こんにちは。バーサスです。
以下、令和3年3月に厚生労働省自殺対策推進室がまとめたデータを参考にしました。
私もギャンブル依存症という病気(WHO病気認定、国内病気認定、健康保険適用内疾病)で希死念慮に悩まされたことがあります。
自殺を考えること自体、病気かその前兆の可能性があります。悩んだら、相談機関へ。
回復・克服する可能性は十分にあります。
年間自殺者数
厚生労働省の調べで、令和2年の日本国内自殺者数は21,081人となり、対前年比912人(約4.5%)増。男女別にみると、男性は11年連続の減少、女性は2年ぶりの増加となっている。また、男性の自殺者数は、女性の約2.0倍となっている。
国内自殺者総数は、平成9年24,000人から平成10年33,000人に急激な増加傾向となり、平成15年34,000人がピークとなっている。その後、横ばいが続き、平成21年33,000人以降、毎年減少となっていたが、令和2年は21,000人で11年ぶりの増加となった。
月別自殺者数の推移
令和2年は、10月が最も多く、2月が最も少ない。令和2年は、2~6月で前年を下回り、1月、7~12月で前年を上回った。
平成27年から令和元年までの過去5年間は、3月が最も多かったが、令和2年はコロナ禍の影響なのか10月が多くなっている。
年齢階級別自殺者数
令和2年は元年と比較して、50歳代及び60歳代以外の各年齢階級で増加した。令和2年は元年と比較して、60歳代が最も大きく減少し、107人の減少となる一方、20歳代が最も大きく増加し、404人の増加となった。
10代:777人
20代:2,521人
30代:2,610人
40代:3,568人
50代:3,425人
60代:2,795人
70代:3,026人
80代:2,305人
・令和2年は40代が最も多かった。
・令和元年と比較し、減少したのは50代と60代のみ。それ以外の年代は増加。
・前年比増加率は20代が19%と最も多く、次いで10代の18%となった。
職業別自殺者数
令和2年は元年と比較して、自営業・家族従業者が最も大きく減少し、144人の減少となる一方、被雇用者・勤め人が最も大きく増加し、540人の増加となった。
自営業・家族従業者:1,266人
被雇用者・勤め人:6,742人
学生・生徒等:1,039人
無職者:11,718人
不詳:316人
・平成23年以降、無職者の自殺数は毎年減少していたが、令和2年は10年ぶりの増加
・令和2年は自営業・家族従業者以外は増加
・前年比増加率は学生・生徒の17%が最多。次いで被雇用者・勤め人の9%。
自殺の原因・背景について
自殺の多くは多様かつ複合的な原因及び背景を有しており、様々な要因が連鎖する中で起きている。(「経済・生活問題」や「家庭問題」等、他の問題が深刻化する中で、これらと連鎖して、うつ病等の「健康問題」が生ずる等)※厚生労働省
・男女問題…失恋、その他交際の悩み
・経済及び生活問題…生活苦、多重債務など
・健康問題…うつ病、身体の病気
・家庭問題…夫婦関係の不和、家族の将来悲観など
・勤務問題…仕事疲れ、職場の人間関係など
・学校問題…いじめ、学業不振、その他進路の悩みなど
自殺の原因・動機別自殺者数
自殺の多くは多様かつ複合的な原因及び背景を有しており、様々な要因が連鎖する中で起きている。令和2年は元年と比較して、経済・生活問題が最も大きく減少し、179人の減少となる一方、健康問題が最も大きく増加し、334人の増加となった。
家庭問題:3,128人
健康問題:10,195人
経済生活問題:3,216人
勤務問題:1,918人
男女問題:799人
学校問題:405人
その他:1,221人
・健康問題は平成23年より毎年減少傾向にあったが、令和2年に10年ぶりに増加。
・経済生活問題は平成23年より毎年減少傾向で令和2年も減少。
・前年比増加率はその他の16%。次いで学校問題の14%、家庭問題10%。
令和元年及び令和2年における都道府県別の年間自殺者数
令和2年は令和元年と比較して、14道県で減少、31都府県で増加、2県で増減なしとなった。増加幅が最も大きかったのは神奈川県で193人、次いで大阪府で178人、東京都で124人となった。
・東京、大阪、神奈川、愛知、埼玉、北海道、福岡、兵庫の順で多い。
・上記で令和元年と比較して減少したのは北海道のみ
自殺対策SNS相談 導入編~相談を受ける現場の実情~
平成30年からSNS相談の取組を始めたNPO法人自殺対策支援センターライフリンクの代表 清水康之さんらにインタビューを実施し、SNS相談の導入経緯や、地方自治体・専門機関との連携の重要性について語っていただきました。また、SNS相談の現場の実情に触れつつ、相談を受ける際のポイント、相談員になったきっかけ、などについて語っていただいています。
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