孤独、生きづらさ…パチンコ依存症が原因で犯罪を犯した男の判決

https://ganbulingaddiction.com/2023/01/30/news/(新しいタブで開く)ニュース

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ギャンブル依存症が深刻化していくと、以下のような事に誰しもが陥る可能性があると感じます。

ギャンブル依存症対策基本法にも「ギャンブル依存症と犯罪は密接に関連している」と明記されているように、決して他人事ではないのだと思います。

「適度に遊んでください」とは言葉だけで、「適度に遊べる仕組みではない」ものがパチンコ・パチスロです。

ユーザーの方は十分に注意してください。

2023年1月30日、南日本新聞の報道は以下のとおりです。

「盗んだことは覚えていないが、証拠がそろっている以上、自分がしたのだと思う」。2022年11月下旬、鹿児島市のスーパーで、缶コーヒーとあめ(価格計186円)をエコバッグに入れ、万引したとして、常習累犯窃盗の罪に問われた男(52)は法廷で人ごとのように繰り返した。

千葉県出身。自衛隊に入隊し、店で働いていた時期もあったが、現在は住所不定、無職の独身。アルバイトをしても給料はパチンコ代に消え、万引を繰り返してきた。

22年春ごろ、仮釈放で出所後、更生保護施設に入った。門限や人間関係が嫌になり退所。コンビニでバイトをしたが、物忘れや客からのクレームがあり、9月に辞めさせられた。

生活保護を申請したものの、担当者と連絡を取らなくなり、受給しなかった。11月初旬、周囲の勧めで入院したギャンブル依存症専門の医療機関を「窮屈だ」と数日で飛び出した。

行き場を失い、金に困り、万引を重ねた。少なくとも60回、被害額は約17万円に上るという。

逮捕直後の警察の取り調べに「480円しかなく、缶コーヒーを買えばタバコが買えなくなる。どうせならお菓子(あめ)も盗もうと思った」と供述。約1週間後の調べでも「申し訳ないと思っていればしない」「ギャンブルと一緒で万引もくせになっている」と反省の色は見せず、「逮捕された状況は覚えていない」と次第に言葉を濁すように。検事は「都合の悪いところだけ記憶がないように見える」と厳しく指摘した。

「刑務所と行ったり来たりで周囲に迷惑をかけている」。弁護士が諭すと「ギャンブル依存が全ての原因。刑務所に入れば高齢の母の死に目に会えないかもしれない。病気を治し、仕事にも復帰したい」と更生の意志を示した。同時に、姉から「認知症の母に心配をかけるから家に帰ってくるな。連絡も取るなと言われている」とも明かし、肩を落とした。

「今後の生活はどうするつもりですか」。裁判官の質問に「刑務所を満期で出て、生活保護を受ける」と即答した。だが、「住む場所を見つけてもらわないと、自分では流れが分からない」と他者への期待と自分への諦めをにじませた。

1月24日の判決。裁判官は「手慣れた悪質な犯行で常習性は顕著。記憶がないとしつつも公訴事実を認め、更生の意思を示している」と求刑懲役3年に対し、1年10月の実刑判決を言い渡した。

孤独や生きづらさを抱え、目先の欲にとらわれてしまう点で万引と依存症は似ている。「同じ間違いを繰り返さず人に迷惑をかけない」。再び誓った男の背中に、罪を犯した自分の心と今度こそ向き合ってほしいと願った。

南日本新聞 鹿児島

義務教育での「マネーリテラシー」「ギャンブルリテラシー」の教育がなされていない以上、現況、国内におけるパチンコホールの存在はアンフェアであると強調したいです。

厚生労働省調べで国内に320万人ものギャンブル依存症者がおり、ギャンブル依存症対策基本法が制定され、病気認定にもなった経緯からも、アンフェアであったこと、日本国の国力を削いだことに反省すべきです。

上記の立法により、国民の税金が投入されていく訳ですから、国や政府は「パチンコ・パチスロ」の存在に明確に意志を示しす義務があるはずです。

少なくとも、これまで通りパチンホールが存在していくならば、ギャンブル依存症も連日報道されているパチンコ関連事件も減る事はないでしょう。

そして、国民の税金も投入され続けていくのです。

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