パチンコ・パチスロ系YouTuberの日直島田氏が令和4年2月25日突然の引退表明をした。
YouTube登録者数46万人という人気を誇り、毎回の動画配信でも20万再生以上をコンスタントに残してきた。
引退表明はYouTube動画で行っており、今日現在では81万回が視聴されている。
・日直島田(本名不明)
・1988年5月4日生まれ
・独身、既婚歴なし
動画内では具体的な引退理由は述べられておらず、様々な憶測が流れている。
ただ、本人から述べられているのは、3月いっぱいまでは、既に他媒体などで収録した動画は配信されるとのこと。
今後は、他媒体や他チャンネルなどでの出演もしないと断言している。
これまで、引退を公言してこなかったのは、ファンの方に撮影現場で涙を流すのは辛いという心情があったと胸の内を語っている。
日直島田氏は、もともとは動画編集やディレクターなど裏方の仕事をしていたが、6年前からYouTubeを開設し、パチンコ・パチスロの演者として表舞台に立ってきた。
もともと、真面目で職人肌の性格なのだろうか、演者としてだけでなく、企画からカメラマン、動画編集まで一人で手掛けてきたそうで、体力的にも精神的にも相当な負担だったのではないだろうか。
2018年に扁桃炎を患っており、2021年には扁桃炎を治療する手術を受けたそうで、一説には病気による引退ではないかという憶測も飛んでいる。
しかし、私は日直島田氏の引退には別の理由があるのではないかと推察している。
それは、日直島田氏がスロパチユーザー、なかんずく彼のファン達の現状に切実なる思いを持ったからではないかというものだ。
厚生労働省の調べで、日本国内には320万人のギャンブル依存症者がおり、その8割以上はパチンコ・パチスロが原因だとされている。
現在のパチンコ・パチスロユーザーが710万人とされているので、およそユーザーの半分近くの人たちはギャンブル依存症の疑いがあるのだ。
そして、ギャンブル依存症者のほぼ全ての人たちは、セルフコントロールが不可能であり、借金、家庭不和、犯罪などの問題と隣り合わせあったり、その問題を抱えている。
つまり、日直島田氏がパチンコホールに来店した際に会いに来るファンの中にも、そうしたギャンブル依存症で悩む人たちも多くいたと推察できる。
演者としての自分を慕ってくれる多くのファンがいる一方で、日直島田氏はこうした問題に直面して人知れず胸を痛めてきたのではないかと思うのだ。
引退宣言をする彼の最後の動画は、日直島田自身がカメラのoffを押す瞬間まで映されている。
動画の編集であえてこの部分をカットしなかったのは、最後まで一人で手掛けてきたプロとしての証明を残す意味だったと思えてならない。
そうした、自分自身に生き切り、しがらみに囚われず、真っすぐな人間だったからこそ、ファンの苦しむ姿を見るくらいなら引退をするという決断をしたと、私は解釈している。
一方、パチンコホールの広告規制、パチンコホールの経費削減によって、スロパチ演者の仕事も減少している様子であり、ライターや演者の中には、公営ギャンブルの仕事に鞍替えする人たちも出て来ている。
また、ギャンブル依存症対策基本法によって、今後も節度を越えてしまったパチンコ業界は衰退の一途を辿ると予測されている。
そういった意味では、今回の日直島田氏の引退は英断であったと思えてならない。
日直島田氏のトーク力と編集技術などがあれば、他の業界でも必ず活躍するのではないだろうか。
パチンコ業界以外での活躍を切に願うばかりである。
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