静岡県伊豆の国市のパチンコ店で店員に暴行を加えた疑いで、70代の男が警察に逮捕されました。男が店員を呼びつけ口論となり、通報を受けた警察官が駆け付けた時点でも口論が続いていたということです。
暴行の疑いで逮捕されたのは、伊豆の国市古奈に住む自称・塗装業の男(71)です。
警察によりますと、男は9月8日午後2時半頃、伊豆の国市内のパチンコ店で男性店員(35)の体を押した疑いが持たれています。他の店員から「店の中でトラブルになっている」と110番通報があり、警察官が駆け付けた時もまだ2人は口論中だったということです。男性店員にけがはありませんでした。
警察は、男が容疑を認めているかどうかは明らかにしていませんが、男がパチンコをしている最中に店員を呼びつけ、口論に発展したということで、警察は現在、詳しい動機などを調べています。
SBS静岡放送(2024年9月8日)
公営ギャンブルとパチンコの違いの一つとして挙げられるのは、「店員と客の距離が近い」ということです。公営ギャンブルも接客がないかと言われればそうではないですが、パチンコの比ではないでしょう。
パチンコ・パチスロはギャンブルの何物でもありませんので、公営ギャンブルのように国がしっかりと関与してルールなどを定めなければ、このようなトラブルは決して無くなることはありません。
というのも、全国どのパチンコ店にも独自のハウスルールというものがあり、そのルールは非常に曖昧で分かりづらく、客にとっては不利益な場合が多いのです。
一般的に言われるのは、「パチンコ店のルールは絶対である」というもので、極端な話、店が気に食わないと思った客は出禁にすることも可能であり、どんなに金銭を使ったとしても景品交換を断るケースすらあります。
本件ではどんな理由で容疑者が店員とトラブルになったかは不明ですが、刻一刻と衰退するパチンコ業界の中にあって、以前よりも確実に金を使い勝てなくなっているパチンコ・パチスロでエグイ展開にあって、ついつい店員に当たってしまうことも十分考えられます。
衰退しているパチンコ業界といっても公営ギャンブルよりも売上高があり、全国津々浦々どんな地域にも存在するパチンコ店。その数、5000店舗以上。そのギャンブルの最前線の接客をパート・アルバイトに任せていることは多く、国が関与する公営ギャンブルと比較して、賭博をする人間への接し方をどれほど丁寧にレクチャーしているかは甚だ疑問ではあります。
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