全国パチンコ店閉店推移2007~2020 閉店ラッシュと遊技人口激減

https://ganbulingaddiction.com/2022/01/15/pachinko-hall/ギャンブル依存症情報

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遊技人口 増減(人)店舗数 増減新規店廃業店総台数 
平成19年(2007)14,500,00012,5943271,2574,590,577
平成20年(2008)15,800,0001,300,00011,964-6302799114,525,515
平成21年(2009)17,200,0001,400,00011,672-2922475324,506,250
平成22年(2010)16,700,000-50,00011,522-1502493984,554,430
平成23年(2011)12,600,000-4,100,00011,314-2081973324,582,784
平成24年(2012)11,100,000-1,500,00011,177-1372073624,592,036
平成25年(2013)9,700,000-410,00010,953-2241954344,611,714
平成26年(2014)11,500,000180,00010,661-2921734264,597,819
平成27年(2015)10,700,000-800,00010,325-3361485074,580,197
平成28年(2016)9,400,000-1,300,00010,011-3141424364,525,253
平成29年(2017)9,000,000-400,0009,681-3301234524,436,841
平成30年(2018)9,500,000500,0009,237-4441115714,302,731
令和1年(2019)8,900,000-600,0008,886-351814374,195,930
令和2年(2020)7,100,000-1,800,0008,302-584906124,004,787
レジャー白書より
  • 平成19年(2007)に1,450万人いたパチンコ・パチスロユーザーは、令和2年(2020)には710万人に減少。減少数740万人(51%減)。

  • 令和2年(2020)のユーザー減少数180万人は、過去13年間で2番目に多い減少数。過去13年間で最も多い減少数は410万人減の平成23年(2011)。この年は東日本大震災があった。

  • 平成19年(2007)に12,594店あったパチンコ店は、令和2年(2020)には8,302店に減少。減少数は4,292店(34%減)。

  • 令和2年(2020)のパチンコ店減少数584店は、過去13年間で2番目に多い減少数。過去13年間で最も多い減少数は630店減の平成20年(2008)。この年はリーマンショックがあった。

  • 全国のパチンコ・パチスロ総設置台数は、平成19年(2007)の4,590,577台から令和2年(2020)の4,004,787台で585,790台の減少(13%減)
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売上高  増減(円)客年間平均費用左記×遊技人口売上高÷遊技人口
平成19年(2007)30兆2000億10万1,000円1兆4645億208万円
平成20年(2008)28兆8000億-1兆4000億12万3,000円1兆9434億182万円
平成21年(2009)28兆2000億-6000億7万5,000円1兆2900億164万円
平成22年(2010)26兆-2兆2000億7万7,000円1兆2859億156万円
平成23年(2011)25兆5000億-1兆5000億9万4,000円1兆1844億202万円
平成24年(2012)25兆7000億2000億9万7,000円1兆767億232万円
平成25年(2013)25兆-7000億7万3,000円7081億258万円
平成26年(2014)24兆5000億-5000億8万5,000円9775億213万円
平成27年(2015)23兆2000億-1兆3000億10万円1兆700億217万円
平成28年(2016)22兆7000億-5000億8万9,000円8366億241万円
平成29年(2017)21兆4000億-1兆3000億8万5,000円7650億238万円
平成30年(2018)20兆7000億-7000億8万2,000円7790億218万円
令和1年(2019)20兆-7000億10万4,000円9256億225万円
令和2年(2020)14兆6000億-5兆4000億8万9,000円6319億206万円
  • 平成19年(2007)に30兆2000億円あった業界売上高は、令和2年(2020)には14兆6000億円に減少。減少数15兆6000億円(52%減)。

  • 令和2年(2020)の売上高減少数5兆4000億円は、過去13年間で最も多い減少数。過去13年間で2番目に多い減少数は、平成22年(2010)の2兆2000億円。

  • レジャー白書2020に記載されている、遊技者一人あたりの年間平均費用を転載したが、遊技人口数からみてもパチンコホール売上高と大きな開きがある。売上高を遊技人口で割ったところ、上記表の平均額となった。

まとめ

上記のとおり、この13年間を見てもパチンコ業界がいかに衰退しているかが分かります。

13年間でパチンコ・パチスロのユーザーは51%減の710万人になり、パチンコ店も34%減の8,302店となりました。

しかしながら、全国の遊技機設置台数は13年前から13%しか減少していないことから、中小規模のパチンコ店が撤退する中、大型規模のパチンコ店が出店し、設置台数の減少数は抑制してきたことが分かります。

ですが、パチンコ・パチスロユーザーが半分以下になっている現状で、設置台数がそれに伴った減少をしていない事は何を示すかです。パチンコ店はユーザーが減少する中でも、設置台数を維持し、また新台があれば入れ替えをしないといけない訳です。

そこには莫大な経費が掛かるのです。一日中、誰も打たない機種が設置されているだけでも電気代はかかります。また、メーカーから抱き合わせで買わされる機種などもあり、人気が出ないことも分かっていながらも導入しないといけないのです。

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そういった費用は結局、ユーザーである客側が負担しないといけない訳であり、この13年間でパチンコホールの売上高が15兆6000億円(52%減)も減少している事も加味するならば、もはやパチンコ店は客に過去のような還元ができる状況ではないという事です。

レジャー白書2020には、「遊技者一人あたりの年間平均費用」を調査して記載されていますが、元パチンコ・パチスロユーザーとして、その数字に違和感を感じざるを得ませんでした。恐らく、このデータはユーザーへのアンケートやヒアリングなどで調査したものだと推測します。

というのも、ユーザーが年間でパチンコ・パチスロに使う金額が少なすぎると思ったからです。例えば、令和2年(2020)の一人あたりの年間平均費用は8万9,000円となっていますが、逆に年間でこの金額しか使わないパチンコ・パチスロユーザーはいるのでしょうか?

ひと月あたり、7,416円…。週に一度だけパチンコ店に訪れる人でも、一回あたり1,854円…。

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例え、1円パチンコや5円スロットをやったとしても、心もとないというか当たりすら引けない可能性が大、もっと言えば、現行のパチンコ・パチスロ機でこの金額で「遊び」といえるような体感をする事の方が難しいと思えます。

何よりも、ユーザー年間平均費用とユーザー人口をかけてみると、パチンコホール売上高とそれこそ桁外れに開きがあるのです。

普通に売上高をユーザー数で割ると、上記表の数字となります。例えば、令和2年(2020)では206万円です。私の感覚だと自分の経験上も含め、現在いるパチンコ・パチスロユーザーは年間でこれぐらいの金額は使っているのではないかと推測します。

もし、私がアンケートやヒアリングをされたとしたら、ギャンブルに使っているお金ですから、羞恥心も働き実際よりも低い金額を伝えると思います。多くの人がそうではないでしょうか?

レジャー白書にはそうして調査した数字が記載されている可能性があり、パチンコ業界としても、ユーザー一人当たりが年間で何百万も使っているという数字が公表されるよりも、この方がエンタメらしく見えて良いという思惑があるのかもしれません。

何よりも、本当に遊技者一人あたりの年間平均費用が8万9,000円であれば、ギャンブル依存症が問題にならないだろうし、規制などもかからないのではないでしょう。

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現実的にギャンブル依存症が問題になり、パチンコ・パチスロに規制が掛かっているということは、厚生労働省が調査した320万人のギャンブル依存症者数が正確な数字であり、病気であるギャンブル依存症者が今もパチンコホールに足を運び、どうすることもできない苦しみの中にいるのです。

いずれにしても、これまで挙げたとおり、パチンコ・パチスロはこれまで以上に楽しめない環境にあるということです。

ギャンブルでないパチンコ・パチスロを楽しむのであれば、実機を購入したり、ゲームセンターに行ったり、アプリで遊んだ方が良いとおすすめします。その方が経済的負担も軽減されるだろうし、何より、ギャンブル依存症に罹患するリスクを回避できます。

ギャンブル依存症は、精神的な強弱や意志の強弱は関係ないと医学的にも裏付けられており、誰が罹患してもおかしくないような病気です。

そして、公営ギャンブルよりも圧倒的にパチンコ・パチスロのギャンブル依存症者が多いという厚生労働省のデータから見ても、その危険を認識した上でパチンコ・パチスロを打たないと、後々大きな後悔をすることもお伝えしておきます。

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