富山市のガールズバーで無許可で従業員に客の接待をさせたなどとして元消防士の男が逮捕・起訴された事件で、検察側は懲役2年と罰金50万円を求刑しました。
風営法違反などの罪に問われているのは、元富山消防署・東部出張所の消防士・S被告です。
起訴状などによりますと、S被告は去年8月からことし5月まで、富山市総曲輪の「ガールズバーネオ」で県公安委員会から風俗営業の許可を受けずに従業員を客席に同席させ、接待させるなどした罪に問われています。
19日の被告人質問で、S被告は「友人と飲みいったり、パチンコもしていて金遣いが荒かった」と述べ「遊ぶお金がほしかった。ばれなければ大丈夫だと思った」と話しました。
検察側は、無許可で9か月という長期的な営業をしたことは刑事責任が重いとして懲役2年と罰金50万円を求刑しました。判決は9月27日です。
チューリップテレビ(2024年9月19日)
※報道では実名表記ですが当サイトではイニシャルに変更しています。
パチンコにのめり込めば、湯水のごとくお金を使うようになります。
午前中に5万円が失われることもあり、一日で10万円なければ納得がいく打ち方が出来ないという状態も起こり得るのが、今のパチンコ・パチスロです。
被告が多額の金が欲しくなり、風営法違反を犯しても何ら驚くこともありません。なぜなら、今のパチンコ・パチスロユーザーの多くは喉から手が出るほど、パチンコを打つための軍資金が欲しいと思っている人が山のようにいることを知っているからです。
パチンコ業界は世間の風当たりが強くなると規制強化をし、そのほとぼりが冷めると規制緩和をするということを繰り返してきたわけですが、最近では特にスマスロ(メダルを使わないパチスロ)が登場してからは、ユーザーの金を使う額が高くなっているようです。
パチンコについても、MAX機と呼ばれた1/399の大当たり確率の機種を規制したかと思えば、数年後にはスマパチ(持ち球・出玉がデジタル)の登場で1/349の大当たり確率への緩和がされました…。
はっきり言って何をしたいのか訳が分かりませんが、規制緩和したところで、過去のようなユーザー数に戻ることは絶望的だと思わざるを得ません。
結局はエンドユーザーであるパチンコ・パチスロ客の財布がもたなくなった事に尽きると思うのです。数十年前からパチンコ・パチスロユーザーの多くは借金をしながら、ギャンブルであるパチンコ・パチスロを打っていたわけで、底をついたユーザーは強制的にパチンコが打てなくなり、総量規制によって年収の1/3しか借金ができなくなったユーザーは、騙しだまし打ってきたが、限界にきている人たちが次々にパチンコから離れていっているという状況なのだと思います。
だからといって、富裕層がパチンコ・パチスロを打つかといえば…見向きもしないでしょう。
結局は、パチンコ業界は利益ばかりを追求し過ぎたばかりに、既存のユーザーから経済的打撃、社会的抹殺をするが如く搾り取り過ぎたのです。もう、立ち直れないぐらいの大打撃を与えてしまったのです。
そして、新規ユーザーを獲得する戦略も功を奏さず、海外への進出という挑戦も打ち砕かれ、ただ船が静かに沈んでいるのを確認してからは、船中にいる者から金を搾取し、せっせと船から脱出する段取りを進めているように見えます。
船中にいる全ての人間を騙しながら…。
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