今月25日に福岡県筑紫野市のカラオケ店で発生した強盗事件で、警察は30日夜、指名手配していた27歳の男を京都府内で逮捕しました。
強盗の疑いで逮捕されたのは、住居不定の無職、平瀬椋容疑者(27)です。
平瀬容疑者は今月25日、筑紫野市塔原東のカラオケ店で、19歳の男性従業員にカッターナイフのような刃物を突きつけ、現金8万3000円を奪った疑いです。
警察は防犯カメラの映像などから容疑が固まったとして、今月27日に平瀬容疑者の逮捕状を取り、30日午後から全国に指名手配していました。
平瀬容疑者は30日午後6時半ごろ、京都府内で事故処理にあたっていた警察官に「自首したいことがある」と自ら声をかけ、その後逮捕されました。
調べに対し容疑を認めていて「入手した金はほとんどパチンコに使って負けました」などと話してい
るということです。
警察は事件の2日後に大野城市のコンビニエンスストアで発生した強盗事件についても、平瀬容疑者が関与した疑いがあるとみて調べる方針です。
FBS福岡放送(2024年7月31日)
犯罪に手を染めてまでパチンコを打ってしまう状態は、ギャンブル依存症の疑いが強まると考えられます…。しかも、1件目のカラオケ店で8万3000円を奪っていながら、2日後にはコンビニで強盗事件を起こしている疑いがあるわけですから、パチンコならば4円レートのミドルスペック、パチスロならば20円レートのスマスロを打ち、僅かな期間で8万3000円を溶かしたことが推察されます。
パチンコ・パチスロを打たない人からすれば、そんな短期間で8万3000円を失うものなのか?と疑問に思う方もいるでしょうが、現況のパチンコ・パチスロは、5万円を持っていかなければスタートラインにすら立てない、10万円を持っていかなければ不安でしょうがい…というギャンブルになっています。
容疑者が短期間に奪った金を溶かし、次の犯罪に手を染めてしまったことは何ら不思議ではありません。また、もう一つ言えることは、汗水垂らして働いた給料でパチンコ・パチスロを打つ場合は、慎重に押し引きをしながら打ちますが、借金をして打つ場合は常に頭の中には「捲らないといけない」という考えがあるため、荒い機種であったり、一攫千金を狙うような打ち方になりがちです。
この借金をしてまでパチンコ・パチスロをする打ち方と、犯罪に手を染めてまで得た金でする打ち方は合法・違法の線引きはあるものの、非常に近い思考といえると思います。つまり、借金をしてまでパチンコ・パチスロを打つようになったら危険信号ということなのです。
容疑者は罪を償い、ギャンブル依存症という病気と向き合う必要性があるのではないでしょうか…まだ、人生をやり直せる年齢ですから、ギャンブル依存症から回復するにはどうすれば良いかをしっかりと自分で調べ、再起する方法を考えてもらいたいと願っています。
続報 再逮捕
今年7月、福岡県大野城市のコンビニエンスストアで店員に刃物を突き付け、現金13万円あまりを奪ったなどとして27歳の無職の男が再逮捕されました。
強盗と建造物侵入の疑いで再逮捕されたのは住所不定、無職の平瀬椋容疑者(27)です。
平瀬容疑者は7月27日の午前1時すぎ、大野城市仲畑の「ファミリーマート大野城仲畑一丁目店」に買い物客を装って侵入し、男性店員にカッターナイフを突き付け、レジに入っていた現金13万円あまりを奪った疑いが持たれています。
平瀬容疑者は7月24日から25日にかけて、筑紫野市のカラオケ店で現金8万3000円を奪ったなどとして逮捕されていました。
警察によりますとその後の捜査で今回の事件への関与をほのめかす供述をしたことや、防犯カメラの映像などから再逮捕されたということです。
取り調べに対し、平瀬容疑者は容疑を認めた上で「お金がなく生活のため、そしてパチンコで増やすための元手として奪いました」と供述しているということです。
RKB毎日放送(2024年8月27日)
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