2023年9月28日、メーテレの報道です。
名古屋のパチンコ店で、男性をバールで殴り、けがをさせたなどされる男の初公判が開かれ、男は起訴内容を認めました。
起訴状などによりますと、住所不定の無職、中野和成被告(73)は、2023年6月、名古屋市中区にあるパチンコ店の立体駐車場のエレベーターホールで、男性客(25)の後頭部を、バールのようなもので殴ってけがをさせその後、中村区のパチンコ店でも男性客(24)に暴行を加えてけがをさせた罪に問われています。
28日の初公判で、中野被告は起訴内容を認めました。
冒頭陳述で検察側は、「加齢で耳の聞こえが悪くなったことで、若者が自分の耳が悪いことに文句を言っているのではないかなどと思い、若者に対する嫌悪感をもっていた」と指摘しました。
メーテレ
本件の事件当初の記事
被告が犯した罪は許されるものではありません。
その上で、被告が被害妄想に陥っていたのか、それとも文句を言っていたという憶測はあっていたのかという視点に着目してみます。
パチンコホールは紛れもなくギャンブルをする場所ですから、有象無象の人間が集まり、金銭の獲得に躍起になる場所という認識で間違いありません。
過去には台の取り合いで殺人事件まで起きており、負けた腹いせにパチンコ店に火をつけた人間もいるくらいです。
客同士の小競り合いは日常茶飯事であり、時に殴り合いに発展することも珍しいことではありません。
窃盗や盗撮も多く、それは連日報道されるパチンコ関連事件を見ればわかることです。
そんな環境下ですから、人の心も荒む傾向にあり、匿名掲示板などをみれば、客の晒上げや罵詈雑言などは当たり前であり、パチンコ店の文句やパチンコ店員にまで波及することもあります。
被告は耳が不自由なことを悪く言われていると思い若者に嫌悪感を抱いていたとされていますが、個人的な見解では、他の理由で悪く言われていた可能性はある思います。
あるいは、被告を悪くは言っていないが、今のパチンコ界隈の悲惨な状況に怒りをもったユーザーが不機嫌を露わにしたことを、自分に向けられたものと勘違いした可能性も考えられます。
いずれにしても、パチンコホールに訪れるユーザーは「他人の耳が悪い」ことについて、とやかく言うほど心の余裕もなければ、ギャンブルと金のことしか考えていないと思って良いでしょう。
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