3月、北海道苫小牧市内のパチンコ店で、顔見知りの82歳の女性のリュックから現金約1万3000円が入った財布を盗んだとして、56歳の女が逮捕されました。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、苫小牧市大成町1丁目に住む無職、H容疑者56歳です。
H容疑者は、3月10日午後3時半ごろ、苫小牧市内のパチンコ店で、82歳の女性客のリュックから現金約1万3000円が入った財布を盗んだ疑いがもたれています。
HBC北海道放送(2024年4月10日)
警察によりますと、H容疑者と被害者の女性は、パチンコ店で顔見知りで、事件当時も2人は隣に並んでパチンコをしていました。
その後、H容疑者は、女性がパチンコに夢中になっている隙に、足元にあったリュックから財布を盗み、店外に出た後、現金を抜き取って、財布は近くのスーパーのゴミ箱に捨てたということです。
女性は、財布がなくなっていることに気づき、店内を探すも見つからず、その日の夕方、ゴミ箱に捨てられていた財布に気づいたスーパーの店員が女性に連絡したことで、女性は警察に被害を届け出たということです。
警察は、防犯カメラの捜査などから日川容疑者を割り出し、容疑が固まったとして、9日午前、逮捕しました。
取り調べに対し、H容疑者は「店内で財布を盗んでお金を抜いた」と話し、容疑を認め「パチンコ代や生活費に使うために盗んだ」などと供述しているということです。
警察は、余罪の有無などを含め捜査を進めています。
※報道では実名表記ですが当サイトではイニシャルに変更しています。
「パチンコ代」が欲しいがために犯罪に手を染めてしまった容疑者もギャンブル依存症の疑いが強まります。
容疑者は無職であることから生活保護受給者であれば、限られたお金からパチンコ代を捻出していただろうし、既婚者であるならば夫の収入からパチンコ代を捻出していた可能性が考えられます。
容疑者もまたパチンコが原因である多重債務などで貧困に陥っていた可能性も考えられ、重篤なギャンブル依存症者が最終段階で手に染めてします「犯罪」の領域に踏み込んでしまったと感じます。
正常な感覚ならば、顔見知りの財布から「パチンコ代が欲しい」という動機で金銭を盗むことはあり得ません。困っているならば、直接「お金を貸して欲しい」と相談する方がまだマシだと多くの人が思うのではないでしょうか。
しかも、その金額は「1万3000円」です。
しかしながら、ギャンブル依存症が深刻化すれば、こういった正常な思考すら働かず、目先のパチンコが打ちたいという衝動に負けて常軌を逸した行動に移してしまうのです。
それは、厚生労働省のホームページやギャンブル依存症専門医などのサイトを見れば一目瞭然です。
ぱちんこはユーザーに錯覚を起こさせるギャンブルであるため、多くの人が「自分は何か他の人とは違う運がある」と思い続け、ズルズルとお金と時間を浪費しながら、ギャンブル依存症を患う確率を高めていってしまうものなのです。
それは国内の320万人のギャンブル依存症者内、8割はパチンコ・パチスロ依存症者という推計データからも、その危険性・依存性が認識できるかと思います。
ぱちんこで幸せになることは絶対にありません。ぱちんこで悩んでいる人はギャンブル依存症相談機関へ。
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