1999年1月2日夜、東京都足立区のパチンコ店から、売上を持って出てきた店員らに暴行を加えて全治4か月のけがを負わせ、現金84万円あまりを奪う強盗事件が発生した。同年1月25日夜には、神奈川県座間市でパチンコ店の経営者が襲撃され、ケガを負い現金230万円が奪われた。
どちらも閉店後に売上の現金を持って出てくるところを金属バットなどで暴行して、奪うという荒っぽい手口だが、この事件の主犯格が佐々木容疑者だった。警視庁捜査一課と神奈川県警の合同捜査本部は同年4月6日、佐々木容疑者を逮捕している。
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拳銃による事件が立て続けに起こり、世の中どうなってしまっているんだという不安な気持ちになっていたところ、現代ビジネスの記事で町田カフェ銃撃殺人事件の容疑者が、過去にパチンコ店強盗事件で逮捕されていた事実を知りました。
四半世紀近く前からパチンコ店を狙った強盗があったんだなと、もちろん、現金が多く集まる場所ですから標的にされるのはそうなのでしょうが、もう一つ理由があるのではという話です。
1987年に公開された映画『マルサの女』(監督:伊丹十三、主演:宮本信子)ではパチンコ店の脱税にも切り込んでいます。
映画の脚本にも描かれるわけですから、当時はパチンコ店の脱税に国税庁も鋭い視線を送っていたのでしょう…
現に1990年4月からは全国のパチンコ店で『パッキーカード』の導入が開始となり、この導入目的の一つとして経理の透明化が掲げられていたようです。
しかし、その後もパチンコ店の脱税は無くならなかったという話もあります…。
例えば、脱税をしているパチンコ店に強盗が入り、経営者は通報するのでしょうか?
細かい調査が入ったり、報道されるような目立つことを避けるのではないでしょうか。
奪われた現金よりも高い追徴課税を払う方が洒落になりません。
そういった経営者の弱みにつけこみパチンコ店は狙われる、あるいは犯行を企てる人間がそう思い込み事件を起こすという考え方もできるのではないでしょうか。
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