パチスロは孤独、孤立者を食い物にするギャンブル依存症製造機と断言できます。
コメント