美容室から現金約2万円を盗んだとして、札幌市白石区に住む軽作業員の男(60)が逮捕された窃盗事件で、警察は計7件、約50万円相当の被害に上ったと発表しました。
男は1月8日夜、札幌市白石区の美容室に侵入し、現金約2万円を盗んだ疑いがもたれ、2月20日逮捕されました。
その後の捜査で、去年11月から介護支援事業所などにも侵入するなどの余罪も明らかになりました。
警察によりますと、男は当初、「入った記憶はない」と容疑を否認していましたが、「パチンコするお金欲しさにやった」と供述を翻していました。
事件現場は男の自宅の徒歩圏内。男は人目を避けるために雑居ビルの2階にある店舗や事務所を狙い、バールでガラスを割って入る、荒っぽい手口を用いていました。
UHB 北海道文化放送(2024年4月24日)
連日のように勃発するパチンコ関連事件…
本事件のように「パチンコ代欲しさ」に犯罪に手を染めてしまう事案は枚挙に暇がありません。
現在、パチンコ業界はホール団体とメーカーが争うほど混沌としており(遊技連VS大都技研)、ユーザー離れも顕著でパチンコ業界の衰退は日に日に増している傾向にあります。
パチンコはボーダー以下の釘ばかりで「とても打てたものじゃない…」というユーザーの声が多く、業界の起死回生を担ったスマスロは、一撃〇枚のような射幸性はあがったが、反面低設定の吸い込みが激しく「とてもじゃないが小遣いの範囲で打てたもんじゃない…」という声もあります。
メーカーから発売される機械の値段も高く、機歴販売という特殊性もあったり、電気代の高騰など全てが相まって最終的にユーザーの「勝つ割合」「遊びの体感」は激減していると推察されます。
そんな中でぱちんこユーザーの3人に1人はギャンブル依存症の疑いありという状態で、セルフコントロールが困難になるギャンブル依存症者は、経済的困窮・多重債務・自己破産などの深みにはまり、専門医の見解にもある「ギャンブル依存症と犯罪は密接に関連している」という最終段階にもなりうる恐れがあります。
本事件の容疑者も極めてギャンブル依存症の疑いが強いと思われます。容疑者は罪を償い、ギャンブル依存症相談機関へアクセスすることが賢明でしょう。
さらにいえば、国内のギャンブル依存症対策、なかんずく公営ギャンブルでもないパチンコ業界へは国の積極的関与が必要ではないかと考えます。
コメント