パチンコメーカーの『西陣』と関連2社が廃業、衰退加速するパチ業界

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2023年3月1日の報道です。

パチンコ機器の(株)西陣(TSR企業コード:291159052、東京都)と関連2社は3月1日、連名で廃業することを公表した。
 西陣は「CR花満開」などで知られ、2000年7月期には売上高528億円を計上していた。しかし、競争激化や遊技人口の減少で2008年7月期の売上高は194億円まで減少。その後の売上高は100億円台(TSR推定)で推移していた。
 ここ数年は「新型コロナウイルス」感染拡大などで業界の経営環境が悪化。「市場環境は今後さらに厳しくなる」(西陣)として、廃業を決断した。
 なお、当面の修理メンテンナンスは(株)ソフイア(TSR企業コード:270032207、群馬県)、補給部品などは(株)エース電研(TSR企業コード:290380669、東京都)が手掛けるという。

 西陣とともに廃業を公表したのは、以下の2社。
・(株)東京西陣販売(TSR企業コード:135920558、東京都)
・(株)西陣販売(TSR企業コード:010207406、北海道)

東京商工リサーチ

パチンコメーカーの西陣は1日、廃業することを発表した。同社製品の修理メンテンナンスや補給部品などは別会社が行うという。併せて東京西陣販売、西陣販売も廃業となる。

同社は「このたび弊社は廃業することになりました」とし、「1951年の創業以来70年あまり、皆様からのご支援を賜り、事業を続けてこられたことに、心より感謝申し上げます」と報告。「パチンコ市場の縮小、新型コロナ感染拡大と業界の経営環境は厳しいながらも、ここまで乗り越えてきました」としつつ、ぎりぎりまで事業継続に向けて検討したが「市場環境は今後さらに厳しくなる状況にあり、事業を終了し廃業するしかないと決断しました。長きにわたりお取引いただきました皆様には重ねて感謝申し上げます」と謝意を記した。

 また、西陣アーキテクトと九州西陣販売については「弊社からは独立しており、これまで同様事業を継続しますので、誤解なきようご注意ください」と呼びかけている。

Oricon news

2023年3月1日、パチンコメーカーの西陣が廃業を発表しました。

私がパチンコにハマるきっかけにもなったパチンコ『春一番』を開発した会社でもあり、何とも言葉に表せない感情が渦巻いています。

この報道をきっかけに、西陣が最近はどんなパチンコ・パチスロを開発していたのか調べてみましたが、かなりコア層に向けた遊技台を作っていたのが分かりました。

かつて一世風靡した『花満開』のリメイクも出していたようですが、現在のユーザーには受けなかったようでヒットまでには至っていませんでした。

しかしながら、この先のパチンコ業界を見通した時、西陣の選択は英断ではないかと思うのです。

言うまでもなく、パチンコ業界の衰退は加速しています。

ギャンブル依存症(パチンコ依存症)が社会問題となり、国内でギャンブル依存症が病気認定され、法律としてもギャンブル依存症対策基本法が制定された訳ですから、直近でパチンコ業界の広告規制が緩和されたと言っても、焼け石に水の感があります。

どんなにパチンコ業界が煽ったところで、ある時期から節度を超えてしまったせいで、ユーザー側の財布がもたない状態となってしまったのです。

興覚めしたユーザーが戻ることもなく、新規のユーザー獲得は「価値観の違い」からいって絶望的です。

ある有名パチンコライターが「今のパチンコ・パチスロは金持ちがやるギャンブル」といっていましたが、現状の日本経済の中でその丁度良い金持ちがどれくらいいるかです。

突出した金持ちがパチンコ・パチスロをやるとは到底思えませんし、金と時間とストレスと匿名掲示板での晒しに耐えられるだけの人たちが、どれくらいいるのかという事です。

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