パチンコ店で保護責任者遺棄…平成29年~令和3年までで339件の根本的原因は

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2023年6月5日、FNNプライムオンラインの報道です。
※報道では実名表記ですが、このサイトではイニシャルに変更しています。

愛知県岡崎市のパチンコ店で、生後2カ月の赤ちゃんを車の中に置き去りにしたとして、29歳の母親が逮捕された。

逮捕されたのは会社員のM容疑者(29)。

M容疑者は、6月5日午後3時過ぎから約1時間にわたり、生後2カ月の長女をパチンコ店の駐車場に停めた車の中に置き去りにした保護責任者遺棄の疑いが持たれている。

赤ちゃんは店の警備員が発見し、命に別条はなかった。

調べに対しM容疑者は容疑を認め、「スロットを打っていました」と話しているという。

岡崎市では5日、最高気温27.8度を観測していた。

FNN,東海テレビ

パチンコ店駐車場での車内放置事故は、平成29年に2件(2名)の死亡事故があって以来、死亡事故は起こっていません。

しかしながら、今回のような未然防止は減少傾向にあるものの、平成29年以降~令和3年までで339件(446名)という無くなることはありません。

減少傾向にあるのは、パチンコ業界として「子どもの車内放置撲滅キャンペーン」を行っていたり、パチンコホールによっては、定期的な駐車場の巡回を行っている事が要因のようです。

一方で、そういった取り組みがあり、啓発がなされていても後を絶たない原因が「パチンコ依存症」という問題だと考えられます。

パチンコ依存症=ギャンブル依存症は、2018年からギャンブル依存症対策基本法が施行されたほどの社会問題です。また、法律の中にも「ぱちんこ」という文言が明確に記されており、もはや「遊技」という言葉でお茶を濁す必要もないギャンブルと認定されています。

ギャンブル依存症は精神疾患に位置付けられる病気であり、パチンコが打ちたい衝動をセルフコントロールすることが困難になる病気ともされています。

幼い子どもを車内に放置してパチンコを打っていればどんな事が起こるだろうか…正常な感覚であれば常軌を逸した行動に思えますが、パチンコ依存症ともなれば、その正常な思考さえ鈍くなり、都合の良い理由付けをしてパチンコを打つという行動に移してしまいます。

今回、逮捕された容疑者へのギャンブル依存症診断は必要なことであり、ギャンブル依存症に罹患していたのならば適切な処置が必須となります。

また、パチンコ業界は効果的なギャンブル依存症対策を打ち出していませんが、この病気に国民の税金が投じられている以上、業界として無策であるのならば、根本的解決のためにも粛々とパチンコ業界を閉じる方向に進んでもらいたいものと考えます。

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