2023年7月2日、神戸新聞NEXTの報道です。
神戸市垂水区のパチンコ店の駐車場内で、車の中に1歳の男児を放置したとして、兵庫県警垂水署は2日、保護責任者遺棄の疑いで、茨城県阿見町の無職の母親(21)と、母親の交際相手の自称音楽家の男(21)を逮捕した。
逮捕容疑は1日午後6時ごろから約40分間、神戸市垂水区下畑町のパチンコ店の駐車場内で、男児を軽乗用車の車内に放置して、遺棄した疑い。男児にけがはなかった。2人は調べに容疑を認めているという。
垂水署によると、同店の警備員が巡回中に車の中の男児を発見し通報した。車の窓は少し開いた状態だった。店内放送で呼びかけたところ、2人が車に戻ってきた。
神戸新聞NEXT
今回のようなパチンコ店駐車場における『保護責任者遺棄』は、減少傾向にあるものの、平成29年以降~令和3年までで339件(446名)と無くなることはありません。
これまでには、パチンコ店駐車場で幼い子どもの命が失われてきました。
パチンコ店駐車場での車内放置が根絶しない理由としては、①車内放置が危険という認識不足と②パチンコ依存症問題が挙げられると考えられます。
特に、②のパチンコ依存症問題は深刻です。
パチンコ依存症を含むギャンブル依存症は、2020年から公的保険適用ともなった病気であり、この病気は精神疾患に位置付けられるセルフコントロールが困難になる病気です。
幼い子どもを車内に放置してはいけないと理解していても、パチンコ・パチスロが打ちたいという衝動に駆られ、保護責任者遺棄という結果を招く可能性も十分考えらます。
これから暑い季節に入るので、痛ましい事件が起こらないことを願うばかりです。
そして、パチンコ業界は効果的なギャンブル依存症対策を打ち出していませんが、ギャンブル依存症対策基本法に照らした責務を果たさないのであれば、根本的解決のためにも粛々と業界を閉じる方向に進んでもらいたいものです。
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