土地改良区の口座から約600万円を着服したとして起訴された男の初公判 男は起訴内容認める 秋田
秋田市の土地改良区の口座から約600万円を着服したとして業務上横領の罪に問われている元会計担当の男が初公判で起訴内容を認めました。
起訴状などによりますと、秋田市旭川筋土地改良区で会計を担当していた秋田市の齊藤翔平被告(32)は、2023年3月に土地改良区の口座から約600万円を払い出し自分の口座に入れ着服したとして業務上横領の罪に問われています。
19日秋田地裁で開かれた初公判で齊藤被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。
検察側は冒頭陳述で「被告は金庫に保管された現金をパチンコなどのギャンブルに使い当初は自らの小遣いで補填していた」と述べました。そのうえで「徐々に補填できなくなりFX投資で利益を出して補填しようと考え投資の財源として土地改良区の資金を使った」などと指摘しました。
土地改良区では約3000万円が不明となっていて検察側は今後、追起訴するとしています。土地改良区の米塚一成理事長は初公判の後に報道陣の取材に応じ「現在は金融機関から運営資金を借りていて、返済がなければ民事訴訟も検討する」と話しました。
次回の裁判は4月15日に予定されています。
秋田朝日放送(2024年3月19日)
被告にはギャンブル依存症診断テストを受けさせる必要性があると思われます。
ギャンブル依存症は「否認の病気」とも言われていますから、本人が気づいていない、認めないケースが多々あるとされています。
仮に被告がギャンブル依存症を患っていた場合、この病気は国内で精神疾患に位置付けられていますので、セルフコントロール不可能な状態だったことも考えらえます。
当然、罪を償う必要がありますが、被告の更生を考えるならば専門医などのアドバイスも必要と感じられます。
パチンコ・パチスロはギャンブル依存症対策基本法にも明記されているほどの「危険性」が十分含まれたギャンブルです。消費者へ「明確なリスク」を事前告知しないスタイルはアンフェアと言わざるを得ません。
ユーザーの3人に1人はパチンコ・パチスロ依存症の疑いありという推計データに照らしても、かなり問題点がある産業であることは明確です。
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