ギャンブル依存症の当事者家族でつくる「全国ギャンブル依存症家族の会島根」の会合が5日、松江市内であった。山陰両県に住む当事者の妻や親ら13人が体験談や不安などを打ち明け合い、克服に向けた接し方の注意点などを学んだ。
島根県内在住の30代女性は元夫との体験談を紹介した。学生時代からパチンコなどに興じていた元夫が会社の売り上げを横領したことで依存症と借金が発覚した。
金銭を厳しく管理し、衛星利用測位システム(GPS)で居場所を把握するなど、元夫を立ち直らせようと対策を取ったが逆効果だったと振り返り、「結局は相手のことを信じられず自分がへとへとに疲れてしまった」と吐露した。
過度な干渉をやめたことでストレスが緩和されたとし、離婚後も家族の会への参加を続け「経験が誰かの役に立つようにしたい」と述べた。他の参加者も近況を報告した。
全国ギャンブル依存症家族の会は全国組織で、島根は2020年から毎月第1日曜日に会合を開く。2月2日、3月9日も予定しており、担当者は「一人で悩まずに一緒に対応方法を考えていきたい」と参加を呼びかけた。
山陰中央新報(2025年1月7日)
ギャンブル依存症と犯罪は密接に関連している(ギャンブル依存症対策基本法)
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