連日、パチンコにまつわる事件が発生していますが、今回起こった事件は2022年6月10日 (金)に起きた「強盗殺人」という重大事件です。
愛知県知立市で男性が殺害され、26歳の男が強盗殺人の疑いで逮捕された事件で、2人は、パチンコの「打ち子」と呼ばれるアルバイトで関係があったとみられることが、新たにわかりました。
10日朝、送検された知立市の職業不詳 有馬滉希(ありまひろき)容疑者(26)。
5月10日の夜から翌日朝までの間に、知立市八橋町で三浦正裕さん(当時29歳)を刃物で刺して殺害し、現金およそ14万2000円を奪うなどした強盗殺人の疑いが持たれています。
警察の取り調べに対し、有馬容疑者は殺害を認める一方、「金を奪うつもりはありませんでした」と容疑を一部否認しています。
有馬容疑者と三浦さんはどんな関係だったのか?
関係者などへの取材で、2人はパチンコ店で、指示された台を打つ「打ち子」と呼ばれるアルバイトで関係があったとみられることが新たにわかりました。
三浦さんを知る人は…。
(三浦さんの中学校の同級生) Qどんなギャンブルを? 「パチンコ・スロットが多かった。運が良くて、負けたとかいう話は聞かなかった」
(三浦さんの友人) 「ギャンブルが好きだったので、お金関係でトラブルがあったんじゃないかなと」 一方の有馬容疑者は少なくとも2年前には、自動車部品製造会社を辞めていました。
(有馬容疑者を知る人) 「(中学校)1年のときは坊主でまじめで、2年か3年のときにちょっとやんちゃになった」 その後の仕事はわかっていませんが、本人のものとみられるSNSには「無職スロニート」という記載が。
パチスロの「スロ」を指しているのでしょうか。 有馬容疑者は三浦さんに債務があったということで、警察は、2人の間のトラブルについて調べを進めています。
CBCテレビ
アミューズメントでもエンターテイメントでもないギャンブルであるパチンコ・パチスロに関わることは、その中心には常に「金銭」の存在があります。
ゲームセンターやテーマパークでこのような事件が頻繁には発生することはありません。
パチンコ・パチスロは賭博であり、そこには有象無象の人間が入り混じり、欲が渦巻いている世界なのです。
ましてや、それを生活の糧にしてしまったり、生活の中心に置いてしまえば、様々なトラブルとの隣り合わせになります。
また、昨今のパチンコ業界は急激に衰退をしており、これまでパチンコ・パチスロを生活の糧にしてきたスロパチ生活者の人たちや、厚生省調べで推定320万人はいるとされるパチンコ依存症者の人たちがより苦しめられる状況になっています。
ギャンブル依存症対策基本法にもあるように、ギャンブル依存症と犯罪は密接に関係しています。
適切な規制とギャンブル依存症者の救済を推進しなければ、今後もこういった事件は後を絶たないでしょう。
コメント