資材置き場から、ユニック車を使って鉄板約1トン分を盗んだとして、自営業の男が逮捕されました。
窃盗容疑で逮捕されたのは、岡山県倉敷市真備町箭田の自営業の男(31)です。
警察によりますと、男はきのう(14日)午後9時50分ごろ、倉敷市の配管業の会社の資材置き場に置かれていた、約180cm×約90cmの鉄板6枚(1トン分・4万8000円相当)を、ユニック車を使って盗んだ疑いです。
会社からの通報を受けた警察が所要の捜査を行って男の犯行を特定し、きょう(15日)午後逮捕しました。
調べに対して男は「無断で資材置き場に侵入し、鉄板を盗んだことに間違いありません」と容疑を認めているということで、パチンコに負けて金が欲しかった、という旨の供述をしているということです。
RSK山陽放送(2024年6月15日)
1トン分もの鉄板を盗む労力は大変なものでしょう。しかも、犯罪として捕まるリスクもあるわけです。そして、その対価が4万8000円なわけですから、正常な感覚ならば割にあわない事だと理解できるはずです。
ですが、逮捕された男は「パチンコに負けて金が欲しかった」という動機で事を起こしてしまいました…。
まず、金に困るまでパチンコにハマる状態はギャンブル依存症の疑いが強まります。次に1トン分の鉄板を換金していたのであれば、その金を何に使ったかで深刻度は変わってくると思います。
仮に、換金した金をまたしてもパチンコに使ったのであれば…ギャンブル依存症の深さは相当なものであり、その深刻さは尋常じゃないでしょう。「パチンコに負けて金が欲しかった」というよりも、金欠の状態が通常運転であり「パチンコをする金欲しさ」に犯罪に手を染めてしまった、ということなのだと思います。
逮捕された男の経済状況を調べればわかることですが、多重債務などにより経済的困窮に陥っていたのではないでしょうか。あるいは、過去に債務整理や破産などをしており、借金できる状態ではなかった可能性も考えられます。
そもそも、金に困ってリスクが高い犯罪をするよりも、借金ができるのであれば普通はそうするでしょう…。逮捕された男の罪を罰するのみならず、更生を願うのであれば、ギャンブル依存症に向き合わせることが肝要だと思います。
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