車内から乾燥大麻 運転手の27歳男を現行犯逮捕
2日午後5時ごろ北九州市小倉北区のパチンコ店の駐車場で大麻を所持していた疑いで27歳の男が現行犯逮捕されました。
大麻所持の疑いで現行犯逮捕されたのは、北九州市小倉北区に住む自称飲食店従業員のI容疑者(27)です。
警察によりますと2日午後3時半ごろ、パトロール中の警察官が北九州市小倉北区のパチンコ店の駐車場でライトを付けたまま運転席で寝ていたI容疑者に声をかけました。
その際、大麻特有の匂いがしたため車内を捜索。
タバコの箱から乾燥大麻入りのチャック付きのポリ袋が見つかったことからその場で現行犯逮捕したということです。
I容疑者は容疑を認めていて警察で入手経路などを調べることにしています。
KBC九州朝日放送(2024年2月2日)
昨年もパチンコ店駐車場で多くの犯罪が起きました。
報道され確認できた事件だけでも35件がありました。
実に月3件ペースでパチンコ店駐車場が犯行現場になっていることになります…。
パチンコは紛れもなくギャンブルであり、賭場の駐車場なのですから様々な感情が交差することも想像に難くありません。
しかしながら問題の根っこは、国内で唯一公営ギャンブル以外で暗黙の内に許されている「ぱちんこ」が民間主導で運営されているということです。
公営ギャンブルであれば、国の管理の元、競技場の立地・防犯なども、国の責任のもとで運用されるわけですが、「ぱちんこ」に限っては民間会社がアミューズメントの名の元で運用するわけですから、法の許す限り建てたい所に建て、防犯についても民間会社の責任範囲でしか対策しないわけです。
ギャンブルの場には有象無象の人間が集まり、あらゆる感情が爆発する場所であるにもかかわらず、その対策は民間会社レベルのものであり、その割に射幸心を煽る演出には躍起になっているというのが実情だと思うのです。
営利的な観点だけで防犯対策が緩いからこそ、パチンコ店駐車場が犯罪の温床になっているのではないでしょうか。
全国のパチンコ店の中には、多くの人が行き交う駅前であったり、子どもたちが通学する近くであったり、買い物客で賑わう商店街にあったりもします。
庶民の娯楽からは遠い昔に縁を切った「ぱちんこ」が本当に存在して良い場所なのでしょうか…。
少なくとも、2018年から施行されているギャンブル依存症対策基本法にある「事業者の責務」、つまりはギャンブル依存症対策を本気で取り組む姿勢を見せてもらいたいものです。
コメント