パチンコ・パチスロなどによって、ギャンブル依存症になってしまった方の多くは、「借金」に悩まされていることと思います。
私もそうでした。
今回は、私も経験した「任意整理」について自分の体験談も含め、ご紹介します。
債務整理とは何か
債務整理には以下の方法があります。
・任意整理:裁判所を通さず債権者(金融会社など)と交渉して借金を減額する解決方法
・個人再生:裁判所から再生計画の認可決定を受けて借金を減額する解決方法
・自己破産:裁判所を介して一部の債務を除きすべての借金の支払義務を免除してもらう解決方法
・特定調停:裁判所の仲介によって債務者と話し合い借金を減額する解決方法
この中で私が経験したのは「任意整理」ですので、私の経験も含め、この記事では「任意整理」についてご紹介します。
ギャンブルでつくった借金は任意整理できるか?
結論から言いますと可能です。
任意整理については、「借金の理由を問わない」ということです。
任意整理の交渉がまとまるかどうかは、返済能力があるかどうかで決まります。
ちなみに、「自己破産」については、ギャンブルのための借金という事が影響はしてくるようですが、現在は「ギャンブル依存症」という病気も認知されてますので、自己破産が通ることもあるようです。

私は弁護士に相談して任意整理の手続きをしました。
1時間程度で手続きは完了しました。当時は過払い金の請求も同時に行いました。
どんな返済方法になるか
ほとんどの金融会社が「元金のみを36回分割で返済」という交渉に応じてくれるようです。

私はこれが非常に助かりました。
利息を考えたら任意整理しなければ3年未満で完済することは不可能でした。
また、過払い金も戻って来たので、その分を弁護士費用などに回しました。
任意整理が始まるまでの流れ
- 弁護士相談
よく、「弁護士相談費用無料」という広告などを目にするかと思いますが、それがこの部分です。
弁護士に、自分の借金の額や収入などを伝え、任意整理によって再起を図れるか判断してもらいます。自己の状況によっては、「任意整理」では解決できないなどのアドバイスも貰えることもあります。
「まずは相談」というフレーズも耳にすることがありますが、これは本当にそうで、法律のプロにまずは相談することが肝要です。

私の経験ですが、私は2度任意整理をしているのですが、
1度目の弁護士は銀行系の借金は「過払い金が戻らない」
という理由で任意整理の対象にしてくれませんでした。

ですが、2度目の任意整理の時の弁護士は銀行系の借金も
返済が大変だからと、任意整理の対象にしてくれました。
銀行系というのは、銀行のカードローンです。
私の経験からは弁護士選びも大事だと言うことをお伝えしたいです。
2.債務調査・弁護士費用の支払い
弁護士相談で「任意整理」の決断をし、依頼をすると弁護士が動き出してくれます。
弁護士が債務者である金融会社などと連携をとり、正確な債務の額を調査してくれます。

私の場合は1カ月ほどかかりました。
その間の借金の返済は、交渉が終わってないので今まで通り返済してました。

また、その期間に弁護士に弁護士費用分を積み立てとして支払ってました。
弁護士相談の際に、調査期間の間にいくらを支払うかを事前に確認しておいた方がいいです。
ギャンブル依存症者は追いつめられていますので、その支払いすらキツイ場合があります。
また、ギャンブル依存症者の場合、病気によって金銭管理はまず難しいので、
家族や親族など信頼できる人に金銭のことは任せた方が良いです。
3.交渉・和解
無事、債権者との交渉が和解締結すれば、1~2ヵ月後から返済が始まります。
弁護士からも返済計画の書面が貰えます。

当然のことですが、この時期から自分の名前が「ブラックリスト」に載ります。
なんだか怖そうですが。今までのように一般的な金融会社から借金ができなくなるということです。

ギャンブル依存症者は借金が出来なくなることに当初は恐怖を感じるでしょう。
ですが、それは結果的に良い方向に向かいます。
ギャンブル依存症は強制的に借金できない状態を作ることが必須です。
恥ずかしい、後ろめたいと思う人は
特にギャンブルによって借金を作ってしまった人は、弁護士に相談しに行くにも躊躇するかと思います。
私もどこか「後ろめたい気持ち」や「恥ずかしい」気持ちがありました。
ですが、妻と子供を養い生活を立て直すには「任意整理」の選択しかありませんでした。
弁護士の所に行くにも足取りは重かったですが、不甲斐ない私に対しても弁護士は決して見下すような態度ではなく丁寧に接してくれました。
後から知ったことですが、日本国内で年間に債務整理をする人数は以下のとおりだそうです。
- 任意整理:約200万人
- 個人再生:約1万2,000人
- 自己破産:約7万1,000人

それぞれ事情は違うと思いますが、これだけの人が年間に債務整理をしていることには驚きでした。
合法的な救済制度であり、決して後ろめたい気持ちは抱く必要はないのです。
ただ、私の場合は、パチンコ・パチスロというギャンブルに対しての向き合い方は変えようと反省しました。
どの弁護士に依頼すればよいか
弁護士によっても、得意分野があるそうです。
それなので、「債務整理に強い」「実績がある」「依頼者の状況を考えた弁護士費用を設定している」「闇金対応にも強い」など、そういった事を事前に知っておく必要もあります。
以下は「債務整理」に特化した弁護士の比較表です。
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実 績 | 相談件数23万件 開所19年 | 相談件数23万件 開所19年 | 債務整理特化 弁護士 | 7,000件以上 ノウハウ実績多数 |
相談料 | 何度でも無料 | 何度でも無料 | 初回無料 | 何度でも無料 |
着手金 | 1件55,000円 | 1件55,000円 | 1件38,500円 | 1件22,000円 |
分割払い | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
対応地域 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 |
休日対応 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
営業時間 | 平日9:30~21:00 土日祝9:30~19:00 | 平日9:30~21:00 土日祝9:30~19:00 | 年中無休 9:00~21:00 | 10:00〜19:00 |
メール | 24時間対応 | 24時間対応 | 24時間対応 | 24時間対応 |
その他 | 家族への内緒 | 女性専用窓口 ※女性が対応 | 即日取立STOP 闇金対応特化 | 休日対応 取立STOP |
詳細 | こちらをクリック | こちらをクリック | ジャパンネット法務事務所 | こちらをクリック |
納得いくまで弁護士に相談した上で手続きしたい方は、「アヴァンス法律事務所」か「東京ロータス法律事務所」がおすすめです。
着手金など費用の安さを重視する方は、「シン・イストワール法律事務所」か「東京ロータス法律事務所」がおすすめです。
女性の方で「借金の話を男性にするのは恥ずかしい」という方もいるかもしれません。
そういった方は、女性の担当者が対応してくれる「アヴァンス法律事務所(女性専用窓口)」がおすすめです。
上記の法律事務所は3社ともに24時間のメール対応もしていますので、借金で悩んでいるかたはまずはメールで相談してみてはどうでしょうか?
上記比較表の詳細欄のリンクから法律事務所のホームページに飛びますので、そのサイトから相談のメールが送信できます。

ギャンブル依存症者である私は任意整理をして本当に良かったと思っています。
そうでなければ、返済しては借金をするの繰り返しをしていたと思います。

ギャンブル依存症者から回復するには、お金を持たない環境が大切です。
まとめ
今回は、ギャンブル依存症者であり任意整理経験者の立場からご紹介させていただきました。
私の場合、任意整理でしたので5年間ほどはローンが組めなかったり、金融会社からの借入もできませんでした。
ただ、そこまで追い込まれて初めて「ギャンブル依存症」という病気に向き合うことができ、ギャンブル依存症回復プログラムが受けられる専門医院に足を向けることができたのです。
借金の原因がギャンブルである場合、そこが人生の岐路であるという思いで、弁護士相談と合わせて「ギャンブル依存症相談窓口」にも問い合わせてみてください。
ギャンブル依存症相談窓口は公的機関として、各都道府県に設置されています。
ギャンブル依存症は、WHO(世界保健機構)も日本国内でも認定されている「病気」です。
今は公的医療保険の対象にもなっていますので、医療負担も軽減しています。
また、ギャンブル依存症対策基本法によって、日本国内のギャンブルの取り巻く環境も変化してきています。
「借金」と「ギャンブル依存症」で悩んでいる方は、どうか一人で抱え込まず、まずは相談から始められる事を切に願っております。
私の拙い経験ですが、お役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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