2023年5月24日、北海道放送の報道です。
23日夜、北海道東部の幕別町のパチンコ店で、40代の男性の顔を殴り、けがをさせたとして、66歳の男が逮捕されました。
傷害の疑いで逮捕されたのは、帯広市に住む66歳の会社役員の男です。
「顔を殴られた」パチンコ中に一服、灰皿から離れたことを注意され…その場で逮捕、66歳の会社役員「喧嘩を売られたと思った」(HBCニュース北海道) – Yahoo!ニュース
この男は23日午後8時ごろ、幕別町のパチンコ店で、40代のパート従業員の男性の顔を殴り、打撲などをさせた疑いが持たれています。
警察によりますと、男と被害男性は客同士で、どちらも遊技の途中、喫煙所で一服していました。
その際、男は、灰皿から離れたところで吸っていて、男性に注意されると、腹を立て、犯行に及んだとみられています。
すぐに男性が「顔を殴られた」と通報、駆け付けた警察官がその場で男を逮捕しました。
取り調べに対して66歳の会社役員の男は「喧嘩を売られたと思った」などの旨の話をした上で「やったということで間違いない」と、容疑を認めているということです。
警察は、引き続き経緯などを詳しく調べています。
ご存知の方も多いかと思いますが、YouTubeでは「渋谷の喫煙所のルール呼びかけ&清掃」の動画が数多くアップされています。
渋谷駅近くの喫煙所ということで、そこには溢れかえる喫煙者がいます。中にはルールを破って喫煙ボックスの外で喫煙をする人間もおり、マナー違反でポイ捨てをする人たちがいるためです。
それらの動画では、注意された人間が逆ギレする場面もあり、まさに一触即発の緊張が走るわけですが、そこですら傷害事件に発展することはありません。
カメラが回っているからという理由もあるでしょうが、どんな状況だろうとやる人間はやるでしょう。
そこから考えると、パチンコホールという環境下は特殊な一面が垣間見れます。
パチンコホールでの暴行事件・傷害事件は今に始まった事ではなく、過去から現在に至るまで数多くあり、今年に入っても報道されているだけで既に数件が確認できます。
パチンコ関連事件という枠組みでいえば、過去より酷くなっている傾向にもあります。
それは、パチンコ業界が急激な衰退をしていることも原因としてあり、2007年と比較してユーザーが1,000万人も減少したパチンコ業界はもはやユーザー一人あたりから今まで以上に回収しないとやっていけない状態と推察されます。
パチンコ・パチスロメーカーは増収増益、大手のパチンコグループも増収増益…しかし、エンドユーザーである打ち手はどうなっているでしょうか?
そんな状態で楽しんでやってますで済むのなら、2018年からのギャンブル依存症対策基本法が施行されることもないでしょうし、2020年からギャンブル依存症が公的保険適用となることもないでしょう。
メーカーとパチンコグループが儲かっているのとは裏腹に、多くのユーザーの現在地は社会問題のど真ん中にあるのです。
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