【福岡市】部活動費を着服した男性教師が懲戒免職処分パチンコなどギャンブルで多額の借金があり債務整理や示談金などの支払いに充てた

福岡市教育委員会は２０日、部活動で保護者から預かっていたお金を横領したとして、南区の市立中学校の男性教師（３５）を懲戒免職処分にしたと発表しました。
市教育委員会によりますと、男性教師は、顧問を務めていた部活動で、保護者から預かったユニホーム代や遠征のバス代を業者に支払わず、去年６月から今年４月までの間、３回にわたり合計４２万円を私的な支払いに充てていました。
今年５月、保護者から学校の校長に「バス代が未払いになっている」と報告があったことで、横領が発覚しました。
市の聞き取りに対し男性教師は、競馬やパチンコなどギャンブルで多額の借金があり、横領したお金は、裁判所の債務整理や示談金などの支払いに充てていて「後日支払うつもりだった」などと話しています。
未払いとなっていた費用は、発覚後、男性教師が全額支払ったということです。
KBC九州朝日放送(2025年6月20日)

何だか情報量が多い入り組んだ事案ではないでしょうか…。着服した金銭をパチンコに使っていたり、パチンコでの借金返済に充てていたという事案は、これまで幾度となく繰り返されてきたことですが、今回の「債務整理や示談金などの支払いに充てた」というのは、稀な事案だと思います。

しかし、ツッコミ所があるというか、債務整理をする人間はそもそも金銭がない故にその手続きをするわけであり、弁護士に支払う費用も分割で支払えるはずです。

男性教師は債務整理後もギャンブルがやめられずに、弁護士に支払うお金もパチンコなどに使ってしまい、切羽詰まって部費に手を付けてしまった可能性が考えれるのではないでしょうか…。アリバイ作り感というか、後付け感が若干垣間見れるわけですが、一つ言えることは、男性教師はギャンブル依存症を患っている可能性が極めて高いということです。

ギャンブル依存症ともなれば、債務整理をすることによって、一時的には借金ができなくなることによって負のスパイラルから逃れることもありますが、一つ間違えて悪知恵が働けば、今回のような他人に迷惑をかける事案に発展してしまったり、さらなる負債を抱える、一段と深い底に落ちてしまうこともあるのです。

男性教師は猛省をすると同時に、ギャンブル依存症専門医や専門家の下に足を運び、この病気に向き合うことが必要だと思われます。