2024年1月4日、tbc東北放送の報道です。
(2024年1月)4日、仙台市内のパチンコ店でパチンコ台の脇に置かれていた財布を盗んだとして、32歳の無職の男が窃盗の疑いが逮捕されました。財布の中には、現金9万円が入っていました。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、仙台市太白区泉崎2丁目の無職の男(32)です。
警察によりますと男は4日午前8時45分頃、太白区内のパチンコ店でパチンコをしていた64歳の男性が、台の脇に置いていた財布(1万円相当)を盗んだ疑いが持たれています。
財布には、現金9万円が入っていました。警察の調べに対し男は「間違いない」と容疑を認めているということです。
財布がなくなっていることに気付いた男性が店に相談し、店からの通報を受けた警察が店内の防犯カメラなどから男を割り出し逮捕しました。警察は、犯行当時の状況などを詳しく調べています。
tbc東北放送
新年早々にパチンコ業界の負の側面、否、根っこの部分が露わになる事件が勃発しました…。
パチンコ・パチスロに興味の無い人から見れば、よくある窃盗事件のように思うでしょうが、この事件を冷静に見ると、パチンコというギャンブル(※ギャンブル依存症対策基本法によってぱちんこはギャンブルと位置付けられた)が決して庶民娯楽という生易しいものではない事が分かるかと思います。
まず、1点目に新年早々、国民が賭場であるパチンコ店に集まっている異常性です。
しかも、年末年始はパチンコ店の書き入れ時という大回収期間であり、客はほぼほぼ負ける環境になっているにも関わらず多くのユーザーが集まるのです。
これは厚生労働省調べで320万人のギャンブル依存症者がいることと深く関連しています。
2点目は、9万円もの現金を持参しなければ、今のパチンコ・パチスロは勝負にならないという異常性です。
近年、パチンコ・パチスロへの規制という掛け声とは裏腹に、ユーザーにとっては遊びの体感をするには大金が必要という状態になっています。
3点目は、無職の成人男性がパチンコ店へ足を運べてしまう「パチンコ店」という環境そのものです。
世界的にみても類をみないギャンブル大国である日本を象徴する「パチンコ・パチスロ」。
日本全国、どこに住んでいても、どこにでもパチンコ店は存在します。
また、このギャンブルの胴元は公営でもなく、資本主義社会のど真ん中で営利を追求する民間会社なのです。
パチンコ業界全体の売上高が激減し、ユーザー数も激減している中にあって、パチンコ・パチスロメーカーは機械の値段を上げ続け、そして供給過多ともいえる新台を出し続けています。
パチンコ店は「閉店ラッシュ」と呼ばれるほどの閉店・撤退・倒産が続いており、還元がほとんど出来ない中で残されたユーザーから搾り取る図式が、現状のパチンコ界隈といっても過言ではありません。
320万人のギャンブル依存症者の内、8割以上はパチンコ・パチスロ依存症という推計されるデータに基づけば、この異常なパチンコ・パチスロを放置することは異常なことであり、パチンコ関連事件が減少することは決してないと言えるのではないでしょうか。
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