1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 計 | |
2023 | 10 | 12 | 25 | 20 | 17 | 18 | 11 | 26 | 18 | 14 | 21 | 10 | 202 |
2024 | 21 | 16 | 11 | 16 | 25 | 17 | 21 | 18 | 16 | 19 | 16 | 18 | 214 |
2025 | 21 |
- 【事故】東京都八王子市のパチンコ店『マルハン八王子四谷店』駐車場で来店客の女性が車にひかれ死亡
- 【事件】福岡県内のパチンコ店のロッカーに現金保管…組織犯罪処罰法違反の疑いで30歳の男が逮捕される
- 「パチンコでお金が必要だった」救急活動先の民家で現金10万円を盗み消防士の男を逮捕…複数関与か
- 【パチンコ店駐車場などを狙い】100件以上の窃盗事件に関与したとして男女3人を逮捕
- 【事件】岡山県倉敷市のパチンコ店駐車場で無施錠で止めていた車から現金を盗んだ53歳の男が逮捕される
- 【時効まで4か月で逮捕】名古屋市守山区のパチンコ店駐車場で発生した強盗傷害事件
- 【裁判】静岡県函南町のパチンコ店『マルハン函南店』駐車場で起きた強盗傷害事件…被告は数百万の借金
【事故】東京都八王子市のパチンコ店『マルハン八王子四谷店』駐車場で来店客の女性が車にひかれ死亡
きょう午後、東京・八王子市のパチンコ店駐車場で来店客の女性が車にひかれ、死亡しました。
きょう午後3時すぎ、東京・八王子市四谷町のパチンコ店の立体駐車場で、ワンボックスカーの男性運転手から「人をひいてしまった」と119番通報がありました。
警察によりますと、駐車場を歩いていた来店客の無職・Mさん(58)が車に後ろからひかれて頭を強く打ち、運ばれた病院で死亡が確認されました。
警察は車を運転していた会社員のI容疑者(41)を過失運転傷害の疑いで現行犯逮捕しました。
I容疑者は容疑を認めていて、警察は過失運転致死に容疑を切り替えて事故の原因を調べるなど捜査を進める方針です。
TBSテレビ(2025年2月22日)
※報道では実名表記ですが当サイトではイニシャル変更しています。
目撃情報によると、事故があった現場は東京都八王子市四谷町にある『マルハン八王子四谷店』のようです。
事故があった日は2月22日というゾロ目の日であり、多くのパチンコ店では特別な日として、イベントを謳ったり、射幸を煽るような演出をしていたようです。ユーザーも休日ということもあり、胸を膨らませパチンコ店に訪れていたことでしょう。
パチンコ店駐車場では、入店番号抽選に間に合わそうと急いだり、ギャンブルを急ぐあまりにスピードを出す車が多いことはパチンコ・パチスロユーザーならば誰もが知る所です。今回の事故も、パチンコ店の煽りによって引き起こされた事故と言えなくもないのではないでしょうか…。
東日本大震災以降、しばらくはパチンコ業界の広告規制が続いていましたが、現在は広告規制が緩和されるとともに、パチンコ・パチスロ機も荒い仕様となっているようです。
今後、痛ましい事故が起こらないように、また社会問題であるギャンブル依存症への対策という意味でもパチンコ業界に今一度規制が必要なのではないでしょうか…。
【事件】福岡県内のパチンコ店のロッカーに現金保管…組織犯罪処罰法違反の疑いで30歳の男が逮捕される
うそ電話詐欺などでだまし取った金をロッカーに隠したとして、犯罪グループに所属する30代の男が逮捕されました。このグループは、これまで約5億円をだまし取ったとみられています。
組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕されたのは、佐賀県の自称・塗装業Y樹容疑者(30)です。
警察によりますとY容疑者は2024年10月、犯罪グループの仲間と共謀し、うそ電話詐欺などでだまし取った現金約100万円を福岡県のパチンコ店のロッカーに保管した疑いが持たれています。
この現金は同じグループの「受け子」や「かけ子」に対する報酬だったとみられています。調べに対しY容疑者は「覚えがない」と容疑を否認しています。
また2024年12月には、このグループで「かけ子」を担っていたとみられる20代の男女2人も逮捕されています。グループはNTTの職員などをかたったうその電話で、不特定多数の被害者から約5億円をだまし取ったとみられています。
yab山口朝日放送(2025年2月19日)
※報道では実名表記ですが当サイトではイニシャルに変更しています。
パチンコ店では鍵ではなくダイヤル式のロッカーを設置しているところもあるので、暗証番号を共有して受け渡しに使ったのでしょうか…。
有象無象の人間が集まるパチンコ店、とうとう詐欺師まで集まるようになってしまったようです。パチンコ店では入店時に職務質問をうけないと中に入れないルールにしてはどうでしょうか。
「パチンコでお金が必要だった」救急活動先の民家で現金10万円を盗み消防士の男を逮捕…複数関与か
救急活動先の民家で現金10万円を盗んだとして、大阪府警は19日、松原市消防本部の救急係、K容疑者(30)=大阪府羽曳野市河原城=を窃盗の疑いで逮捕したと発表した。松原市内では同様の被害相談が複数あるといい、府警が関連を調べている。
松原署によると、k容疑者は昨年9月29日午前9時半ごろ、松原市内の民家で現金10万円を盗んだ疑いがある。「パチンコでお金が必要だった」と容疑を認めているという。
K容疑者はこの日、同市の70代女性方で「家族が負傷した」との119番通報を受け、救急車に乗って民家に到着。署は、女性の家族を搬送するまでの間、玄関に置いてあった財布から現金を盗んだとみている。
女性から署に相談があり発覚した。同様の被害相談が複数あり、それぞれの現場にいたK容疑者の関与の疑いが浮上したという。
同消防本部は「警察の捜査に全面的に協力する。詳細が判明次第、厳正に対応する」とコメントした。
朝日新聞(2025年2月19日)
犯罪に手を染めてまで、もっといえば、人の弱みにつけ込んでまでお金を手に入れ、パチンコにつぎ込んでしまう…。これはもはや、ギャンブル依存症に患っているといって過言ではありません。
男はきっと多重債務に陥っており、生活費もパチンコに溶かしていたのではないでしょうか。
それは決して偏見なのではなく、多くのギャンブル依存症者が辿る道であり、最終的には自ら命を断つか犯罪に手を染めてしまう事例が山のようにあるからです。
運よく、途中でパチンコなどのギャンブルを断つことに成功する人もいますが、その時には大切なものを失っている場合が多いのです。
ギャンブルで勝つことは難解、ギャンブルを適度に楽しむことは最も難解なのです。
【パチンコ店駐車場などを狙い】100件以上の窃盗事件に関与したとして男女3人を逮捕
2024年11月、岐阜県各務原市の駐車場に止められていた車の中から、現金などを盗んだとして男女3人が逮捕されました。
3人は100件以上の窃盗事件に関与したとみられています。窃盗の疑いで逮捕されたのは、住居・職業不詳の高原永灝容疑者(60)ら、男女3人です。
警察によりますと高原容疑者ら3人は、2024年11月、岐阜県各務原市の店の駐車場に止められていた軽乗用車から、現金約2万円などが入ったリュックサックを盗んだ疑いがもたれています。
警察は、3人の認否を明らかにしていません。
名古屋市などでは2024年8月以降、車の窓ガラスが割られ車内の荷物が盗まれる被害が連続発生していました。
被害に遭った時間帯は深夜から早朝にかけてが多く、パチンコ店やスーパー銭湯の駐車場、コインパーキングなどに止められていた車が狙われていたということです。
工具を使って車の窓ガラスを割っている点や、犯行時間が1分以内という手口の特徴などから、警察は3人が100件以上の窃盗事件に関与したとみて調べています。
中京テレビニュース(2025年2月18日)
パチンコ店駐車場は想像の一つ上の危険さ・・・お気をつけください。
【事件】岡山県倉敷市のパチンコ店駐車場で無施錠で止めていた車から現金を盗んだ53歳の男が逮捕される
岡山県警玉島署は18日、窃盗の疑いで倉敷市生まれ、住所不定、無職の男(53)を現行犯逮捕した。
逮捕容疑は同日午後0時15分ごろ、倉敷市のパチンコ店駐車場で、無施錠で止めていた浅口市、派遣社員の男性(47)の乗用車内から現金3万1千円入りの財布などを盗んだ疑い。「生活費欲しさに盗んだ」と容疑を認めている。
署によると、客から「不審者がいる」と聞いた従業員が通報。管内で車上狙いが8件発生しており、関連を調べる。
山陽新聞デジタル(2025年2月18日)
被害者の男性は車の施錠を忘れてしまったのかもしれませんが、パチンコ店駐車場で無施錠で車をとめることは、裸で関ヶ原の戦いに挑んでいるようなもんです。
袈裟斬りをしてください。火縄銃で打って下さい。槍で串刺しにしてください。と言っているようなものです。
というのも、パチンコ店には、パチンコによって失業した人、パチンコによって多額の借金をしている人、一体どのように生計を立てているのだろう…というユーザーが想像よりも多く存在しており、中には「パチンコ・パチスロが打ちたい」「パチンコ・パチスロによってお金がなくなった為」という動機で犯罪に手を染めてしまう人間もいるからです。
現況のパチンコ界隈はユーザーが大打撃を喰らっているようなので、パチンコ店には近づかない方が賢明だと思われます。
【時効まで4か月で逮捕】名古屋市守山区のパチンコ店駐車場で発生した強盗傷害事件
時効まで4か月余りの事件が解決です。2010年に名古屋市守山区で発生した強盗傷害事件で、警察は愛知県春日井市に住む男(44)を逮捕しました。
この事件は2010年6月27日午後10時半ごろ、守山区金屋1丁目にあるパチンコ店の駐車場で、52歳の男性が男に「騒ぐな、殺すぞ」などと脅され、顔や背中を殴られた上、携帯電話を奪われたものです。
男性は頭などに全治2週間ほどのケガをしました。
警察は強盗傷害事件として逃げた男の行方を追っていましたが、きょう春日井市に住む自称・配管工のN容疑者(44)を逮捕しました。
強盗傷害の時効は15年で、残り4か月余りでした。
警察が時効を前に改めて証拠を調べたところ、N容疑者の関与が浮上したということで、調べに対しN容疑者は「覚えていません」と容疑を否認しているということです。
N容疑者は男性と面識はなく、警察が動機などを詳しく調べています。
CBCテレビ(2025年2月18日)
現在、守山区金屋1丁目にはパチンコ店が存在しないようなので、この15年の間で犯行現場であるパチンコ店は閉店したものと思われます。
時効まで4か月余りで容疑者を逮捕…。事件当時に指紋などが残されていたが、それまでに犯罪歴がなく指紋照合に引っかからなかったが、事件後に再び逮捕されるような事案があって指紋が採取され、過去の事件と照合したら容疑者が浮かび上がった、ということでしょうか。
今に始まったわけではなく、15年前もパチンコ店駐車場は危険な場所であったということであり、パチンコ店に足を運ぶかたはくれぐれも注意が必要です。
【裁判】静岡県函南町のパチンコ店『マルハン函南店』駐車場で起きた強盗傷害事件…被告は数百万の借金
2024年1月、静岡県函南町のパチンコ店駐車場で、客の女性に暴行し現金を奪った罪に問われている男の初公判が地裁沼津支部で開かれ、男は起訴内容を認めました。
起訴状によりますと無職の男(50)は2024年1月、函南町内のパチンコ店駐車場で、70代の女性客の頭をバールのようなもので複数回殴り、現金およそ55万円が入った手提げバッグを奪った強盗致傷の罪に問われています。
女性は左腕骨折など全治およそ6カ月の重傷を負いました。
初公判で男は起訴された内容について「合っています」と認めました。
冒頭陳述で検察側は「知人や消費者金融に少なくとも数百万円の借金があり、パチンコ客から現金を奪おうと考えた」と指摘しました。
一方の弁護側は「知人から毎日借金の返済を迫られノイローゼとなり、正常な判断ができなかった」としました。
判決は20日に言い渡されます。
静岡朝日テレビ(2025年2月17日)
事件当時の報道1
事件当時の報道2
「知人や消費者金融に少なくとも数百万円の借金があり、パチンコ客から現金を奪おうと考えた」とあることから、被告はパチンコによって多額の借金を抱え、恨みがあるパチンコの客から金を奪おうとしたのではないでしょうか。
被告の犯行は決して許されるものではありませんが、専門医などによるギャンブル依存症診断を行ってもらいたいものです。
それはギャンブル依存症がもっと社会問題として取り上げられ、さらには、この国で唯一許されている三店方式のパチンコの是非を問うてもらいたいからです。
判例を積み重ねれば、パチンコ・パチスロが如何に社会的問題であるかが明らかになると考えています。
【事件】静岡県富士市のパチンコ店で設備をぶっ壊した29歳の男が逮捕される
静岡県富士市のパチンコ店で設備を壊したとして、29歳の男が逮捕されました。
器物損壊の疑いで逮捕されたのは、富士宮市の会社員の男(29)です。警察によりますと男は1月、富士市のパチンコ店で、パチンコ台の補助器具である手を置くためのスタンドを破損した疑いが持たれています。
14日、再び店を訪れた男に気付いた店員が警察に通報し、駆け付けた警察官が男を逮捕しました。
調べに対し、男は「悪いことをした」と容疑を認めているということです。警察が犯行の経緯などを詳しく調べています。
静岡朝日テレビ(2025年2月15日)
静岡県富士市には13軒ほどのパチンコ店が存在するようですが、他のパチンコ店に鞍替えせず、設備を破壊したパチンコ店に再び来店するのですから、嫌い嫌いも好きの内といったところなのでしょうか…。
男は容疑を認めているわけですから、パチンコが出ないなどによって頭に血が上ってしまい、怒りにまかせて設備を破壊したものと思われます。
確かに、「このクソ店が!」「あのパチンコ店は遠隔をしている」「あのパチンコ店は超絶最恐最悪のボッタクリ店だ」と言いつつ、再び同じパチンコ店に足を運んでしまうユーザーは少なからず存在します。
また、「あのクソ台が!」「あの機種は絶対やってる」「あの機種は公表値と違う」と言いつつ、再び同じ機種を打ってしまうユーザーも多く存在するのです。
それは、怖いな怖いなと思いつつ、稲川淳二の怖い話を夜な夜な聴いてしまう心境にも似ているのかもしれません。
しかしながら、パチンコ店の設備をぶっ壊してしまったら、元も子もありません。心の底からパチンコ・パチスロを軽蔑し、二度とパチンコ店に行かない事が最も賢明な行動ではないでしょうか。
「パチンコや競馬などのギャンブルでの借金を返すため」大阪府警の警察官2人がオンラインカジノのサイトで賭博をした疑いで書類送検
オンラインカジノのサイトで賭博をした疑いで大阪府警の警察官2人が書類送検され、減給1カ月の処分を受けていたことが関西テレビの情報公開請求で明らかになりました。
懲戒処分を受けたのは、生野警察署の刑事課で勤務していた51歳の警部補と大阪府警本部の公安1課に所属する38歳の巡査の2人です。
警察によると、2人は去年、自身のスマートフォンからオンラインカジノに接続し、賭博をした疑いで、書類送検されました。
調べに対し、2人ともパチンコや競馬などのギャンブルでの借金を返すためと話していて、借金額は2000万円を超えていたということです。
警部補はすでに依願退職しています。
大阪府警では去年1年間で14人が懲戒処分を受けたほか、197人が内規による訓戒や注意の処分を受けました。
53歳の男性警部補は、自身の息子が自転車1台を盗んだ疑いで捜査を受けていると知り、潔白を示そうと、業務時間中に私的に捜査。
現場付近の防犯カメラを閲覧するために不適切に警察手帳を使用したとして、所属長訓戒を受けました。
このほか、24歳の女性巡査が地域住民の情報が記載された巡回連絡カード41枚を紛失し、所属長注意を受けました。
すでに、対象の住民には謝罪したということです。
関西テレビ(2025年2月13日)
パチンコや競馬などのギャンブルで2000万円もの借金をつくり、それをオンラインカジノで捲ろうと考えたのですから、正常な思考とはいえません。恐らくは、大金を賭けて一撃で捲ろうとする考えだったのだと思いますが、借金をしてまでギャンブルをする時点で、負け確定のフラグが立っており、一時的には捲ることがあったとしても、そこで引く事はできず、また借金に舞い戻ってしまう…
そういった人は数多く見てきました。借金をしてまでギャンブルをする時点でギャンブル依存症に陥っている可能性が高く、であるならば、「お金が欲しいが為、勝ちたいが為」にギャンブルをしているようで、脳内では「気持ちよくなりたいが為」にパチンコなどのギャンブルをしているので、一度捲ったところで終わるわけがないのです。
制御が効かず満足がいくまで打ち続けるといってよいでしょう。つまりは、満足がいくまで打ち続けたら、必ず負けるということです。借金をしてまでパチンコ・パチスロなどのギャンブルをしている人は、専門医などで依存症診断を受けることが適切だと思われます。
【裁判】元警察官が偽造書類で知人の口座から現金700万円を引き出し…ギャンブルで抱えていた多額の借金返済のため
神奈川県警の元警察官が、偽造書類を郵便局に提出して知人の口座から現金700万円を引き出したとして逮捕起訴された事件の裁判が、2月10日、横浜地裁で行われた。検察は犯行が巧妙、大胆、悪質だとして、懲役3年6月の実刑判決が相当と求刑した。
警官が仲間の警察官にも嘘をつき、同行を求めた上で郵便局を訪れ、駐在所管内の住民の口座から、現金700万円を騙し取ったとする異例の事件。犯行に及んだ当時は現職だった。
犯行の動機として、ギャンブルで抱えていた多額の借金返済と、結婚資金のためだったと明かした。ギャンブルは警察の同僚に誘われたのがきっかけで、職場でのパワハラや交際相手との関係に悩む中で依存症になっていったという。
被告人は、日常的に被害者の世話などをしていたところ、被害者が不動産を売却して多額の金銭を手にしたことを知った。入院する被害者から通帳を預かり、犯行に及んだと認めた。「絶対バレると分かっている」にもかかわらず、借金で首が回らず死ぬしかないと精神的に追い詰められ、止めることができなかったなどと述べた。
事件後、懲戒解雇された被告人だが、警察官の立場を悪用する犯行までに追い込まれた背景は何だったのか。
●同意書証の取り調べ
検察官からは、被告人が被害者を日常的に世話していたこと、入院する被害者から通帳を預かり、その通帳を返せと言われたことをきっかけに、郵便局で引き出しを行ったことなど、事件の経緯に関する書証が提出された。弁護人からは、被害者との間で示談が成立していることや、被告人の謝罪文・反省文の他、ギャンブル依存の診断書と更生プログラム等の書証が提出された。
●母親「感情がなくなった」
被告人の母親が、証人として出廷した。まず、事件のことを聞き、あまりのことに「感情がなくなった」と証言した(※筆者注:あまりのことに驚き、現実感がなくなっていることを指すと考えられる)。
その上で、育てた責任を感じます、と述べ、「私もあまり(被告人の様子を)みていなかった」と後悔を滲ませた。
また、被告人が職場のパワハラや、交際相手に不倫されたことなどが重なって悩んだ時期から、パチンコにハマっていったと証言した。
さらに被告人の性格などを聞かれ、感情を表に出さず、愚痴も言わないタイプであると述べた。
被告人のお金の使い方については、酒も飲まないし自動車にお金をかけることもなく、ただギャンブルと、見栄を張っているのか、周りの人に食事をごちそうするところがあったという。
また、それ以前には、家計が苦しいときに援助してくれたり、父親のために300万円を出してくれたこともある、と述べた。
保釈後は、被告人は金融機関からの借り入れについて弁護士に相談して話を進めたり、社会復帰に向けた専門的な技術の勉強をしたりしており、これほど勉強している被告人を見たことがないと証言した。
ギャンブル依存についても、通院をしながら向き合っていくと述べた。
被害弁償の700万円は、母親の退職金から支払ったという。
この700万円を被告人から返してもらうつもりなのか、と聞かれた母親は、親が出したままにするのは、「更生のためにならないと聞いている」ため、被告人の経済状況が回復したら返してもらうことを考えていると述べた。
ただし、以前父親を助けるために出してもらった300万円分については、返してもらうつもりはないとした。
●「絶対バレるってわかっている」のに、踏みとどまることができなかった
続く被告人質問で、被告人は以下のように供述した。被告人は警察の仲間に誘われてギャンブルを始め、先に母親が証言した、職場や交際相手との関係で辛い時期に依存症になっていったという。
700万円の使い道については、金融機関への返済と、婚姻費用、残りはギャンブルと述べた。
弁護人からどこかで踏みとどまることができなかったのか質問され、被告人は以下のように答えた。
被害者の通帳から現金を引き出せば「絶対バレるってわかっている」ことは分かっていた。しかし、借金が膨らんで借金を借金で返すようになってしまい、次の支払い時期が迫っていたことから、このままでは命を絶つしかないと思うようになり、精神的にギリギリだったと述べた。
また、検察官からは、郵便局長から、警察官2人で来てほしいと言われた際に、先輩警察官にも虚偽の事実を伝え、先輩警察官から「大丈夫なのか?」と確認されたにもかかわらずそのまま犯行を継続している点につき、ここで引き返せなかったのかと問われた。
これに対しても、被告人は、借金で首が回らず、死ぬしかないという限界の精神状態だった(ため、引き返せなかった)と述べた。
そのうえで、本当に申し訳ないことをした、決して許されないことをしてしまい、多くの人々に迷惑をかけた、と述べた。
母親とは、裁判では包み隠さず全てを話してやり直そうと話し、借金の返済やギャンブル依存にも一緒に向き合っていくという。
●検察官の論告「巧妙、大胆、悪質な犯行であり、実刑が相当」
検察官は、本件について以下のように述べ、実刑が相当であるとした。まず、犯行態様は、警察官としての立場を悪用し、被害者の入院を奇貨(「きか」。利用すれば思わぬ利益を得られそうな機会の意)として多額の現金を引き出したものとして、巧妙・大胆・悪質な犯行であるとした。
また、被害者は確かに返金されているが、信頼していた警察官に裏切られ、精神的損害は大きいと述べた。
さらに、警察官の立場を悪用したことは、市民の信頼全体にかかわることであり、身勝手で利欲的な犯行であることから、懲役3年6ヶ月の実刑判決が相当とした。
●弁護人の弁論「当初から一貫してありのままを述べ」十分に反省している
弁護人は、被告人が逮捕当初から一貫して犯行を認め、ありのままを述べてきたことや、前科前歴も一切ないこと、十分に反省していること等を主張した。また、ギャンブル依存についても、専門家の指導に従ってサポートを受けていること、被害者と示談が成立していること、報道などによる社会的制裁も受けていることを主張し、執行猶予を付すべきであるとした。
弁護士ドットコムニュース(2025年2月12日)
(弁護士ドットコムニュース・弁護士/小倉匡洋)
被告はいわゆる「底つき」に直面しているため、ギャンブル依存症からの回復を真剣に取り組むならば、この場面しかないと思います。これで、何とかその場を切り抜けてしまうと、後はこれまでよりも深い闇に陥っていくことは言うまでもありません。
ギャンブル依存症は寛解はあっても完治はないとされており、一生、いつか訪れるかもしれない強いギャンブルへの衝動と闘っていかなければなりません。被告が行った行動から、重度のギャンブル依存症と思われますので、実刑判決あるいは執行猶予がついたとしても、その後に周囲のサポートが必要だと思います。
「競輪やパチンコなどのギャンブルや借金返済に」広島市公立小学校校長が横領で懲戒免職
広島市の公立小学校に勤務する男性校長が、教員らでつくる研究会の口座からおよそ114万円を横領したとして、市の教育委員会は校長を10日付けで懲戒免職にしました。
懲戒免職となったのは広島市安佐南区の毘沙門台小学校のO校長(59)です。
O校長は、教員らの資質向上を目的とした研究会の会計担当を務めていて、去年5月から9月までの間、管理していた口座から26回にわたり、現金およそ114万円を横領しました。
今年1月下旬、研究会の複数の部会から、「活動に使う分配金が振り込まれていない」という問い合わせがあり発覚。
O校長は、横領した金を競輪やパチンコなどのギャンブルや借金返済にあてていて、すでに全額返済しているということです。
広島市教育委員会は、「教職員の服務規律の一層の徹底を図ると共に、この団体に関しては会計を複数人で担当するなどし、再発防止に努めたい」としています。
広島ニュースTSS(2025年2月10日)
※報道では実名表記ですが当サイトではイニシャルに変更しています。
校長にまでなり、あと少し勤め上げれば退職金も貰えたはずです。懲戒免職ともなれば、全額が支給されないか減額になるわけであり、そんな事も頭によぎりながら、着服していたことが想像できます。
正常な感覚であれば、114万円よりも退職金の方が大きいことが分かります。また、自らが置かれた立場が犯罪への抑止にもなるはずです。
しかしながら、校長が仮に重度のギャンブル依存症を患っていた場合、正常な感覚は失われ、抑止になるものは殆ど存在しなかったと思います。なぜならば、それがギャンブル依存症の強烈なるほどの恐ろしさであり、実態だからです。
一度タガが外れてしまえば、ギャンブルがしたいが為に次々と悪知恵が湧き、あらゆるもののハードルが下がっていきます。パチンコが打ちたいが為に借金をすれば、限度額いっぱいになるまで借金をし、借りている感覚は薄れ、まるで自分の口座から預金をおろす感覚で借金をするようになっていくのです。
ギャンブル依存症を舐めてはいけないのです。
「パチンコなどのギャンブルで使いこみ」奈良県警の男性巡査が知人4人から現金合わせて約10万2千円を盗み懲戒処分
奈良県警は、県内の警察署に勤務する20代の男性巡査を、停職3カ月の懲戒処分にしたと発表しました。
処分は7日付で、男性巡査は自主退職しています。
奈良県警監察課によると、男性巡査は、2021年11月ごろから去年11月にかけて、巡査の知人4人から現金合わせて約10万2千円を盗んだということで、被害者の中には警察官も含まれているということです。
去年12月に現金を盗まれた被害者の1人から警察署に相談があり、男性巡査に聞き取りをしたところ、ほかにも盗んだと話したことから、ほかの3人の被害も明らかになりました。
男性巡査は犯行の理由について、パチンコなどのギャンブルで現金を使いこみ、知人の財布などから盗んだと話しているということです。
盗んだ現金は弁済し、示談が成立しています。
男性巡査は、「お金返したからといって許される行為ではないことはわかっています。警察組織にも迷惑をかけてしまい申し訳なく職を辞して責任を取ります」と話し、7日付で自主退職しています。
奈良県警本部の中田顕一郎首席監察官は、「警察への信頼を損ねる行為で誠に遺憾であり、関係者や県民の皆様に深くお詫び申し上げます。職員に対する指導をより一層徹底し、再発防止に努めてまいります」とコメントしています。
関西テレビ(2025年2月7日)
元男性巡査はギャンブル依存症を患っている可能性が高いと思われます。それは厚生労働者のホームページに掲載されているギャンブル依存症者の特徴などを見れば一目瞭然です。
そして、再発防止のためには組織内で、専門家・専門医によるギャンブル依存症啓発セミナーなどを定期的に実施することが有効なのではないでしょうか。
軽度のギャンブル依存症者の場合、自らが病気を患っているという自覚がなく、タバコを吸っている人が「俺はやめようと思えばいつでもやめられるんだ」と吸い続ける特徴によく似ています。それは「否認の病気」「孤独の病気」とも云われており、一人で抱え込みやがて重度のギャンブル依存症に陥っていくこともあるのです。
また、ギャンブル依存症という病気が広く国民に認知されていないことも、ギャンブル依存症者の回復の妨げになっているとも云われており、周囲の理解によって、早期発見や回復へ繋がり、救われる人が多く存在するのだと思います。
国内のギャンブル依存症者は320万人…これは決して他人事ではないはずです。さらに、ジャンル別ではパチンコ・パチスロの依存症者が圧倒的に多いという実情をみるならば、パチンコ・パチスロへの規制強化や見直しは必要不可欠ではないでしょうか。
【事件】「パチンコやパチスロで借金があり…」兵庫県立西脇工業高校の臨時講師の男が運動部の部費を盗んだとして逮捕される
勤務先の兵庫県立西脇工業高校(西脇市)で運動部の部費を盗んだとして、県警西脇署は6日、窃盗の疑いで臨時講師の男(31)=同市=を逮捕した。
逮捕容疑は昨年5月から今年1月まで、男子ソフトテニス部の部費を管理していた口座の通帳やカードを利用し、市内の銀行で計9回にわたって約62万円を引き出した疑い。「パチンコやパチスロで借金があり、返済のために盗んだ」と容疑を認めているという。
同署によると、男は2021年度から同校で体育を教え、女子ソフトテニス部の顧問を務めていた。男子ソフトテニス部の部費は別の教諭が管理していたが、代わりに入出金する機会はあったという。
1月20日、冠婚葬祭費などに充てる親睦会費が職員室でなくなっていると気付いた教諭が校長に報告。校長が他の教諭に確認すると、現金で保管していた野球部、陸上部の部費やウエア代、男子ソフトテニス部の通帳がなくなっていたという。
職員室内で男子ソフトテニス部の通帳を捜すと、男が「ありました」と通帳を発見。顧問が確認すると、身に覚えがない出金が確認できたため、校長が同署に相談し、被害届を出した。同署は銀行の現金自動預払機(ATM)の防犯カメラなどから男を特定した。
盗まれたとみられる現金の総額は約100万円。男は男子ソフトテニス部の部費を盗んだことは認める一方、他部の部費などについては否認しているという。
西脇工業高は陸上や野球の強豪校として知られ、卒業生には東京、パリ両五輪陸上女子代表の田中希実選手やプロ野球・巨人の大勢投手がいる。
神戸新聞NEXT(2025年2月6日)
容疑者は「パチンコやパチスロで借金があり、返済のために盗んだ」と供述しているようですが、管理する通帳から1度だけではなく、計9回も引き出していることから、返済の為というよりも、パチンコ・パチスロが打ちたいが為という動機の方が強いように感じます。
これはパチンコ・パチスロなどにのめり込んだギャンブル依存症者の特徴の一つであり、「様々な理由をづけ」をして、使っていはいけないお金にまで手を出してしまうこともあるのです。
それは家庭内窃盗から始まり、ついには会社のお金を横領してしまう事は、連日報道されるパチンコ関連事件にもある通りであり、
ギャンブル依存症者が回復を望んで集う場所で、その悲痛の声を聴けば一目瞭然なのです。
容疑者は自らがギャンブル依存症を患っているという自覚がない可能性もある為、罪を償うと同時に専門医などによる診断を受けることが本当の意味での更生に繋がると思います。
【事件】静岡県富士市のパチンコ店『マルハン吉原店』駐車場で強盗未遂…52歳の男が逮捕される
5日夜、富士市のパチンコ店駐車場で強盗未遂事件があり警察は52歳の男を逮捕しました。男は1月に発生した別の強盗事件に関与している可能性もあるとみて警察で捜査しています。
警察によりますと住所不定・無職の52歳の男は5日夜10時ごろ、富士市八代町のパチンコ店駐車場で、止めてあった車に乗り込んだ31歳の男性に刃物を突きつけ、金を脅し取ろうとした疑いがもたれています。男性が車から降りて「警察を呼ぶ」と伝えたところ男は何も取らずに逃走したということです。
その後現場から数キロ離れた駐車場で、警察官が男を発見し、職務質問したところ犯行を認めたため、緊急逮捕しました。
警察は、男が1月、富士市内の別のパチンコ店駐車場で起きた強盗事件にも関与した可能性があるとみて捜査しています。
静岡第一テレビ(2025年2月6日)
静岡県富士市八代町にあるパチンコ店は『マルハン吉原店』(静岡県富士市八代町12番12号)ですので、事件があったはこの店舗だと思われます。
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1月に発生した別の強盗事件は、静岡県富士市のパチンコ店『GOLD CONCORDE富士』で起きた強盗事件だと思われます。
上記の事件では18万円を奪って逃走していたので、同じ犯行が成功するだろうと繰り返し及んだものと推察できます。
なぜ、パチンコ店駐車場でパチンコ客を狙ったのか…その動機が気になるところです。
120回くらい勤務中にパチンコ…借金約260万円…兵庫県警の男性巡査部長が懲戒処分
勤務時間中にパチンコを繰り返したとして、兵庫県警は31日、東播地域の警察署で勤務する男性巡査部長(39)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした。県警の聴取に、巡査部長は「ストレス解消のため、これまでに120回くらい勤務中にパチンコをした」と話しているという。
県警によると、巡査部長は、署の警備部門で勤務していた昨年9月6日午後2時10~40分ごろ、管内にある店舗でパチンコをしたとされる。巡査部長が使っていた公用車が店舗の駐車場に止まっているのに同僚が気付き、店内で巡査部長を見つけた。
県警の調査で、生活支援名目の借金約260万円をパチンコに投じていたことも判明。聴取に対し「家庭の事情で、休日はパチンコに行けなかった。業務を終えて署に帰る途中などに、1回当たり1時間ぐらい打っていた」と説明しているという。
神戸新聞NEXT(2025年2月1日)
仕事中にパチンコをしていたり、借金をしてまでパチンコを打つ行動から、男性巡査部長はギャンブル依存症を患っている可能性があるのではないでしょうか…。
ギャンブル依存症は適切な処置をしないと深みにハマっていきます。また、「否認の病気」「孤独の病気」ともいわれる病気であることから、当事者が病気を受け入れなかったり、一人で抱え込んでしまうといわれています。
男性巡査部長には懲戒処分とともに、専門医に診断してもらうなどの適切な対応が今後のためになると思われます。
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