メジャーリーガー大谷翔平選手の元通訳で違法賭博の罪で訴追された水原一平容疑者。
彼が陥っていたとされるのが「ギャンブル依存症」です。
大分県内にもギャンブル依存症と向き合う人々がいます。話を聞きました。20代男性
「20歳からギャンブル始めて半年で借金が500万円できて」50代女性
「3度の飯よりギャンブルが好きというかやめないといけないと思うんですけどまた次の日になると行っちゃう」飲酒や薬物使用などを繰り返すことで脳の回路が変化し欲求がコントロールできなくなる「依存症」。
脳の病気とされています。その中でもパチンコや競馬などの賭け事にのめり込んでしまうのが「ギャンブル依存症」です。
大分市内の公民館に依存症と向き合う人が集まっていました。
50代女性
「なんで当たらんのとかぶつぶつ言いながら当たりを待っていたら2台隣に座っている知らない男の人が見よった。パッと目が遭った瞬間に私おかしいんやなって私ダメや(ギャンブル)やめたいって」50代女性
「病気が進行してきたんでしょうね。どんどん人と関わるより家族と関わるよりギャンブルを優先してしまう自分がいて」ギャンブル依存症からの回復を目指す自助グループ「GA大分グループ」は週に1回、当事者や家族を対象としたミーティングを開いています。
約2時間本を読んで心を落ち着かせたり自分の話を皆に聞いてもらったりしています。
ここでは何を話しても非難や意見をしないのがルールです。
50代男性
「子どもが0歳で当時妻は働いてなくて私だけ働いていて」20代男性
「最近でもやっぱり競艇のレースこの時間とかいい時間なんですよ」50代女性
「やっぱり好きなんですよ。でもあの頃の生活に戻りたくはない」大分県によりますとこういった自助グループはギャンブル依存症だけで大分市や中津市などに合わせて7団体、アルコール依存症や薬物依存症なども含めると約35団体あるということです。
水原容疑者の事件で注目が高まっているギャンブル依存症。
大分県内の状況や低年齢化する実情を見ていきます。
意外と知られていないギャンブル依存症の実態。
自分で確認できるチェックリストものちほど紹介します。
全国にギャンブル依存症の患者はどのくらいいるのでしょうか。
厚生労働省によると2016年時点で約3200人。
これに対しギャンブル依存症と疑われる人の数は約70万人もいるとされています。
実際に病院で診察を受けるなどの対応している人は氷山の一角に過ぎないんです。
こういった実態に大分県立病院の精神科の医師は「まだ病気としての認知度が低い自分で認めたくないなどの理由で受診者は少ない。
また脳の病気ですが治療薬はない」ということです。コロナ禍を機に変化もありました。
ギャンブルで最も多いのは「パチンコやパチスロ」でコロナ前は6割以上を占めていました。
しかしコロナ後には少なくなっています。
一方でコロナをきっかけに増えたものがこちらです。競艇やインターネットカジノ。
以前は1割にも満たなかったのがこの4年間で全体の2割以上を占めるまで増えました。
ギャンブルもコロナの間にオンライン化。
スマホでできるギャンブルにシフトしています。また8割が20代~30代の若年層で低年齢化しているそうです。
大分県のHPにはギャンブル依存症かどうか確認できるチェックリストが掲載されています。
例えば・お金があるとすぐにギャンブルが頭に浮かぶ・家族にうそを言ってギャンブルをすることがあるなど全部で9項目です。
このうち3つ以上当てはまると「ギャンブルの楽しみ方に問題あり」5つ以上だと「ギャンブル依存症の可能性が高い」ということです。
大分県のHPには相談できる窓口や今回VTRでも紹介した自助グループの一覧表なども掲載しています。
ギャンブル依存症は何よりも相談できる存在がいることが重要だそうです。
当事者だけでなく家族もぜひ活用してください。
大分朝日放送
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