大分県中津市で自転車の前カゴから現金約25万円入りの財布を盗んだとして26日、47歳の男が逮捕されました。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、高知県旧中村市出身の無職の男(47)です。男は去年12月9日午後6時半ごろ、中津市の衣料品店で、市内に住む男性(23)が自転車の前カゴに入れていた現金25万2000円の入った財布など計4点を盗んだ疑いがもたれています。
当時、財布がなくなっているのに気づいた男性が警察に連絡し、防犯カメラの映像などから男の犯行を特定し、逮捕しました。
男は去年11月、中津市内にあるパチンコ店で駐輪場に停めていた原付バイクからダウンジャケットなど2点を疑いで逮捕されています。
取り調べに対し男は容疑を認めているということです。
BS大分放送(2024/1/26)
逮捕された無職の男(47)は、昨年逮捕された翌月に再び窃盗を犯して逮捕されたことが分かります。
男の犯行動機は何だったのでしょうか…
47歳という働き盛りの年齢で無職になってしまった経緯、盗んだ25万円の使い道、そして、中津市内にあるパチンコ店駐輪場で犯行に及んだ理由…
ここに「パチンコ・パチスロ」というキーワードを入れてみます。
「パチンコ・パチスロ」にのめり込んしまい、会社を休みがちになり、多重債務になって常に借金の悩みに支配され、勤労意欲を失い、解雇になったあるいは退職してしまった。
「パチンコ・パチスロ」を打ち続け、貧困になり金銭に困っていた。
「パチンコ・パチスロ」がやめられず、ぱちんこ代のために犯罪に手を染めてしまった。
上記に挙げた例は、特異な例ではなく、連日報道されるパチンコ関連事件でもよく耳にするケースであり、ギャンブル依存症専門医の見解でもギャンブル依存症者が辿るパターンといわれています。
逮捕された男の動機や背景などを深堀した時に、このような項目があてはまるのであれば、男もまたギャンブル依存症を患っている可能性が高まります。
ギャンブル依存症は公的保険適用の病気であり、適切な処置をしなければ治ることもなく、法に裁かれたところで、再び同じことを繰り返してしまうと考えられます。
男が罪を償い、パチンコ・パチスロのことで悩んでいるならば、ギャンブル依存症相談機関へアクセスすることを願うとともに、日本国家において特例のギャンブルである「ぱちんこ」を今一度、320万人という世界で最多のギャンブル依存症者の数字に照らして、本当に放置していて良いのか吟味する必要があるのではないでしょうか。
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