愛媛県松山市にある陸上自衛隊・松山駐屯地で、男性陸士長2人が同僚の複数の隊員からそれぞれ約280万円と60万円をだまし取ったとして、22日付で懲戒免職されました。
懲戒免職されたのは、松山駐屯地の中部方面特科連隊の26歳と20代の男性陸士長です。
松山駐屯地によりますと、26歳の男性陸士長は去年11月から今年1月までの間、20代の男性陸士長ら複数の同僚の隊員に「お金を増やしてあげる」などとウソを言い、あわせて現金約280万円をだまし取ったとしています。
また20代の男性陸士長は、去年12月26日と今年1月1日、複数の同僚の隊員に「家族が入院しお金が必要になった」とウソを言い、あわせて現金60万円をだまし取ったとしています。
この不祥事は、20代の陸士長の被害にあった隊員から上司に「お金を返してくれない」と報告があったことから発覚しました。
26歳の陸士長はだまし取った現金をパチンコ代などに費やし、20代の陸士長は26歳の陸士長に現金を貸して所持金が少なくなり、26歳の陸士長から詐欺をそそのかされたということです。2人ともだまし取った現金は返済していて反省しているとしています。またこの不祥事を自衛隊の警務舞台が調べているとしています。
この不祥事を受け2人の陸士長は22日に懲戒免職されました。
中部方面特科連隊の米村謙一連隊長は「絶対にあってはならない行為で誠に遺憾。今まで以上に隊員の服務指導を徹底し再発防止に努める」としています。
テレビ愛媛(2024年7月22日)
懲戒免職された元男性陸士長2人は、なぜ詐欺をしてまで金銭が必要だったのでしょうか…。しかも、規律の厳しい自衛隊の中での出来事です。
騙し取った金をパチンコに費やしていることから、二人はパチンコにのめり込んでいた可能性が考えられると思います。
例え、自衛隊ほどの厳しい訓練に耐えられる人間であったも、一度ギャンブル依存症を患えば、鋼鉄の意志さえも通用しないケースもあるのです。
懲戒解雇された二人は、「国を守る。国民を守る。」という崇高な思いをもって入隊した人物なのですから、ギャンブル依存症相談機関へ足を向けることから再起するのを願ってやみません。
そして、自衛隊という組織の中でもギャンブル依存症啓発セミナーや、ギャンブル依存症診断テストを定期的に実施することが再発防止の一つになることを提案させていただきます。
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