高齢者施設の入所者のキャッシュカードを盗みATMから現金を引き出したとして、北海道赤平市に住む29歳の介護員の女が窃盗と窃盗未遂の疑いで逮捕されました。
女は4月20日から22日までの間、自身が勤める赤平市内の高齢者施設で、入所している高齢男性のキャッシュカードを盗み、スーパー内のATMから3回にわたり、現金計90万円を引き出した疑いが持たれています。
このほか、女は5月12日にも同様の手段で現金を引き出そうとした疑いが持たれています。
5月13日、「カードを不正に使われたようだ」と男性の親族が来署。
警察は、付近の防犯カメラなどから女を特定。6月23日、窃盗と窃盗未遂の疑いで逮捕しました。
女は窃盗について容疑を認めていますが、窃盗未遂については「盗もうと思ったわけではない」などと話しています。
また動機について、「パチンコをやっていて借金があり、その返済に充てたかった。生活費がほしかった」とも話していて、警察は盗んだ現金をどう使ったかなどについて調べを進めています。
UHB 北海道文化放送(2025年6月24日)
何とも胸が痛くなるような事件です。逮捕された介護員の女は、志をもって福祉の仕事に就いたものと考えられ、最も支えたい相手から現金を盗むという行為に及んでしまったわけです。しかも、その金額は女にとって、取り返しのつかない金額です。
女は借金をしてまでパチンコにのめり込んでいたようなので、女もまたパチンコ・パチスロによって沼に嵌められたギャンブル依存症者だと思われます。恐らくは、既に多額の借金を抱えていて、ギャンブル依存症者が最終段階にたどり着く、犯罪に及んでしまったものと考えられます。
それはギャンブル依存症専門医や専門家の共通した認識であり、医学的見地でもあるのです。
絶対にバレる、いつかは捕まるかもしれない、取り返しのつかない事になる…それを考えないわけでもなく、パチンコが打ちたいという強い衝動に打ち克てなく、ある種の錯乱状態の中で絶対に手を付けていはいけない金銭に手を出してしまう。それ故にギャンブル依存症は病気なのです。
しかしながら、犯してしまった罪が許されるわけもなく、罪は償わなければなりません。まだ人生をやり直せる年齢ですから、罪を償い、それと同時にギャンブル依存症という病気を認識し、向き合ってもらいたいと願っています。
社会問題↑↑↑
コメント